「怪しい・・・入るのはやめよう」
セシル「どうする?」
クロウ「こうあからさまに怪しいと・・・。わざわざ罠にかかるのも馬鹿みたいだな。」
セシル「じゃあ。」
クロウ「やめておく。ヒスイの手がかりは、また別の所で入手する。」
クロウはそう行って、塔の横をとおりぬけ、歩いて行った。
セシル「あ、待って!」
セシルもその後をついてく。
道は一本道だが、ちょっとカーブを描いていて、塔の周りをぐるっと回る感じになる。
その後はまた直線道なのだが。
徐々に遠ざかっていく塔。
セシル「でも、本当によかったのかな?このままで・・・。」
クロウ「何がだ?」
セシル「もしかしたら、最後のチャンスだったのかもしれないのに。」
クロウ「・・・・。」
確かにそうだ。
あそこにヒスイがいるのだとしたら、このまま無視するのこそ馬鹿みたいだ。
クロウ「(どうしたものか・・。)」