弾突バトル!フリックス・アレイ トリニティ 第37話「戦いの意味 ライバルの意義」

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第37話「戦いの意味 ライバルの意義」

 

 トリニティカップ準々決勝大会。
 既に大会はスタートしており、激闘が繰り広げられていた。

『江東館VSロシア代表のカビノフ君のバトルはパワーとパワーの大激突だ!!』

「うがぁぁ!吹き飛ばせ!!レッドサイクロン!!!」
「みんなを守るんだ!タイガークローディフェンス!!」
「吹き飛ぶのはお前だ!ブロッケンボンバー!!」
「コメットブレイカー!!」

『この力比べを制したのは江東館!パワーだけじゃなくディフェンスも兼ね備えたディバイトバイフーの性能が光ったぞ!!』

 ……。
 …。
 一方控えエリアでは、ナガトとガンが備え付けの簡易フィールドを使って機体の調整をしていた。
「「3.2.1.アクティブシュート!」」
「いけぇ!スラッシュアリゲーツ!!」
 ガンはランチャーを使ってアリゲーツを強烈回転させる。対するナガトは……。

「いくぞ、センチュリーオーガ!!!」

 新型機、センチュリーオーガを投入し迎え撃つ。
 バキィィィ!!
 新型機の威力は凄まじく真正面からぶつかったアリゲーツを弾き飛ばし場外させてしまった。

「よしっ、アリゲーツのスピンに耐えた。強度はバッチリだ!」
 マイティでは破損してしまったアリゲーツのランチャースピン。これに耐えれば強度試験は合格だろう。
「いやぁ、それにしてもすげぇな!オーガの刀をバウンド式にして、掬い上げた相手をバウンドスマッシュして叩き斬るなんてよ!」
「ガンのおかげさ。それにマグナムエレファントと……」
 ナガトは、先日の放課後の事を思い浮かべながら神妙につぶやいた。

「リョウマ……」

 ……。
 …。

「クレイビングルイネーション!!」
 ソウの必殺技が三機のフリックスを一気にフリップアウトさせる。

『南雲ソウ君VSマウンテンズの試合は一方的だ!強烈な必殺技で三体のフリックスを一撃KO!!』

 観戦席の小竜隊。
「ベスト8まで勝ち上がったチームも一撃なんて……!」
「エゲツないやっちゃでほんま」
「ソウ……!」

 そして、次の試合のアナウンスが入る。
『さぁ、続いては関ナガト君VS遠近リョウマ君だ!二人はGFC、赤壁杯で熱いバトルを繰り広げた事のある因縁の相手!素晴らしい戦いを期待しているぞ!!』

 ステージに上がった二人が対峙する。
「完成したようだな、ナガト」
 開口一番、全てを見透かしているような口調で言うリョウマへナガトはセンチュリーオーガを見せた。
「……何故この素体を俺に託した?」
「バトルをすれば分かる」
「……!」

『さぁ、両者準備はいいな?』
 バトルフリッカーコウに促されて二人は機体をセットした。

『3.2.1.アクティブシュート!!』

「いけっ!センチュリーオーガ!!」
「レジリエンスオーディン!!」
 バキィィィ!!
 真正面からの激突!互角の立ち合いだったが制したのはオーディンだ。
「手加減はしないぞ。神裁二連戟!!」
 初っ端いきなりオーディンの必殺技が発動!
 オーガはたまらず飛ばされてフリップアウトしてしまった。
「くっ、なら俺も……鬼牙二連斬!!」
「甘い!」
 スタート位置にセットし直し、必殺技をブチかますナガトだが、ツンのめってしまい自滅。
「くっ!」
「必殺技は無闇に使うものではない」
 シュンッ!
 リョウマはマインを弾き飛ばしてスタート位置に復帰したオーガへぶつけた。
 これでオーガのHPは3だ。

『遠近リョウマ君!開始早々ナガト君のHPを半分に削った!!怒涛の攻めだ!!!』

「さすがリョウマだ……だが、ここで攻め急いだら逆効果」
 ナガトは深呼吸して肩の力を抜き、狙いを定めた。
「いけっ!」
 カッ!センチュリーオーガはレジリエンスオーディンを掠めながらマインへ接触し、マインヒットを決めた。しかもマインを場外へ弾き飛ばして反撃を防止する立ち回りだ。
「ほぅ、さすがだ。この状態でメンタルを立て直すとは」
「リョウマに圧倒されるのは当然の事。だからこそ、動じずに立ち回るしかない」
 センチュリーオーガはフィールド端で停止しており、ナガトはバリケードを二枚重ねて構える事で完璧な防御体勢を示した。
「フッ、さすがに攻撃は通じそうにないな」
 リョウマは攻撃を諦めてマインを再セットした。
 パッと見、オーガはマインヒットが難しい立ち位置だが……。
「センチュリーオーガ!新たな刃を見せてやれ!」
 ナガトはオーガサイドに備えられた可変刀を可動させて面積を広げてシュートし、マインヒットを決めた。
「どうだ!」
「従来の機動力に加えて、可変機能でマインヒット力を上げてきたか。ならば……超自律兵器起動!」
 リョウマはオーディンを二足歩行形態へ変形させた。
 次のターンから自律兵器形態を維持し続ければダメージが発生してしまう。

『おおっと!これはレジリエンスオーディンの切り札発動!超自律兵器で牽制だ!!』

「超自律兵器、迂闊に近づいて攻撃失敗したら大ダメージだ……!」
 変形刀を使って横のマインを運び、レジリエンスオーディンへぶつけつつオーガは距離を取った。
 これでレジリエンスオーディンのHPは3だ。
「格闘攻撃を避けてきたか。だが!」
 シュン!!
 リョウマのターン、自律兵器の射撃攻撃がオーガへダメージを与える。残りHP2。
「はぁぁぁ!!」
 ナガトは再びオーディンへ接しないようにマインヒットを決める。
 が、またも自律兵器の射撃が襲い掛かる。
 リョウマHP2
 ナガトHP1

「反撃を恐れているようだが、このままではジリ貧だぞ」
「違う!俺はチャンスを待ってたんだ!!」
「なに……?」
 盤面を見る。
 オーガからオーディンの先の線上にはフェンスも何もない。フリップアウトチャンスだ。

「攻めなければ勝てないのは重々承知!なら、少しでも成功するように策を講じる!それが俺のバトルだ!!」
「だが、オーディンは超自律兵器でありながら安定性が高い。自滅を恐れた並の攻撃ではビクともしないぞ」
 わざとらしいリョウマの挑発に、先程鬼牙二連斬を繰り出そうとして失敗した事を思い出す。
「まだ新型オーガを使いこなしきれてないことも分かってる……だからこその仕込みなんだ!あとは、賭けるしかない!!」
 ナガトの叫びに応じるようにオーガもキラッとボディを光らせる。
「頼むぞ……真・鬼牙二連斬!!!」
 渾身の力を込めたシュート!
 センチュリーオーガはツンのめりそうになりながらもオーディンをしっかりと掬い上げ、そして上部のバウンド刃で叩きつけて一気に場外へ弾き出した。
 しかし、オーガも勢い余って場外へ向かうのだが、その先にあるマインにぶつかる事でブレーキとなって踏みとどまった。

『決まったあああ!!!新型機の新必殺技を使いこなし、ナガト君が見事にリョウマ君を下したああああ!!!!』

 場外したオーディンを拾い、リョウマはナガトへ向き直った。
「なるほど、マインヒットしながら機体の位置だけじゃなくマインの位置も調整していたか」
「リョウマ……」
「見事だ、関ナガト。良いバトルだった」
「……だが、それもこれもこの素体がなければ」
 本来リョウマが手を貸さなければナガトの勝利は有り得なかったかもしれない。その事にもやっとするナガトだが。
「それはただのスクラップだ。レジリエンスオーディン開発時に試作した失敗作に過ぎない」
「これが、失敗作……!?」
「俺にとっての、な。出力が高すぎて俺にはそいつを使いこなす事ができなかった。だが、お前はそれが出来た。この勝利は間違いなくお前が俺より強くなった証だ」
「……俺が、リョウマに」
 ずっと念願だった、リョウマへの勝利。ずっと抱いていた夢が、叶った……。
「だが、この程度で満足するな。お前とセンチュリーオーガはまだまだ上がある。そしてそれは俺も同じだ」
「リョウマ……あぁ、またバトルしよう!」
「当然だ」
 リョウマは静かに微笑むと踵を返して去っていった。

 観戦席の小竜隊。
「ナガトの奴、やっぱすげぇな」
「うん。……やっと夢が叶ったんだね」
「うちらも負けてられんな!」
 残った対戦カードは二組だけなので、自動的に小竜隊とハジメの試合が組まれる。

 ステージに上がり、小竜隊とハジメが対峙した。
「よくここまで勝ち上がったな、小竜隊!さすがだぜ!!」
「……ハジメ!このバトルで俺達の答えを見せてやる!!」
 ゲンジは迷いのない瞳でハジメを見据えた。その瞳を見て何かを察したのか、ハジメは一瞬残念そうな顔をしつつもすぐに笑顔になった。
「ああ!熱いバトルしようぜ!!」

 小竜隊とハジメが機体をセットする。
 と、ここで何か違和感があった。
「これは……」
 フィールドにはマインが通常よりも多く設置されていたのだ。
「俺達はフリップスペル『ボマー』を使うぜ」
「なるほど」

『それではいくぞ!3.2.1.アクティブシュート!!』

 バシュッ!!
「いけっ!エンペラーガルディオン!」
「散開するぞ!ツバサ、ユウスケ!」
「うん!」
「了解や!!」
 突っ込むガルディオンに対して、小竜隊は分散して衝突を回避した。
 しかし、先手を取ったのはハジメだ。
「マインが増えれば俺のエクステンドを解除しやすくなるが自分達の被弾率も上がる。だから分散して被弾ダメージを減らしてきたか……なら、一人一人倒すまでだ!ブースターインパクト!!」
 バシュッ!
 ハジメはバン直伝のブースターインパクトでツバサを狙う。
「ユウスケ!」
「うん!」
 ガッ!
 ぶっ飛ばされるワイバーンだが、アリエスが素早く移動して受け止めた。
 ダメージは無しだ。
「よし、フォーメーションはうまくいった!」
「……最初からこの立ち位置は想定してたのか」
「いやぁ、実は偶然なんだけどさ」
「へぇ……それはそれですげぇな」
 小竜隊のターン。
「よーし、ツバサ、ユウスケ!縦一列になるようにガルディオンの目の前まで機体を進めてくれ!」
「え?」
「何する気や?」
「ちょっと試したい事があってさ」
「分かった、信じるで!」
「うん!」
 ゲンジに言われるまま、ツバサとユウスケは一列になるように機体をガルディオンの前まで付けた。
「何をする気だ?」
 バリケードを構えながらハジメは警戒する。
「いくぜ!ドラゴンランストライデント!!」
 ゲンジはドラグナーをトライデントモードに変形させてシュートする。
「技を借りるぜナガト!青龍三連砲弾!!」
 ギュムッ!ババーーーーン!!!
 ドラグナーのメタルヘッドとウィングがアリエスのスポンジを挟んで圧縮、その弾力によって得たエネルギーは目の前のワイバーンに伝わり、近距離からガルディオンにぶち当てた。
「なに!?」
 ワイバーン特有のどこに飛ばすか分からないバウンドによってガルディオンはバリケードをスルーして場外してしまった。
「よし!ハジメは俺達のシュートで機体の軌道は読めるけど、機体にぶつかった後の軌道は読めないと思ったんだ!」
「……やるじゃねぇか」
 ゲンジのひらめきと思わぬリーダーシップにハジメはニヤリと笑う。
「でもなぁ!そう毎回上手くいくと思うなぁ!フリップスペル!エクステンド!!」
 エクステンド発動。30gのパーツを追加し、ターン終了。
「来よったな……せやけど、2ダメージ以上与えればええだけや!ブレイズバレットいくで!!」
 スペルを使おうとするツバサをユウスケが制した。
「待って、ツバサちゃん!この立ち位置じゃ成功率が低い」
「そうだな、一旦盤面を整えようぜ!」
「了解や」
 つばさはワイバーンをシュートして次のターンでブレイズバレットが成功しやすい立ち位置に移動。そしてゲンジはマインをガルディオンに前にセット。
「これで逃げられないぜ」
「ふ、甘いな!」

 そして、ハジメのターン。
 
「うおおおおおお!!!」
 バーーーーン!!!
 ガルディオンは目の前のマインを全て場外させてしまった。
「マ、マインを全部吹き飛ばした……!」
「これじゃ、ブレイズバレットで追加アーマーを解除できない…!」
「ええい!せやったらフリップアウトすればええだけや!!いけっ、ワイバーン!!」
「待てツバサ!」
 ゲンジの制止も聞かず、ツバサがシュートする。
 ガッ!
 そのシュートはあっさりとガルディオンに受け止められた。
「いぃ!?」
「ツバサちゃん!」
「うおおおおお!!!」
 ガッ!!
 ゲンジの一撃がワイバーンを弾き飛ばして、代わりにドラグナーがガルディオンに捕まる。
「ゲンジ君!」
「ユウスケは俺に構わずなるべくガルディオンから逃げてくれ!」
「うん……!」
 ゲンジに言われるままユウスケはアリエスをガルディオンから離す。
「身を挺して仲間を守るとはリーダーの鑑だな!でも、トップは前線に飛び込むもんじゃないぜ!!ガルドライトブレイク!!」
 バゴォォォォ!!!
 近距離からの必殺の一撃!
 ドラグナーはたまらずフリップアウトしてしまった。

「くっ!」

『ドラグナーここで撃沈!小竜隊、早くも一人失ってしまった!!』

「ゲンジくん!」
「す、すまんゲンジ、うちのせいで……」
「いや、大丈夫だ。それに、ツバサが突っ込んだのは無駄じゃない!無駄になんかしない!!」
「え?」
「どういうこっちゃ?」
「ハジメはガルドライトブレイクを使ったせいで隙が出来てる。今ならツバサとユウスケの2人がかりででいけるだろ?」
「はっ、そうか!」
 さっきのシュート後、ガルディオンのフロントがフィールドの外へ迫り出している。
 機体の一部がフィールド外へ迫り出している状態ではバリケードの防御力が著しく下がるのだ。如何にキングアーマーといえど……。
「いくで、ユウスケ!!」
「うん!!」

 バシュッ、バチン!
 ワイバーンとアリエスが上手い連携してガルディオンをフリップアウトし、キングアーマーを解除した。
 これでハジメのHPは2だ。

「俺のキングアーマーを解除した……!?」
 ハジメはガルディオンをスタート位置へセットし、固まっているアリエスとワイバーンへ狙いを定めた。
「おもしれぇ!だったら二人まとめてぶっ飛ばしてやるぜ!!」
 バシュウウウウウ!!
 ハジメのブースターインパクトがアリエスとワイバーンに襲いかかる。
 バキィ!!
「耐えるんや!ワイバーン!!」
「守れ!アリエス!!」
 ワイバーンに直撃!アリエスは必死に支えるが……守りきれず、ワイバーンはフリップアウトしてしまった。
「ちっ、一体だけか」
「ごめん、ツバサちゃん」
「いや、あとは頼んだで、ユウスケ!」
「う、うん……」
 とは言え、今の立ち位置では攻撃は通じそうにない。ユウスケはマインを再セットして次に備えた。

「これで勝負は五分と五分か!へへっ、おっしゃぁぶっ飛ばせ!ガルディオン!!」
 バキィィィ!!!
 ガルディオンの容赦ない一撃に防御型であるはずのアリエスは木葉のようにすっ飛ばされる。
「アリエス!」
 ガッ!パリィィン!!
 どうにかバリケードで守り切ったものの、バリケードが二枚割られてしまった。
「ちっ、バリケードだけか。でも、次で決めるぜ!」
 ユウスケのターン。
(ど、どうしよう、ここで決めないと負ける……けどアリエスじゃフリップアウトは狙えないし、穴も微妙に遠い……やっぱりマインヒットしか……)
 盤面を見据えて作戦を立てるも、どれもこれも上手くいきそうにない。
 1番安パイなのはマインヒットだが、それでは仕留めきれない……。

「ユウスケ、大丈夫だ!自分を信じろ!今のユウスケは昔よりずっと上手くなってるんだ!!今の実力で戦略を考えれば絶対勝てる!!」
 ゲンジの声援に、ユウスケはハッとした。
(今の、僕……)
 そして思い出した、GFCでリュウジとバトルした時の事を。
 あの時は自分の腕を信じられずマインヒットに逃げてしまったせいで負けたが……。
「今の僕なら、出来る!いけぇ、アリエス!!」
 ガッ!!
 アリエスの絶妙なパワーの攻撃がガルディオンにヒット。そして上手くフリップホールの上に停止させてフリップアウトを決めた。

『おおっとこれは穴フリップアウト!!なんとなんと!無敵の王者正本ハジメを小竜隊が下した!これは大番狂わせだ!!!』

「かーーーっ、やられたーー!!!マジかーーーー!!!」
 ハジメは額に手を当てながら大袈裟に悔しがって見せた。
「でもめっちゃくちゃ楽しかったぜ、サンキュー!!良い引退試合だったぜ!」
「あぁ、こっちこそ!」
 ハジメとゲンジが握手する。
「小竜隊!俺は引退しちまうけど、俺の弟子がお前らをぶっ倒すからな!楽しみにしとけよ!!」
「え、あ、あぁ、でも俺たちをスカウトするってのは……」
「あぁ、あれは無しだ無し!こんなおもしれぇ奴らを手元に置くなんて、そっちの方がもったいねぇ!お前らとはずっと戦ってたいからな!」
「ははは、俺もおんなじ!このバトルすごく楽しかった!今度はハジメが鍛えた弟子とも戦いたい!!」
「おう!そんで、この先お前らが引退したら、お前らの弟子と俺の弟子とでも戦おうぜ!」
「もちろん!!」
 お互い立場は変われどずっとライバルとして競い合える。
 その確信を得たゲンジ達だった。

 そして、ステージから降りて会場を去っていくハジメへ、天領ガンが声を掛けた。
「ハジメ師匠、惜しかったっすね」
「ガンか。へへっ、まぁでも今までで1番楽しいバトルだったぜ。良い引退試合をさせてもらった。ガン!早速帰って猛特訓だ!ビシバシ行くぞ!次こそ関ナガトに勝てるようにしてやるぜ!」
「はい!よろしくお願いします!!」
 ガンは元気よく返事をし、ハジメと共にトレーニングジムへと向かった。

 ……。
 …。
 そして、会場では全試合が終わった事でバトルフリッカーコウが案内のアナウンスをしていた。

『さぁ、激闘に次ぐ激闘のトリニティカップもいよいよ次が準決勝となりました!
準決勝の対戦カードはここで事前に発表するぞ!!準決勝までの間に存分に対策を練って最高の試合を見せてくれ!!』

 ピーーーーとモニターに対戦表が表示される。

 南雲ソウVS江東館
 小竜隊VS関ナガト

「いよいよ、ナガトとか……!」
 その対戦表を見たゲンジはより一層気を引き締めるのだった。

 

 つづく

 

 

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