フリックスアレイにおける人型ロボット形態の有用性

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ロボット、それは人及びその他生物を模した形態のメカであり
タイヤなどではなく脚を使って自立、生物と同様の動きで移動する事によってあらゆる場所を踏破し
腕を使ってさまざまな武器や道具を使い分ける事でどんな状況にも対応できる万能兵器として
フィクションの世界では大変な人気を誇っており
物理ホビーの世界でも人型ロボットによる対戦玩具は多く発売されました

しかし現実には重心が高い上に被弾面性が広く、関節が多いのでメンテ性の悪い人型兵器に有用性を持たせることは難しく

ホビーの世界においても、重心の高さと接地面の少なさは大きなマイナスで
人型メカにした事で強さや面白さがプラスに働いたと言う例はかなり稀です

人型メカはロマン!それだけで価値があるのは分かってる!!
でも、ロマンをロマンのまま終わらせるのは勿体ない!!!

そこで、フリックスアレイにおいて人型メカ形態の有用性を持たせるために

「超自律兵器起動!」
と言うスペルを作りました

ザックリと効果を説明すると
これは自ターンの最初にロボ形態に変形してターン終了
そのまま接地した足が地面から離れなければ全ての敵機に1ダメージ
さらに、その状態から関節を動かして敵機に触れる事ができれば追加で1ダメージ

ロボ形態

これによって
シュート以外の、つまりフリッカーが干渉しない状態での攻撃=ロボットとしての自律性

敵機との距離によってダメージが変わる=射撃と格闘を使い分けるロボットとしての汎用性

これらを表現した戦い方を可能にしました

とは言え
これではただ特殊ルールで下駄履かせてるだけやん!
とツッコミが入るでしょう

確かにそうです
が、実はこのスペルの真骨頂はここから

転かされなければそれだけでダメージ入ると言うのは一見強力ですが
実際このスペルの成功率は相当低いです

ちょっと小突かれるだけですぐ転けます
どんなに接地面を広くして、摩擦を強めようと
どんなにギリギリまで低重心にしようと

コケます
こんなに成功率低いのにわざわざターンを飛ばしてまでやるメリットは本来はありません

ですが!
実はこのスペルは失敗する事も想定内な効果であり
失敗してこそ、人型ロボの物理的な強みが活かされるのです

多くの物理ホビーは転かされたら負けとなるルールになりやすいので、メリットが見出されにくい人型ですが
フリックスにおいては、転んでも負けには繋がらず
そして、足元を掬われて転んだところで、位置はそこまで変化しないのでフリップアウトが非常に狙いにくいのです

つまり人型形態とはフリックスにおいては究極の受け流し防御形態なのです

どんな強い攻撃を受けても転けるだけで飛ばない

さらにさらに
自滅を恐れて中途半端な力でコカそうものなら
ロボはそのまま覆いかぶさるように倒れてきます
その状態でターンが来ると言う事は

既に敵機と接触してるのでマインに当たるだけでマインヒット

既に接触した状態なのでマインヒットが超やりやすい
という事

つまり、ただの受け流しでは無く
究極のカウンター形態なのです!

普通だったらそんなカウンター形態へ馬鹿正直に突っ込むことはしないでしょうが
「超自律兵器起動!」の効果により、逃げに回ったらダメージを受けてしまうので半強制的に突っ込まざるを得ません

つまりこのスペルは
人型形態の転かされやすいが故に飛ばされにくいと言う物理的な強みを100%活かすための陽動のような役割として使えるのです

ロボットに対して逃げれば1ダメージ喰らい
倒してもカウンターでマインヒット
勢い余れば自滅
自滅ビビって中途半端に近づいて倒せなかったら一気に2ダメージ受ける上に、更にマインヒットで恐怖の1ターンキルの可能性も

人型ロボ形態がここまで物理的に競技的に恐ろしく感じるホビーがあったでしょうか…!

ちなみに、スペルの成功率を上げるためにルールギリギリまで接地面広げたり摩擦強めたり低重心にして転かされないようにすると
今度は普通にバネ機によってすっ飛ばされてフリップアウトされるのがオチです

つまり、人型ロボの物理的な強みは往年のロボットアニメのようなスタイルだからこそ活かす事が出来る

率直に言えば

カッコいいロボほど強いのです!!

 

CM

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