第24話「激闘!魔王軍フリッカー」
ついに魔王城に突入した弾介達。立ち塞がる刺客を倒して二階に辿り着いた。
2階では城内とは思えない空間が広がっていた。
まるで西部劇の広野を思わせる光景の中に、2人の男が立っている。
1人は西部のガンマン、もう1人は寡黙そうな殺し屋風の格好をしており、2人とも腰のホルスターに銃のようなものをセットしていた。
「俺の名はバルカ」
「……スナイ」
「魔王様の命で、お前らの力を試させてもらうぜ」
「今度は2VS2って事か!だったら僕と、シエルかフィランどっちにする?」
ハナっから自分が出る気満々でシエルとフィランに聞く弾介だが、やんわりと否定された。
「いやいや、それはおかしいでしょ」
「へ?」
「弾介さんとドラグカリバーはさっきの戦いで消耗してますし、ここは休んでください」
「えぇーー!!2人だけズルいよ!!」
「2回連続で出ようとしたあんたが言うか……」
「回復したら次は弾介さんにお願いしますから」
「分かったよ……」
弾介は渋々ながら了承し引き下がった。
そして、シエルとフィランが前に出て機体を構えた。
「準備は出来たようだな」
「……任務を遂行する」
バルカとスナイもホルスターから機体を取り出して構えた。
(あれ、銃じゃなかったんだ!?)
「そんじゃ、いくぜ!」
4人ともアクチュアルモードになるための魔法陣を翳してスタンバイした。
「「3.2.1.アクティブシュート!!」」
4人が一斉にシュートして機体をスケールアップさせる。
シエルとフィランはいつも通りになるべくフィールド中央へ向かうようなシュートをするのだが、バルカとスナイは遠ざかるような方向へシュートした。
「なによ、試すとか言いながら逃げる気?」
「向かっていく事だけが戦いじゃないって事だ」
どうやら重量はスナイの機体の方が軽いらしく、最初にアクティブフェイズになったのはスナイだ。
「……マインセット」
スナイは静かに宣言し、マインをシエルの近くへセットした。
「先にマインをセット……?」
訝しげな顔をするシエルだが、すぐにフィランがアクティブフェイズになる。
「それじゃ、フィールドはいただくわよ!」
フィランは定石通りフィールドジェネレートして有利な状況を作り出した。
「さて、狩りの始まりだ」
バルカのフェイズ。
懐からガラス玉を取り出して機体にセットした。
「なんだ?あの玉……」
「外から機体にセットしてましたけど、機体の一部ではないんですかね……?」
「へっ、いくぜチャリオットカービン!ビー・ファイアーーー!!!」
ドギュンッ!!!
バルカが機体を両手で保持したまま後ろのトリガーを押すと、チャリオットカービンのコアからガラス玉が射出されシェルガーディアンへ向かって飛んできた。
「っ!?」
そのスピードに反応しきれず、ショットはシェルガーディアンにヒット。
重量差があるため、火力は大した事無いが、そのままシェルガーディアン近くにセットされていたマインにヒットしてしまう。
「あ、あんな遠距離から機体の一部を飛ばしてマインヒットしてくるなんて……!」
「でも甘いわよ」
マインヒットした玉はそのまま転がってフィールドの外に出てしまった。これで自滅なのでマインヒットは無効になるはずだ。
しかし……。
バチンッ!!!
シェルガーディアンはしっかりとマインヒットダメージを受けてしまった。
「え、どうして……!?」
「今の自滅したじゃない!どう言う事よ!!」
「甘いのはそっちだぜ。俺達のフリックスは、フリップスペル『ガンナー』を使用してんだ」
「ガ、ガンナー!?……そういえば、そんなスペルもあったなぁ。機体の一部を弾丸扱いして銃みたいに発射できて、その弾は場外しても自滅にならないんだっけ」
うろ覚えながら、弾介はフリップスペル『ガンナー』の存在を思い出した。
「そ、だから離れてれば離れてるほど俺たちに有利って事だ。フィールドがあろうがなかろうが関係無い」
「拘束型のハンターフィーラインや機動力の低いシェルガーディアンだと不利だ……!」
「それでもやるしかありません!マインセット!」
シエルはチャリオットカービンの隣にマインをセットした。
「フィラン、次のフェイズでお願いします!」
「ええ!ハンターフィーラインの機動力を舐めないでよね……!」
気合を入れるフィランだが、その前にスナイがアクティブフェイズになった。
「……目標確認、狙撃開始」
スナイは、弾を機体に入れて狙いを定める。
しかし、その銃口の先にいるのはシエルでもフィランでもなかった。
「あいつ、シエルの設置したマインを狙ってる……!」
「マインを落とす気なの?」
「そんな事しても、再セットするだけなのですが……」
「フッ……いくぞ、キャップフリッパー」
ドンッ!!
先程のチャリオットカービンと同様キャップフリッパーからもショットが放たれた。
射出されたものは、厚めの円盤形状をした物体だ。それが横回転しながらマインに接触した瞬間、角度を変えてハンターフィーラインの方へ飛んでいき、マインヒットした。
「は、速い……!」
「マインよりも軽い軽量な円盤をサイドスピンで飛ばして、反射させてマインヒットさせるなんて……!」
シエルのマインは場外してしまい、シエルの手元に戻った。
「フィールドジェネレートしたのが仇になったな?ガンナー使いの俺達に場外もバリケードも関係ねぇぜ」
「仕方ない、フィールド解……」
「待ってください!」
フィールドを展開しても無意味だと判断したフィランはフィールドを解除しようとするが、シエルに止められた。
「なによ?」
「確かに今は展開したフィールドを活かす術はありませんが、ここでわざわざ解除する必要もありません」
「それもそうね。一か八か攻めた方がマシか」
バシュッ!!
遠距離からの狙撃シュート。ハンターフィーラインは真っ直ぐにキャップフリッパーに突っ込んでそのまま押し込んだ。
フリップアウトまではしなかったが、それでもダメージは入った。
「え、かるっ……!」
思った以上の手応えのなさにフィランは面喰らった。
「そうか!ガンナーフリックスは、射出する弾丸も含めて規定重量以内にしないといけないから、機体自体の重量はその分軽くなるんだ!」
「って事は、防御は手薄なのね」
「それなら戦いようはあります!」
「どうかな?こっちはハナっから攻撃受ける気はねぇんだ!フリップスペル、ラピッド!!」
ラピッド……ガンナーフリックス限定スペル。一定時間連射出来る。
「スピード弾セット!いやっはぁぁぁ!!!」
ドドドド!!
「さっきのより速い!玉が軽いのか……!」
バルカは三連射し、ハンターフィーライン、シェルガーディアン、マインにそれぞれヒットさせた。
軽めの玉を使ったのは威力を上げるよりも重量規定内でなるべく多く弾数を増やすためなのだろう。
「とにかく、近付くのが先決です……フリップスペル、ストームグライド!」
ストームグライド、シュートする代わりに自機をフィールドの好きな位置に移動出来る。
シエルはシェルガーディアンをチャリオットカービンらの近くへ置いた。
これで4体のフリックスが近距離でひしめき合う形となった。
「接近戦に持ち込んだわよ!」
「更に、マインセットです!」
シエルはフィーラインの近くへマインをセットした。
「ふん……フリップスペル、流鏑馬」
流鏑馬……ガンナー専用のスペル。シュートしながら射撃が出来る。
スナイはショットを放ちながらその場から離れた。
シュートしながらのショットは不安定になるはずだが、それでも神懸かったテクニックで反射させてフィーラインとシェルガーディアンの両方をたった一発のショットでマインヒットさせた。
「な、なんてショットだ……!横回転をかけた円盤は地面との摩擦が低いからフィールドの中を自由に進ませられるのか!」
弾介はすっかり解説役になっている。
「逃がさないわよ!!」
フィランはシエルのセットしたマインに広げたアームを接させながら、その場から逃げたキャップフリッカーを追いかけるようにシュートし、拘束する。
「っ!」
「ちっ!」
バルカはスナイを助けるためにショットを放つが、その前にシェルガーディアンが弾道の前に出てきた。
「させません!シェルターディフェンス!」
シェルガーディアンはやや斜め横へ弾かれながらも、ボディを回転させてそのショットの軌道を逸らした。
更に、弾かれる事によって側にあったマインを弾き、運良くキャップフリッパーにヒットした。
「なに!?」
「くっ!」
「守りながら攻撃するなんて、シエル凄い!狙ったの!?」
「いえ、さすがに偶然です」
「これでもう向きの変更は出来ないわよ!さすがのあんたも、向きを変えられなきゃマインヒットも狙えないでしょ」
スナイはシュートして振り払おうとするが、ハンターフィーラインはそう簡単には引き剥がせない。
「この状態ならあたしでもフリップアウト狙えるわよ!フリップスペル!デスペレーションリバース!!」
デスペレーションリバース……目隠しをしてシュートし、自滅を無効化できる。使用するとバリケードを失う。
フィランの周りに黒煙が纏わり付いて視界を奪うが、既に密着状態でただ軽量な敵機を道連れにして遠くへシュートすればいいだけなら目を瞑ってても出来る。
「いっけぇ!!」
バシュッ、バーーーーン!!
フィランは思いっきりシュートしてキャップフリッパーを道連れにして場外。ハンターフィーラインの機動力を活かして思いっきり遠くまで進んだおかげでフリップアウト+ビートディスタンスで大ダメージが入る。
スペルの効果でフィーラインは復帰し、キャップフリッパーは撃沈してしまった。
「やった、フィラン!」
「やりましたね!」
「まずは一体!」
「へっ、甘いぜ!アタッカーのお前さえ倒せば後はどうとでもなる」
「出来るかしら?」
「バリケードを失った機体をフリップアウトさせるなんざ、余裕だぜ!!はぁぁぁ!!!」
バルカは思いっきりチャリオットカービンのホールドパーツを締め付け始めた。
「パワーショットも打てるのか!?まずい、フィランはもう3回マインヒット受けてるから、フリップアウトされたら撃沈する!」
「っ、フリップスペル……!」
「喰らえ!エンブレムチャージ!マグナムショット!!!」
ドギュンッ!!!
凄まじいパワーショットが放たれ、フィールド端にいるハンターフィーラインにヒットし、あっさりとフリップアウトしてしまった。
「これで撃破だな……なに!?」
「そうはいかないわよ!」
ハンターフィーラインはHPギリギリで生き残り、復帰した。
「バカな!計算ではこれで撃沈するはず……」
「助かったわよ、ノーパン」
「えぇ、間に合って良かったです」
シエルとフィランが目配せしている。
「ま、まさか……」
「はい、攻撃を受ける直前にシャイニングキュアでフィーラインのHPを回復させたんです!」
「さぁ、あとはこっちの番よ!」
バシュッ、ガッ!
フィーラインがチャリオットカービンのサイドを拘束する。
「っ!」
「これでもうあんたの射撃は封じたわよ!」
「後は任せてください!」
この後は、チャリオットカービンはフィーラインを振り解けず
シェルガーディアンがジワジワと反撃を受けないよう調整しながらマインヒットを連発してチャリオットカービンを撃沈した。
「自由を奪った状態でマインヒットするなんて……!」
しかし、これが勝負の世界なのだ。
決着が付き、フィランはフィールドを解除した。
「ふぅ、これであたし達の勝ちね」
「あぁ、見事だ。先へ進みな」
「フッ……」
あっさりと負けを認めた2人は部屋の隅へ歩いて行き、そのままゆっくりと倒れた。
「……魔王の洗脳が解けたら、今度は僕が戦いたいなぁ」
「そのためにも、早く進みましょ」
「うん」
3人は先へ進み、三階へ上がる。
三階は乾燥地帯だった二階とは逆に、湿地帯のようで所々にいくつか水溜まりがあるような部屋だった。
「おっ、ようやく来たサー?」
色黒で小柄な少年がいた。
「お前が今回の相手か!」
「そっ、オイラの名前はダル!オイラ、得意分野が限られてるからこう言うとこで番人させられてるのサー」
「得意分野……」
「まっ、やってみれば分かるサー!」
「そうだな!今回はお前一人なら、僕が相手だ!シエルとフィランはその間機体を回復させてて」
「はい」
「そうするわ、あたしも休みたいし」
シエルとフィランは後ろに下がって休憩。弾介が前に出てダルと対峙する。
「さぁ、いくサー!」
ダルは二機の船型フリックスを構えた。
「え、二つ!?」
「オイラはフリップスペル『二刀流』を使うのサー」
「なるほど、重量とサイズが一機分のレギュに収まれば両方の手で一機ずつ機体を使えるスペル……得意分野が限定されてるってのはそう言う事か」
「ふふん、それはちょっと違うんサー」
「???……まぁ、やるしかないか!」
二刀流を使う時点でかなり特殊な相手だが、まだ何か隠し玉があるようだ。
しかし、戦ってみれば分かる事。
「「3.2.1.アクティブシュート!!」」
「いけっ!ドラグカリバー!!」
「いくサー!天嵐!風凪!!」
三機のフリックスがフィールド中央で着地。
「まずはオイラからいくサー!フィールドジェネレート!!」
「二機分でもドラグカリバーよりも軽いのか……ならっ!」
バシュッ!バーーーーン!!
ドラグカリバーが二機いっぺんに弾き飛ばす。
「やっぱり、一体一体の重量が軽いだけじゃなくて、二体揃っても軽い!」
ボチャッ、ボチャッ!
二機ともフィールドの中にある水溜りの上に落ちた。
「よし!そのまま沈めばフリップアウトだ!!」
フリックスは基本陸上メカなので、シャーシと繋がっている全部位が水中に沈んだ状態で一定時間経過すると場外と同じ扱いを受ける。
しかし、ドラグカリバーの飛ばした二機は沈まずに水上に浮かんでいた。
「なにぃ!?」
「オイラのフリックスは水上戦仕様!!水の上はお手の物サー!」
「そうか、それで二機分の重量でも軽かったのか……!」
「とりあえず、マインセットサー!」
水上にいられてはドラグカリバーは攻撃出来ない。
ダルは安全な位置から悠長にマインセットした。
その位置はドラグカリバーとは全く干渉しないような場所だ。
「なんでそんな位置に?」
そして、天嵐と風凪は軽い分ウェイトカウントが経過するのが早く、ドラグカリバーがアクティブフェイズになるよりも先に再びダルのアクティブフェイズになった。
「さぁ、オイラの攻撃を喰らうサー!!」
「どうするんだ……!」
ダルは右手で天嵐を、左手で風凪をシュートする。
二機は全くの別々へ飛んでいき、天嵐はドラグカリバーにぶつかって逆に弾かれて再び水上に戻り、風凪はマインに当たった。
これでマインと敵機両方に触れた扱いなのでマインヒットだ。
「マインと敵機を別々に狙った……!」
「これが二刀流の強みサー!」
「こうなったら一か八か!いけぇ!!」
ドラグカリバーは、水上にいる天嵐目掛けてシュートを放った。
バーーーーン!!
巨大な水柱が立ち、天嵐は大きくぶっ飛ばされて場外した。
「な、なんてパワーサー……!」
「どうだ!」
しかし、ドラグカリバーは水没してしまい自滅場外扱い。そのため、フリップアウトは無効になったものの、弾き飛ばした距離によって算出されるビートディスタンスによってかなり大きなダメージを与えられた。
「くっ、やっぱりダメか……!」
「自滅は誘えたけどあのパワー……厄介サー」
再びフィールドに復帰する二機。
アクティブフェイズになったダルは再び先程と同様の手段でマインヒットを決めた。
「とにかく、この方法を繰り返せばこっちが有利サー!余裕あるし、念のため風凪はマインから離して別の水溜りに移動させるサー」
二刀流は、二機ともシュートする必要はなく、一機だけをシュートするならもう一機を分離機扱いしてフィールドの好きな位置へ移動が出来るのだ。
これでますますダルにとって有利な布陣になってしまった。
「くそ……あれ?」
弾介は先程自分が落ちた、今天嵐が浮かんでいる水溜まりをよく見てみた。風凪が浮かんでいるもう一個の水溜りと見比べると違和感がある。
(よく見るとあの水溜り浅いな……って言うか、水位が下がってる?あ、そっか!さっき僕が突っ込んだから水が減ったんだ!よーし、それなら!!)
弾介はドラグカリバーのフロントソードを真上に向けた。
「な、何をする気サー?」
「フィールドは、シュートする度に変化するんだ!いっけぇぇ!!!」
バッシャーーーーーン!!!!!
ドラグカリバーは再び天嵐へアタックした。衝撃で津波が起こり、天嵐は再び大きくすっ飛ばされて場外してしまう。
「そ、そんな事してもまた自滅サー!」
「いや、今度はフリップアウトだ!」
「な、なんだとサー!?」
よく見ると、水面からドラグカリバーのフロントソードがちょこんと覗いていた。
まるで忍者の使う水遁の術のようだ。
「そんな、水没してないサー!?」
「シャーシと接続してるパーツが一部でも地上に出てれば場外にはならない!この水溜りはドラグカリバーの攻撃を2回も受けたから浅くなってるんだ!」
「ま、まいったサー……!」
これによって天嵐&風凪は撃沈。弾介の勝利だ。
ダルを撃破し、3人はさらに上の階へ続く階段を上る。
「それにしても先程の戦いは見事でしたね、弾介さん!」
「ありがとう。でもさすが魔王城、凄いフリッカーがいっぱいで面白いなぁ」
「もうすぐ最終決戦だってのに、呑気ねぇ。まぁ、仕方ないんだろうけど」
「あ……」
フィランの何気ない一言に、弾介はハッとして黙り込んだ。
フィランは失言した事に気付いて謝った。
「あ、ごめん!そう言うつもりじゃ……」
「……いや、いいんだ。フィランの言う事も分かってるし、だからって今更僕の気持ちを抑えようなんて思わない。全部引っくるめて決着つけるためには、戦うしかないんだ!」
【白猫であれ黒猫であれ、ネズミを取るのが良い猫だ】
と言う言葉がある。
弾介が魔王の分身であろうと、こんなシリアスな場面で楽しんでいようと。
逆に魔王を恨んでいようと、真面目に戦おうと。
【魔王を討伐する】
と言う目的さえ達成してしまえば何でも良いのだ。
既に世界の皆はそう割り切っている。
とにかく、この戦いに勝ちさえすればいい。
弾介達は再度決意を新たにして四階へと進んだ。
四階は、今までの趣向を凝らした内装とは対称的に非常に殺風景でシンプルなものだった。
そして、その部屋には四人の男達がいた。
「ようやく来たか、伝説のフリッカー達」
「俺達は魔王軍のエリートフリッカー四天王」
「てめぇら四人の力が魔王様と戦うに相応しいか」
「最終チェックをするでござる!」
「よ、四人……!」
最後の相手は四人でのバトルをするようだ。
これが魔王の最終テストであるなら妥当だろう。魔王が望んでいるのは伝説のフリックスが四つ揃った状態。
その状態での強さを確認したいと言うのは当然だ。
しかし、今の弾介達は……1人足りない!
「レイズ……!」
つづく
CM