「このまま行く」
やはりこのまま進む事にしたクロウとセシル。
慎重すぎるのがいい事とは言えないが、無謀なのも考えものだ。
もう少し調べて見て、確実な情報のもとに行動した方がいい。
セシル「でもほんと、これからどうすればいいんだろう・・・。」
クロウ「まぁ、見つからなかったら見つからなかったでいいさ。また、新たな目的を見つけていけばいい・・・。」
セシル「うん。」
と、その時・・・。
ヒスイ「お~い!!」
後ろから、聞き覚えのある声が・・・。
クロウ「なに?」
振り向くと、ヒスイがこちらに向かって走ってきているのが見えた。
セシル「ひ、ヒスイ!?」
ようやく追いつき、肩で息をするヒスイ。
ヒスイ「はぁ・・・はぁ・・・。ふぅ、やっと追いついた・・・。」
セシル「な、やっと追いついたじゃないわよ!一体どこに行ってたの!?心配したんだから!」
ヒスイ「へ?どこって・・・小さい頃お世話になった孤児院に挨拶に行っただけですよ?
ちょうど近くにあったのを思いだしたんで。」
セシル「え・・・・。」
クロウ「・・・・。」
その、あまりにも間抜けな理由に、言葉を失ってしまう。
ヒスイ「どうかしたんですか?」
セシル「で、でも!だったら言ってくれればいいじゃない!黙って勝手に行っちゃうなんて!」
ヒスイ「だって・・孤児院の先生、ちょっと甘やかしで・・・二人に見られるのが恥ずかしかっただけですよ。」
ちょっと顔を赤くする。
セシル「だ、だけど・・・あんな置手紙だけじゃ心配するじゃない・・・せめて、場所も記してくれればよかったのに・・・。」
ヒスイ「場所?えぇ、ちゃんと記しましたよ。」
セシル「どこがよ!『探さないでください』って書いてあるだけじゃない!」
ヒスイ「それ・・・裏側ですよ(汗)」
セシル「え・・・。」
セシルは置き手紙を取り出し、裏返して見た。
すると、そこにはヒスイの孤児院に対する想いとか、挨拶に行く動機、二人についてきてほしく無い理由等が長ったらしく延々と書かれていた。
表面では『だから・・・・』で終わっている。
ヒスイ「表面だけじゃ書ききれなかったんで、裏側に続きを書いたんです。」
セシル「・・・・・。」
固まってしまった。
たかだかそんな事で、今まで・・・。
クロウ「まぁ、別にいいんじゃないか?何もなかったんだしな。」
セシル「う~・・・なんか納得いかないけど、でも何かあるよりずっとマシね。」
ヒスイ「???」
クロウとセシルの態度がよく分からないヒスイ。
クロウ「それじゃ、行くぞ。俺の・・・俺達の旅はまだ終わらないんだからな。」
セシル「そうね。」
歩き出すクロウとセシル。
ヒスイ「あ、待ってくださいよ~!」
あわててその後を追っていくヒスイ。
そう、三人の旅はまだ始まったばかりなのだ・・・。
これから、どんなことがあるか分からない。
それでも、三人が力を合わせれば、どんな事も乗りきれるだろう・・・。

ピンバック: 爆・爆ストーリー ZERO 第51話 B | ユージンの競技玩具ライフ