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弾突バトル!フリックス・アレイ トリニティ 第10話「激突!ライジングドラグナーVSディバイトバイフー」

第10話「激突!ライジングドラグナーVSディバイトバイフー」

 

 小竜隊VS江東館の親善試合。
 第1ラウンドの3VS3の戦いは見事小竜隊が制した。
 この事でより一層結束を強めたのだが、反対に江東館チームは……。

「ちくしょう、俺達があんな負け方するなんてよぉ……!」
「ごめん、サクヤ……」
「俺の詰めが甘かった。油断大敵、火がボウボウだな」
 負けた三人は申し訳なさそうにしているが、サクヤは凛とした表情で言った。
「何言ってるんだ、三人はよく戦ってくれた!おかげで、小竜隊の強さのおおよそは掴めた。……新規チームのにわか仕込みかとも思ったが、さすがは元ホワイトホースのエースが指導しただけの事はある」
「残りの二人も、チーム戦の基礎訓練はマスターしていると見ていいだろう。後世畏れるべし、だ」
「そうだな、楽な戦いにはならなそうだ」
「兄ちゃん……」
 ケンタが不安げにサクヤを見上げた。
「大丈夫だ心配するなケンタ。俺とお前のコンビネーションがあれば必ず勝てる。それに、ケラトプスとバイフーの力を信じるんだ」
「うん……」
 ケンタは弱々しげに頷き、手に持ったバイフーを見つめた。
「ユミ、早速三人の機体のメンテを頼む。最終ラウンドは、場合によって誰が出るか分からないからな」
「えぇ。いつでも万全に戦えるようにしておきますよ、お任せあれ!」
 ユミは清楚に振る舞いつつも、いたずらっ子のような笑顔を浮かべながら敬礼した。
「しゃしゃっ、相変わらず敬礼似合わねぇなぁ。頼りなさそっ」
 シズキが軽口を叩くとユミは目を細めて冷たい笑顔を向けた。
「では、シズキ君は頼りになる方にメンテしてもらってください。その分、私はエイグルとオルカを完璧に仕上げますね」
「うわわわ、ごめん!冗談冗談!ぃよっ、世界一敬礼の似合う女!!」
 シズキは慌てて手を振ると、取って付けたようなおべっかを飛ばした。
「そのフォローも微妙なんですが……」
「褒め下手か」
 シズキの下手くそっぷりにユミは困ったように苦笑し、リンは呆れてジト目になった。
「ふっ、はははは!」
 その様子を見て、サクヤが笑い出すと、他のメンバーもつられて笑い雰囲気が和やかになっていった。

(さすがはチームバトルの老舗、江東館だ。敗北を引き摺らないように素早く雰囲気を切り替えている。さて、小竜隊の方はどうかな?)
 諸星コウは離れた場所で眺めながら江東館に感心したのち、小竜隊へ意識を向けた。

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弾突バトル!フリックス・アレイ トリニティ 第9話「ダントツの誓い」

 国道14号線を一台のワゴン車が千葉方面から東京方面へ向かって走っていた。
 国道14号線は車を持っている千葉市民が東京方面へ行く際によく利用する主要道路だが、この車の運転手も例外なく頻繁に利用しているようでその走行には長年の慣れを感じさせた。
 このワゴン車には、運転手の黄山先生と小竜隊のメンバーが乗っている。

「おっ、皆見えてきたぞ!あれが我らが千葉の県境、江戸川じゃ!」
 大きな河川敷を結ぶ橋が見えてきた。
「おお〜!ついに俺たち、県境を越えるのか!!」
「この瞬間はワクワクするよね」
「千葉の県境は川で囲まれてるから、特別感あるもんなぁ」
 そう、千葉県は江戸川と利根川よって他県から分断されている。
 もし川を繋ぐ橋が崩れたら、千葉県は実質孤島となってしまうだろう。
 ある意味、本州から独立した県といっても過言ではないのかもしれない。
 それ故に千葉県民にとって県境とは国境と同レベルの大きな意味を持つのだ。

「そんなもんかねぇ……まぁでも、車で試合会場まで行けるのは快適やなぁ〜!」
 ワゴン車なので車内はそこそこ広いので、ツバサは大袈裟に伸びをするがそれでも大人数で乗っているため腕が隣にいるゲンジの顔を掠めた。
「うわ、気をつけろよツバサ……」
「悪い悪い。かんにんな」
 苦言を呈すゲンジに対して、ツバサは悪びれる様子もなく謝った。
「はは、グレートフリックスカップは電車移動だったからねぇ」
「せやせや、舞浜駅まで地味に乗り換え面倒やったからなぁ……まっ、梅田ダンジョンと比べれば屁でもないけどな」
「俺たちがついてなきゃ、一回乗る電車間違えそうになってたけどな」
「うっ……武蔵野線と京葉線の境がややこしすぎるんや。しかもちょっと風が吹いただけで遅延しとるし」
「『風が吹けば京葉線が止まる』って奴だな」
「なんじゃそりゃ、桶屋が儲かるんやないんかい」
 千葉民なら誰しもが知っている慣用句だが、まだ越してきたばかりのツバサは怪訝な顔をした。

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弾突バトル!フリックス・アレイ トリニティ 第8話「結成!小竜隊」

第8話「結成!小竜隊」

 

 成都小学校5年2組のクラスメイト達で開かれた、ナガトの退院祝いパーティ。
 フリックスのトーナメント大会も開かれ盛大に盛り上がったこの会だが、その最後の最後で主催者である黄山先生から驚きの特別ゲストが紹介された。

「「「雲野リュウジ!?」」」

 会場に入ってきた年上の少年を見た瞬間、ゲンジユウスケツバサの3人は同時に声を上げた。

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トリニティ キャラ紹介

弾突バトル!フリックス・アレイ トリニティ

キャラクター紹介

キャラクターデザイン ごろくー

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弾突バトル!フリックス・アレイ トリニティ 第7話「勝てるか!?マイティオーガ!」

第7話「勝てるか!?マイティオーガ!」

 

 パパン!パーーン!!
「「「ナガトくん、退院おめでとう〜!!」」」
 小気味良いクラッカーの音と共に児童達の祝いの声が上がる。

 グレートフリックスカップから数日後、無事に退院できたナガトのために担任の黄山タダヨシ先生が少し広めのレンタルルームを借りて放課後に退院祝いのパーティを開いてくれたのだ。
 煌びやかに飾り付けられた内装に、中央に並べられた長机には豪華な料理が用意されている。

「ありがとう皆!でも、なんか大袈裟で照れ臭いなぁ……」
「それだけ皆、関の帰りを待ってたって事じゃ!嬉しいじゃないか!わしはこんな友達想いのクラスを受け持って幸せじゃぞ!」
 照れ臭そうにしているナガトへ、黄山先生が肩に手を置いて話しかけた。
「先生……先生も忙しい中、わざわざパーティまで開いてもらってすみません。入院中も寄せ書きの色紙や千羽鶴まで貰ったのに……」
「子供がそんな事気にするな!主役なんだから堂々としておれ!」
 黄山先生は豪快にナガトの背中を叩くと、グラスを高く掲げた。
「それじゃ皆、グラスは持ったな?改めて、関ナガトの退院を祝して……」

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