第75話「3バトルマッチ!負けられない戦い!!」
千葉県東京ドイツ村。
ここに特設されたフィールドでダントツウィナーズとユーロフリッカー騎士団が対峙していた。
『さぁ、千葉、東京、ドイツの三国が内包されたこの地で行われる試合はダントツウィナーズvsユーロフリッカー騎士団だ!
今回はいつもと違った趣向で行われる!
ルールは3バトルマッチ!全フリッカーHP1でバトルを行い、決着が付いたらフィールドを一新して第2ラウンドへ……これを繰り返して2勝した方の勝利だ!まさに東京ドイツ村にふさわしいバトルだぞ!』
「3バトルマッチだと……?」
「HP1で3回やるのか……」
「しかも、セットごとにフィールドを変えるなんて」
これでは対応力に優れたユーロフリッカー騎士団が有利だ。
「へんっ、俺達だって散々対応力を鍛えてきたんだ!これくらいどうって事ねぇ!!」
『まずは最初のフィールドの紹介だ!第1ラウンドのフィールドはフェンスも障害物もないノーマルなフィールド!パワーがものを言うぞ!!』
「ここは、リサが不利だな」
「う、うん……」
「なら俺がブチのめせばいいだけだ」
「お、俺だって!!」
『では、早速バトルスタートだ!いくぜ、3.2.1.アクティブシュート!!』
「「いけぇぇ!!!」」
一斉に飛び出す機体達。
「いきます!ロンギヌス!!」
そこへ、ジャンのロンギヌスが槍を射出!
遠距離からプロミネンスウェイバーを狙い撃った。
「あっ!」
バキィ!!
防御力の低いウェイバーはそのまま弾き飛ばされてしまった。
『おおっと!ロンギヌスの見事な狙い撃ち!プロミネンスウェイバーを撃沈だ!!』
「リサ!」
「ごめん、油断してた」
「HPが低いのなら防御力の低い相手を倒して戦力を減らす。基本ですよ」
「この……!」
『さぁ、仕切り直し行くぞ!3.2.1.アクティブシュート!!』
「いっけぇビートヴィクター!!」
バンはロンギクスに向かってシュートし、ぶっ飛ばした!
「ロンギヌス!!」
『おおっと、やったらやり返す!バン君がジャン君のロンギヌスを弾き飛ばした!!』
「へん、お前も防御力低かったみたいだな!」
「くっ!」
「相変わらずだな、パスタ野郎。ま、あとは俺らに任せな」
『さぁ、これでお互いに2vs2だ!互角の立ち合いだぞ!3.2.1.アクティブシュート!!』
バーーーン!!!
バネギミックのビートヴィクターとジークボルグ。
スピンで相手を投げ飛ばすエクスカリバーとダークネスディバウア。
火力の高い四機の激突は互角で、全機場外する。
そんなアクティブシュートを何回か繰り返した。
『さぁ、同時場外が続いているが、今度こそ決着はつくのか!?3.2.1.アクティブシュート!!』
「いっけぇ!ヴィクター!!」
「ブチのめせ!ディバウア!!」
凄まじい勢いで向かっていくダントツウィナーズの二機。
「ガレス」
「おうよ!」
一方でユーロフリッカー騎士団は目配せして、通常とは違う軌道でシュートした。
「なに!?」
それはお互いにぶつかり合う軌道だった。
バキィ!!
ジークボルグがエクスカリバーを跳ね上げ、ジークボルグもその反動で軌道を変える。
それによって勢い余ってダントツウィナーズは自滅場外した。
『おおっとこれは頭脳プレイ!ユーロフリッカー騎士団はお互いのパワーを味方にぶつける事でダントツウィナーズの突進を見事に回避!!
第1ラウンドはユーロフリッカー騎士団だ!!』
「な、くっ……!」
「これが、ユーロフリッカー騎士団の強さ……!」
「ちぃ……!」
『さぁ、後が無くなったダントツウィナーズ!どうにか踏ん張ってこの連敗地獄から脱したい所だが、どうなるか!?』
「へっ、どうって事ねぇ!ここから逆転してやるぜ!!」
つづく
CM