フリップスペルのネーミングと効果の意味とイメージについて

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TCGにおけるカードの文章や数値
RPGにおける魔法の効果や威力

それらはあくまで制作者側がゲームバランスを考慮しながら勝手に決める事であり
そこに自然科学的な法則は一切関わりません

しかしながら、大事なのはバランスだけではなく
『イメージと合致するかどうか』と言う点も非常に重要であり
ネーミングと効果が自然科学的な法則や既存の神話や有名な作品などとイメージ通りであればプレイヤーはそのゲームへの没入感が上がります

例えば
「チェーンバインド」と言う名前のカードがあり、その効果が『敵の動きを1ターン封じる』だった場合
イメージは『鎖か何かで相手を絡め取って動きを封じるんだな』となるし

「フレイムブレス」と言う名前の魔法の効果が『火属性の攻撃でダメージを与える』ものだった場合
イメージは『炎を吹き出して攻撃して、植物系の敵には効果が大きいんだな』となりますよね

これが逆に
「アイスウォール」と言う名前にも関わらず
『竜巻を巻き起こして敵の攻撃力を下げる』なんて効果だった場合はネーミングと効果のイメージがかけ離れ過ぎてて没入感が下がりますし

『ドリートシントッグ』なんて意味不明な名前の魔法があった場合、どんな効果であったとしても何が何やら意味が分かりません
この場合は世界観の言語体系法則を1から作り、それをプレイヤーに理解させる必要があります

と言う感じで
文章や数値で何かしらの効果を出す場合は、そのネーミングと効果がイメージと噛み合っている必要があるのです

そして、フリックスアレイにおける『フリップスペル』もこのイメージを優先してネーミングと効果を考えてからバランスを調整しています

全フリップスペル一覧

と言うわけで今回は
全フリップスペルのネーミングと効果の意味とイメージを解説します

 

1.サンダーラッシュ
雷は『速い』イメージがあるので、連続攻撃系効果に相応しい属性と解釈
しかもフリックスで連続シュートした場合は、その軌道が雷みたいになるのでますますピッタリ(某車ホビーアニメのドリフトのように)
また、サンダーは『雷鳴』と言う意味があり、雷鳴は雷光の後に来るものなので、そのイメージで1ターン溜めがある(スペル発動時に雷光が走り、1ターン後に雷鳴が轟く)

2.ライトニングラッシュ
サンダーラッシュと同様、雷属性なので連続攻撃系の効果なのと
ライトニングの意味は『雷光』で『雷鳴よりも速いもの』なので、より素早く連続シュートすると言うイメージで、時間制限内に連続シュート出来る効果に設定

3.二刀流
読んで字の如く、機体を刀に見立ててそれを二機扱うスペル
扱う機体の手を右か左かで限定しているのは、左右両方で片手ずつ刀を持っている二刀流だから
重量を二機で分散させているのも実際の二刀流のイメージから

4.アキンボ
『二丁拳銃使い』の俗称から
二刀流機体でガンナーするならこのネーミングが相応しいと思い採用

5.ブレイズバレット
フリップマインは『機雷爆弾』がモチーフなので、その威力を増強させるものは炎属性に設定
自機に炎のエフェクトを纏わせ、炎の弾丸としてシュートする事でマインを二つとも引火させるイメージ
しかし、炎は放っておくと消えるため3秒以内にシュートしなければいけない

6.フレイムヒット
『ブレイズ』よりも最大火力が劣るイメージのある単語として「フレイム」
しかし、より確実に引火してマイン『ヒット』出来ると言う意味を込めて命名

ブレイズバレットが『引火しにくいけど温度が高い吹き出すような炎』なら
フレイムヒットは『温度は低いけど引火しやすい揺らめく炎』と言った感じ

7.ボマー
読んで字の如く
マインは『機雷』であり爆弾なので、それを多く扱えるものというイメージのネーミング

8.デスペレーションリバース
『デスペレーション』とは「特攻」と言う意味
「バリケードを投げ捨てて、周りを見ず自暴自棄に特攻して、そこから無事生還する」と言うイメージで名付け

9.フルスロットルフィニッシュ
力を溜めて、自滅を気にせずに全身全霊最大パワーでシュートしてトドメを刺すスペルというイメージ

10.アクロバット
ホビーアニメや特撮でよくある『空中で前転や切り盛り回転しながら攻撃する事で威力が上がる必殺技』を意識
しかし、こう言った技は往々にして失敗したら自分にダメージが入る

11.インジャリーバイト
インジャリーとは『負傷』という意味で
『追い詰められた手負の獣が起死回生の一撃をかます』と言う、諺の「窮鼠猫を噛む」から

12.フリーフォール
物体を高い所から落下させた場合、そのダメージは重ければ重いほど大きくなる
と言う事で『軽い機体が重い機体と一緒に飛び上がって落下する』イメージ

13.フルチャージ
エネルギーを溜めて攻撃力を高めるイメージ

14.ミキシングインフリクト
インフリクトとは『損壊』と言う意味で
本来は重複しないダメージ要素を重複(ミキシング)させると言うイメージ

15.ライジングチャージ
ホビーアニメなどでよくある、使用者が「うおおお!」と気合い入れて体力を消耗する事で機体の攻撃力を高めるシーンのイメージ

16.ロングスナイプ
遠くから狙撃する事で相手の不意をついてより大きなダメージを与えるイメージ

17.アブソーブ
吸血鬼のように、接触した相手のHPを吸収する

18.シャイニングキュア
聖なる光で回復

19.タッピングヒール
強者が弱攻撃を受けた時に「今のはいいマッサージになったぜ」とか言って余裕を見せるシーンのイメージ

20.ヴェジテーション
『植物の成長』と言う意味があり、植物の芽が伸びるように、壊れたバリケードが発芽して自然回復するイメージ

21.レストーション
『修復』や『復興』と言う意味があり、壊れたバリケードを一気に修復させるイメージ

22.蜃気楼
サイズオーバーした機体を『これ蜃気楼で大きく見えるだけだから!』と誤魔化しているイメージ

23.ダイエットサプリ
ちょっとした重量オーバーを安易なダイエットで誤魔化している
しかし、サプリでのダイエットで誤魔化せる重量は高が知れている

24.ミステリーウェイト
反重力物質を搭載してレギュ計測時に軽くしているイメージ

25.ウェイトカウンター
物語用のシステムであるアクチュアルバトルの『重量が軽ければ行動できるタイミングが早く来る』と言うルールをイメージ

26.追突
自動車の追突事故イメージ

27.フェイズリミッター10
アクチュアルバトルの『ターンが順番では無く時間経過で来る』ルールのイメージ
ウェイトカウンターと比べて汎用性が上がっている

28.フリーズディファー
相手フリッカーを凍らせて(フリーズ)行動を先送り(ディファー)にする
氷属性なので使用前に解凍する必要がある

29.アースシェイク
地震を起こして地形を変えるように盤面をガラッと変える

30.ウェーブフラッド
水圧で敵機を押し流して位置を変える

31.ストームグライド
自らが巻き起こした風に乗って場所を移動する

32.リドゥパースト
過去(パースト)をやり直す(リドゥ)
時間操作系の能力をイメージ

33.カタパルトランチャー
指でシュートするのが基本のフリックスを、その他多くのおはじき玩具のように器具を使ってシュートできるようにしたスペル
シュート器具の総称に相応しいものとして『カタパルトランチャー』と命名

34.ガンナー
射撃が出来るスペルなので、「砲を扱う人」と言う意味でガンナーと命名

35.流鏑馬
流鏑馬とは『馬に乗りながら弓を射る技術』
『移動と射撃を両方行う』と言う効果にピッタリのネーミングとして採用

36.ラピッド
その名の通り、『連射』と言う意味

37.クラシカルシューター
シュート前に向きを変えたりせず、機体の全部位をシュートできると言う
往年の(クラシカル)消しゴム落としのようなプレイングができるイメージ

38.ジョスリングプッシュ
ジョスリングとは『押し合いへし合いの喧嘩』と言う意味があり
格闘系ホビーアニメでよくある『機体同士が密着したまま押し合う鍔迫り合い』が出来るようなイメージ

39.ノーションスワップ
自機とマインの概念(ノーション)を入れ替える(スワップ)

40.ブリーズストリーム
微風で自機を浮かせて空中でシュートするイメージ

41.マリオネット
遠隔操作によって、直接手で触れずに機体を動かす姿は宛ら操り人形(マリオネット)

42.エクステンド
『拡張』と言う意味の通り、自機の物理的な性能を強化可能
アニメや特撮でよくある『パワーアップ形態』をイメージ

43.オーグメントブースター
エクステンドと比べると発動はしやすいが、一回の攻撃でしか使えない
必殺技使う時だけのパワーアップ形態というイメージ

44.ピットイン
モータースポーツ等の試合中のパーツ交換をイメージ

45.プロバビリティ
『確率』という意味で、RPGでよくある「ランダムで様々な効果を発動する魔法」をイメージ

46.ミニオンズサモン
『使い魔召喚』という意味
魔力を消費して眷属を使役するイメージ

47.グラビティストンプ
アクションゲームで重量級キャラがジャンプして着地した時に地震や衝撃波を巻き起こすイメージ
着地した瞬間に衝撃が地中へ伝わり、地殻に到達した時に衝撃波が巻き起こるのでタイムラグがある

48.シールドバッシュ
『盾で殴る攻撃』と言う意味

49.スパークリフレクト
静電気を発生させて、触れてきた相手へ逆にダメージを与える

50.超自律兵器起動!
『射撃』と『格闘』を使い分けられる人型ロボット兵器に変形
倒されなければ、一定時間で自動ロックオンして射撃攻撃
近づいた相手へは格闘攻撃を仕掛ける

人型として自立する事と、自動攻撃する自律とでダブルミーニングになっている

51.超感覚醒
ロボットアニメでありがちな『覚醒』して、超反射神経で反撃するイメージ

52.ブラックホールディメンション
物語におけるザキの必殺技をスペルに落とし込んだもの
ザキの技は『高速スピンで発生させた竜巻で敵機をブラックホールのように吸い寄せて、吸い寄せた敵機を自機のスピンで弾き飛ばす』と言うものだが
このスペルは『一定時間スピンする事で敵機のHPを概念的に吸い寄せて異次元へ弾き飛ばす』
と言うイメージで、物質を吸い寄せるわけじゃないのでザキに憧れた一般人がザキごっこをしやすくなっている

53.エマージェンシーチェンジ
緊急事態に高速で変形して状況対応するイメージ

54.クイックターン
攻撃後に素早く体勢を立て直すイメージ

55.サバイバルガッツ
ゲームでよくある『やられる攻撃を受けてもHPギリギリで耐える効果』の再現

56.ステップ無限
敵機の攻撃を回避する防御的な動きを表すのに相応しい単語として『ステップ』を採用

57.パラシューティング
場外してもパラシュートで落下ダメージを抑える
でも重い機体は使えない

58.プライアントレジスト
『しなやかな抵抗』という意味
フリッカーの柔軟性を活かす効果が欲しくて設定
スポーツにおいて柔軟性が重要なのは『転んだ時の怪我防止』と言う意味合いが強いので、スタン回避と言う効果に

59.マインモイスチャー
防御時のみ自分のマインを湿気させて起爆しないようにするイメージ

60.リヴァイブパージ
ネーミングの元ネタは某不死鳥モチーフのコマ玩具
分離パーツをパージしても復帰(リヴァイブ)するという意味

61.レビテーション
空中浮揚という意味
浮いているのでフリップホールによって場外しないが、フリップホールの引力によってバランスを崩されるので3ダメージは受けてしまうイメージ

62.焼却炉
読んで字の如く
ダストゾーン(ゴミ箱)にあるスペルを燃やしてしまう
バリケードは不燃物なので燃やせない

63.スタンガン
スタンさせたショックで相手の持ち物(スペル)を叩き落とす

64.トラッシングスチール
『ゴミ漁り』と言う意味の通り、ダストゾーンにあるスペルやバリケードを盗む

65.バリケードブレイカー
アーマーブレイカーやソードブレイカーなどの『直接的な殺傷ではなく相手の武器防具を破壊することに特化した武器』をイメージ

66.ポイズンメルト
毒液によって相手のバリケードを溶かす
毒は直接殺傷するよりジワジワ相手を不利にするイメージから

67.ストライクバック
『反撃して復讐する』と言う意味があり、カウンターブローで逆に相手を仕留める事を目的とした効果

68.電光石火
某モンスターRPGのように『先制攻撃』と言うイメージ

69.アンデッドリメインズ
『不死の遺体』と言う意味
撃沈されてもその遺体がずっとフィールドに残り続けてバトルに影響を与えるホラーな効果

70.自爆
読んで字の如く、自身を犠牲にしながらも敵へ大きな攻撃を与えられるイメージ

71.ネクロマンシー
死者を操る魔術のように、撃沈した味方を復活させる

72.リグレットカース
『後悔と呪い』という意味で、自分を撃沈した相手を呪って後悔させてやると言う意味

 

以上です

 

フリップスペルは最初とっつきづらいとは思いますが
やってみるとめちゃくちゃプレイバリューが広がるので
これらの解説でイメージがつきやすくなれば幸いです

 

 

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