はじめに
物体には『重心』と言うものがあります
それはおはじき系格闘ホビーであるフリックス・アレイも例外ではありません
当然機体開発やカスタマイズも重心が及ぼす性能への影響を考慮して行われているのですが
フリックス・アレイにおいて重心による性能の理解度は『一般的にそう言われている』『体感そうなりやすい気がする』程度のもので
検証してハッキリと数値化した事はありませんでした
そこで今回は、シュートパワー、路面状態、機体形状、素材、重量、ターゲットを全て揃えた上で重心の違いによる攻撃力の変化を測定してみました
なお、この検証結果はあくまで『参考程度』としてお考えください
射出器
フリックスは原則人間の力でシュートする都合上、威力にブレが出てしまうのでシュートパワーを均一化するために射出器を用意
その昔、KONAMIから発売されたビーストシューターのシューターを使用します
ストローク幅は約9mm
ほうじ茶さんの協力でシューターのバネの強さをN測定器で計測
結果は9.6N
ただし、これはあくまでバネの負荷であり
シュートパワーにイコールするわけではないので参考程度の数値です
路面状態
一般的なカラオケのテーブルを使用
表面は平らでプラ板とほぼ同等の滑りやすさです
ターゲット
TPU素材のオーブマインを使用
重量21.6g
機体
エクス・プレリュードを使用(ウェイトは2つ)
重量56.5g
この機体はフロント、センター、リアの3ヶ所にウェイトを付け替えられるので
同条件で3パターンの計測が可能
測定方法
オーブマインからプレリュードの先端を6cmほど離した状態がスタート位置
シュートしてオーブマインを弾き飛ばし、初期位置からどれだけ弾かれたかを測定
これを3パターン10回ずつ行い
最高記録、最低記録、平均、偏差を数値化していきます
リア重心
動画
結果
1回目 20.5cm
2回目 27.5cm
3回目 24cm
4回目 17.5cm
5回目 29cm
6回目 25cm
7回目 30cm
8回目 21cm
9回目 27cm
10回目 25cm
最高30cm 最低17.5cm
平均 24.55cm 偏差 3.788
センター重心
動画
結果
1回目 26cm
2回目 31cm
3回目 24.5cm
4回目 30cm
5回目 26.5cm
6回目 25.5cm
7回目 28cm
8回目 26cm
9回目 26.5cm
10回目 23.5cm
最高 31cm 最低 23.5cm
平均 26.75cm 偏差 2.205
フロント重心
動画
結果
1回目 27.5cm
2回目 24cm
3回目 35cm
4回目 33.5cm
5回目 34cm
6回目 27.5cm
7回目 32cm
8回目 31cm
9回目 29回目
10回目 27回目
最高 34cm 最低 24cm
平均 30.05cm 偏差 3.416
総評
大方の予想通り、最高記録はフロント重心でした
しかし最低値も、そして平均もフロント重心が一番を叩き出しており
『フロント重心は火力は出るけどリア重心と比べて安定しない』と言う点に関しては覆ったような気がします
とは言え、偏差が一番少ないのはセンターでイメージ通りの安定した記録を出していました
やはり前や後ろどちらかに重心が偏るよりも真ん中で且つ両脇に重心がある方が安定するのは当然でしょう
反対に、全ての数値が最低だったのがリア重心
『ストレート系の機体はリア重心の方が安定する』と言うのがある種フリックスの常識だったので、ここは驚きました
しかしよく考えてみたらリア重心によるストレートの安定性というのは『シュート時の負荷に対してのもの』であり、『対象にぶつかった時の負荷に対しての安定性』に関しては、接触点と重心に距離があるのでその分威力も安定性も損なわれるという事でしょう
もちろん、実際は人間の力でシュートするのでこの程度の威力差は誤差でしかなく
それならシュート時のブレが少なく、確実に高火力なフロントギミックをぶつけられるリア重心の方が良いと言うのが現実的ではあるのですが
造形機の火力を少しでも高めるために、敢えてフロント重心にすると言う選択肢もあながち無駄では無いと言う事が数値上にハッキリと現れたと言うのは有意義な検証ができたように思います
今後もこういった性能検証企画はやっていきたいですね
〜おまけ〜
最低記録が出る事は分かりきってはいますが、一応『左偏重心』でも検証してみました
動画
結果
1回目 10cm
2回目 18cm
3回目 20cm
4回目 21.5cm
最高 21.5cm 最低 10cm
平均 16cm 偏差 4.989
まぁ、案の定といった感じ
シュートの仕方によってはそこそこの記録は出ますが、安定性が致命的
左右の重心バランスは整えて損はないでしょう












