特別編最終章「ダントツのその先へ」
フリップゴッドが向かった先はトルコにある人類最古の遺跡、ギョベクリテペだという情報を得たバン達は早速現地へ向かった。
ゆうは破損したフリックスを修理するために帰国したので、バン、リサ、ザキの3人パーティだ。
「ここがギョベクリテペか…!」
目の前に広がる広大な遺跡群に圧倒される。
「人類最古の遺跡…すごい迫力」
「けっ、そんな事はどうでもいい。ここに本当にフリップゴッドがいるんだろうな?」
「それはわかんねぇよ。あの教会に行った後にここに向かったってだけなんだから」
「ふん、まぁいい。ここにいても仕方ねぇ。とっとと中に入るぞ」
「え、で、でも、勝手に入っていいのかな……?」
「フリップゴッドが入ったなら俺たちが入っても問題ねぇだろ」
「うーーん、まだそうと決まったわけじゃ……」
バン以上にザキは短気で扱いが難しい。リサが苦戦していると、辺りを見渡していたバンが声をあげた。
「あ、おい!あそこ見てみろよ!!」
「え、なに?」
「ほら、あっちの方!なんかちょっと小さいけどこことよく似た遺跡っぽいのがあるぜ」
「ほんとだ……しかもちょっと人工物っぽい」
「もしかしたらフリップゴッドの住処かもしれねぇ!行ってみようぜ!!」
「…可能性はそっちの方が高いか」