アニメ、ベイブレードバーストは王道競技玩具物語として非常に評価の高い作品です
オカルトチックな力もなく、キャラたちの目的はあくまで『バトルに勝利する事』のみとし
それを通じて、様々な登場人物のドラマが展開されています
主人公蒼井バルトは、最初は素人ながらも様々なライバルとの戦いで仲間を作り、力をつけて、大会を勝ち抜いていきます
『最初は弱かったのに、戦いを通じて強くなる』と言うのは主人公お約束ではあるのですが……
ユージン的には、どうしても
バルトのベイブレード歴が『1年半』と言うのが引っかかっています
そう、バルトは物語開始時点では1年半もベイブレードを経験しています
そして、バルトとほぼ同じ時期にベイブレードを始めたライバルキャラのシュウはトップクラスの実力を身に着けています
1年半も何やってたのこの子は??
この1年半が、バルトの主人公としての魅力にかなり足を引っ張っています
ハッキリ言って、バルトには主人公として身に着けるべき能力が足りていない
バルトの長所と言えば『ベイブレードを楽しむ心』『ヴァルキリーへの愛情』がよく語られていますが
そんなもの、主人公でなくとも誰でも持って当たり前なんです!
それ以上の長所が無いと、勝利への説得力がなくなります
正直、主人公補正にしか見えません
例えば、超速スピナーの堂本瞬一は
初心者でありながら、類稀な運動神経と筋力、そして目的のためには努力を惜しまないガムシャラさがあります
爆走兄弟レッツ&ゴー!!の星馬豪は
不器用で頭が悪い所はありますが、最高速マシンに対する深いこだわりと知識、そして彼自身も高い運動神経があります(鉄棒にぶら下がった状態で足だけで飛び上がり、空中一回転して着地するなど)
爆転シュートベイブレードの木ノ宮タカオは
剣道で鍛えた高い瞬発力と仲間のためなら努力を惜しまない聖人のような慈愛を持っています
爆球連発!!スーパービーダマンの戸坂玉悟は
人並み外れた握力といざと言う時の機転
クラッシュギアNの真羽勝は
母親がファッションデザイナーだけあって、彼自身も高いデザインセンスを持っており、それによってマッハジャスティスやマッハヴィクトリーと言った高性能なマシンをデザインしています
激レーサー走太郎は
彼自身かなり足が速いです。その速さがマシンの力になっているのでしょう(Mabeee的な意味で
まだまだありますが、ここらへんで
それに対してバルトは
身体能力が優れているわけではない(原作ではバランス型のシュウにすら劣る
メカニックセンスがあるわけではない(原作ではビクトリーヴァルキリーを作るきっかけとなりましたが、アニメ版のVヴァルは市販品)
ガムシャラに努力していたわけではない(1年半もやっていてベイの基本を身に着けなかった
ベイブレードに対して愛情があると言いながら、基本的な知識を得ようともしてなかった
特別な血筋を引いているわけでもない(母はパン職人、父はパイロットで、ベイブレードと結びつかない)
さすがにこれで、『誰よりもベイブレードを楽しんでいるから』『愛機との絆があるから』と言うのは説得力に欠けます
ただ、劇中でシュウが『バルトは黄山と知り合ってから変わった』と言っているので
バルトは、ライバルに勝つための向上心や自分のこだわりを貫くためではなく『仲間とわいわい楽しくやる事で強くなる』キャラなのでしょう
そしてバルトの長所は『誰とでもすぐ仲良くなること』であるとも語られています
が!!
そんならなんで、1年半も時間がありながら、物語開始時点まで同じ学校のクミチョーたちと仲良くなってなかったんだよ!!!
バルトがほんまもんの初心者であれば話は別です。何もかも納得できます
全ては1年半の空白が問題だった……!