ベイブレードバーストアニメ総評その3 超ゼツ編

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概要
まさかのアニメ三作目!
そして、世界チャンピオンになってしまったバルトに代わって初の主人公交代が行われた作品でした
玩具の方は、レイヤーにメタルを搭載して戦闘力を大幅に強化
それに合わせてなのか、これまではなんやかんや『シュートしたベイは操作不可』『ベイの破壊力はあくまでベイの間だけで表現する』と言うリアル重視で描かれていたバトル描写が
『ガッツリ操作して、好きなタイミングで必殺技を使える』『バトルの衝撃で小屋やスタジアムが破壊』と言った往年のアニメの方式になり(神後半からそのケはあったものの、ガッツリと開き直ったのはここから)
前二作とはガラッと毛色の変わった作風には賛否両論でした

 

良かった点
賛否両論とは言え、否のほとんどが『今までと違うから受け入れ難い』と言った意見が多く
そう言った感情論抜きにして評価すると、物語作品としてのクオリティは前二作どころか以降の作品
どころか、他のベイブレードアニメと比べてのトップクラスのクオリティでした

モヤっとする描写の多かったバルトと違い、アイガはバトル競技ものの主人公に相応しい立ち居振る舞いで物語をしっかりと牽引するし
周りのキャラクター達も、最初はギスっとしながらもそこから徐々に打ち解けていく展開は
まさに某雑誌の『友情努力勝利』をしっかりと体現した王道ストーリー

しかし、ただ王道なだけでなく
中盤ではこれまでの作品ではそうそう見られなかった予想外な展開に度肝を抜かされたりと
安心できる楽しさと、予想出来ない刺激がバランス良く取り入れられており毎週飽きずに楽しむ事が出来ました

また、新キャラだけでなく旧キャラクターの扱いも上手く
前に出過ぎず、先輩として適度なポジションで導いてくれるなど、理想的な立ち回りをしてくれるので
しっかりと前回と地続きの世界観と言うのが心地良く伝わってきます

初めての主人公交代、そして最後の地上波放送作品という事もあり
実質これがベイバストーリーの集大成と言っても過言ではないでしょう

 

 

 

 

 

 

 

悪かった点
ここからは閲覧注意

とは言え、手放しに全ての要素が誉められるかと言うとそんなわけではなく

バルトをストーリーの目標に据えた事と、新人ブレーダーの活躍を描く事の食い合わせはややモヤっとするものがあり
過去のレジェンド達も現役として普通に挑んでいるバルトに対して
新キャラしか出ない大会の優勝からいきなりバルトに挑む事が出来て、勝ったらいきなりチャンピオンになれるルールはさすがに唐突過ぎるし

その後も、防衛線を軽率に開いて簡単にチャンピオンの称号が行ったり来たり出来ちゃうのは、ちょっと肩書きの格が落ちちゃうのと

中盤以降、アイガが他キャラよりもアタマ一つ抜けてしまい
従来の『ブレーダー達の群像劇感』が薄れて『アイガを勝たせるための物語』と言う側面がやや強くなりすぎたかなと

あと、ラスボスポジションのファイとハーツが情報少なすぎて何がしたかったのか伝わらなかったのもマイナス点

とは言え、これらのマイナスを覆すほどプラスの面が大きいので
総合的に見て超ゼツは名作だったように思います

 

 

 

 

 

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