ビーダマンオリジナル小説キャラ解説 佐倉彩音~愛する兄への夢と罪を背負った少女

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オリジナル改造ビーダマンが登場するオリジナル小説
爆砕ショット!ビースピリッツ
 
そのメインヒロイン級のキャラクター
佐倉彩音(某声優さんと名前被ってるのは偶然です)

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主人公、竜崎修司の所属するビーダマンクラブ
『仲良しファイトクラブ』のマネージャー兼メカニックを務める皆のお姉さん的な役割をしています
 
誰にでも優しい皆のお姉さん
彩音が初登場したのは
第3話「佐倉姉妹!天才メカニックと瞬速の狼」にて
公園で子供たちのビーダマンの修理をしているところでした
この時期の仲良しファイトクラブは、クラブ活動が活発でなかったため、専用の工房に行くことは少なく
面倒見のいい性格から、近所の子供達に慕われています
 
そんな彩音が出会ったのが、竜崎修司(シュウ)
年下であるはずの彼の姿を観た瞬間、彩音の口から「お兄ちゃん」という言葉が出かかります
シュウの姿や立ち居振る舞いは、4年前に死亡した彩音の兄、佐倉ゆうじとそっくりで
無意識に、シュウと兄をダブらせてしまったのです
それ故なのか、元々優しくて面倒見がいいとはいえ、シュウに対しては甲斐甲斐しく尽くします
それは、シュウが入部するまではクラブでの活動をサボって大勢の子供達の面倒を見ていたことを考えると異常事態で
その事は琴音が真っ先に気付きました(第7話より
 
彩音の口から兄の存在を匂わせるセリフが出たのは
第13話『お兄ちゃんの事なんかぜんぜんきらい!』での赤鈴との会話
チームマイスイートシスターズのやり取りを観て、少しうらやましくなったと同時にかつて兄に対して抱いていた感情を思い出してしまい
琴音に言われた時は否定したものの、やはり自分がシュウを兄とダブらせていると言う事をここでハッキリと自覚し始めました

『開発が出来ない』メカニック
彩音と言うキャラクターの特異な点は、『メカニックでありながら開発が出来ない』という点が大きいです
4年前までは普通にビーダマンの開発をし、チームを勝利へと導いたほどの技術力を持っているにもかかわらず
現在は簡単な調整や修理のみで、大掛かりな開発は出来ません
その理由が明かされるのが第20話

彩音の告白
第20話ブレイグが破壊され、落ち込むシュウへ彩音はついに自分の過去を告白します
「世界大会に出場中に不治の病に侵された兄、ゆうじ。
世界への挑戦を諦めて入院すれば命は助かるかもしれない。しかし、それも確率は低いし、治ったとしても後遺症で元のようにビーダマンは出来なくなる。
そんな状況でゆうじが選んだのは、命を捨ててでも夢を叶えると言う事だった。
徐々に病に蝕まれていくゆうじの夢を叶えるためにはメカニックである彩音の力が必要不可欠
でも、彩音が手を抜いて途中敗退させれば入院しない理由はなくなる。
確率は低いにしても、二度とビーダマンが出来なくなるにしても、命は助かるかもしれない。
その究極の二択を迫られた彩音は、苦悩の末に兄の命と引き換えに希望を叶えてしまった
満足げに息を引き取ったゆうじと引き換えに、彩音は兄殺しの罪を背負い、そのトラウマでビーダマンの開発が出来なくなってしまったのだった

「私は、どうやったってお兄ちゃんは戻ってこないのに、シュウ君は、シュウ君なのに……!」

壊れたブレイグの魂を新しいブレイグへ引き継がせることが出来るシュウに対して
死んだ兄の魂をシュウへ引き継がせる事は出来ない彩音

愛機の死と生まれ変わりはホビーもののお約束ですが
そこに、愛する人間の死と蘇らない想いが対比します
 
恋のライバル(?)登場
第53話にて仲良しファイトクラブに新しいマネージャーが入部します
彩音、琴音と、主人公から観て姉ポジションのヒロインばかりなのに対し、後輩気質なヒロインの登場
ただの対比ではなく、彩音にとってどうしても叶わなかった「シュウを兄のように慕うことが出来るポジション」の少女の登場に
彩音は初めて、はっきりとした嫉妬を表します
 
シュウ=兄への想いの決別
バスターブレイグが破壊された事により、新しいビーダマンの開発が必要となります
それが出来るのは彩音のみ
しかも、兄を死なせる原因ともなったマッハスパルナを使用しなければならない
シュウの役に立ちたい気持ちと、兄への懺悔の気持ちが交錯して、苦悩しますが
リカへの嫉妬、そしてシュウの「俺は兄貴じゃない」と言う宣言から、完全にシュウをゆうじとして観ていた気持ちと決別
シュウを一人のビーダーとして、自分は純粋にメカニックとして、ビーダマン開発が出来るようになりました

CM

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