爆・爆ストーリー ZERO 第34話

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第34話「秘められた罪 償わせ人」
 突如クロウ達の前に現れたロン。ロンの言うクロウの罪とは一体・・・。
ロン「お前は罪を償うべきだ。」
クロウ「罪・・・?何の事だ!」
 確かにクロウには罪がある。自分の肉親を手にかけたこと・・・シャドウに入ってからも全く悪い事をしなかったわけじゃない。しかし、それはロンに言われる筋合いは無い。
ロン「お前はあれを求めてはならない。一生孤独に苦しむんだ。」
クロウ「どういう事だ・・・!」
ロン「はぁ!」
 ロンはブリザードヘイロンを取り出し、クロウへ撃つ。
クロウ「ちっ!」
 咄嗟にそれを交わし、ジェイドワンを構える。
クロウ「まぁいいさ、どんな理由があろうと、関係ない。」
ロン「関係ないだと・・・!」
 クロウの言葉を聞き、明らかに表情が険しくなるロン。
ロン「何を寝ぼけた事を言っている?関係ないだと・・・!」
 ギシギシ・・・!
 ロンはブリザードヘイロンに備えられた爪を思いっきりしめる。
ロン「ふざけるな!」
 ドンッ!!!
 強力なシメうちが再びクロウを襲う。
ヒスイ「危ない!!」
 ヒスイの連射がそのショットを止める。
ロン「邪魔をするな。」
 ヒスイの方を向き、にらみつける。
ヒスイ「いえ、邪魔をしてるのはあなたの方です。」
ロン「なんだと・・・!」
セシル「そうよ!私達はどうしてもこの砦の最上階へいかなければならないの!」
ヒスイ「あなたの相手をしている暇は無いんです!」
ロン「黙れ!」
 ドキュンッ!!
 ロンはヒスイ、セシルの間にビー玉を撃ち、黙らせる。
クロウ「おい、誰を相手にしている?」
ロン「あん・・?」
 クロウはロンが余所見をしている隙にビー玉を発射する。
ロン「ふん。」
 しかし、あっさり落とされる。
クロウ「(ジェイドワンでは、あのビーダマンのパワーには対抗できないか・・・。)」
 さすがにちょっと形成が不利だ。
ロン「その程度か?」
クロウ「ちっ。」
ヒスイ「クロウ!僕も助太刀します!」
セシル「私も!」
 ヒスイとセシルがクロウのそばによる。
クロウ「お前ら・・・。」
セシル「私達は仲間よ!どんな時でも、一緒に戦うの!」
ヒスイ「そうです!絶対にあの鋼のビーダマンを手に入れるんです!(こいつにビーダマンをやめてもらっちゃ、いろいろと不都合だからな。)」
クロウ「ふん、勝手にしな。」
ロン「ちっ、ザコどもが。」
 ロンVSクロウ達三人。激しく撃ち合う。
 しかし、ロンは三人がかりでも全くひるまない。
セシル「な、なんてビーダーなの!?」
ヒスイ「僕ら三人がかりで全然ひるまないなんて!(さすが、我が師の最高傑作と言ったところか?)」
ロン「そろそろ決めるか・・・。」
 ロンは、腕を前に伸ばす。
ヒスイ「あの構えは?」
 そして、素早く腕を引き、ビー玉を発射した。丁度ブーストマグナムと正反対の動きだ。
 『爆・憎回天』
 ドウンッ!!
 発射された玉はゆっくりと・・・しかし確実に空中を進んでいく。
セシル「な、なに・・・この玉は・・・!」
ヒスイ「異常に遅い速度のショット・・・しかし、この威圧感は一体・・・!?」
クロウ「とにかく、撃ち落すぞ!」
 ロンのショットを撃ち落そうと3人は連射する。しかし・・・。
セシル「そんな!!」
 三人のショットはロンの玉に当たる事無く弾かれてしまう。
クロウ「ふ、風圧で・・・!」
ヒスイ「まさか・・・そんな・・・!」
 ゴオオオオオオ!!
 どんどん近づいて来る威圧感。
ヒスイ「回転・・・・してる・・・。」
クロウ「なに!?」
ヒスイ「強力な回転を得て・・・そのジャイロ効果で空中をゆっくり進みながら・・・。あの強力な回転が、触れずに相手の玉を吹き飛ばすほどの風圧を生み出しているんです!」
クロウ「そうか・・・あの動き・・・腕を引くようにして撃った事で、ブローバック効果を生み出し、下部のラバーの摩擦を増大させたのか。」
 迫り来るロンのショット。しかし、その威圧感でクロウ達は動けない。
クロウ「くっ!」
 バーンッ!!
 ついにロンのショットが命中。強力な回転による威力でクロウ達は吹っ飛んでしまう。
セシル「きゃああぁ!」
ヒスイ「うわあああ!!」
クロウ「ぐっ!」
 ドサッ!!
 吹っ飛ばされ、地面に叩き付けられる三人。
 ロンは口元をゆるめ、仰向けに倒れている三人に歩み寄る。
フローネ「やめてください!」
 そこへ、フローネがロンの前に立ち塞がる。
ヒスイ「ふ、フローネさん・・・止めたほうがいいです・・・。」
フローネ「いえ、もうこれ以上、あなたに勝手な事をさせるわけにはいきません!」
 両手を広げ、震える瞳でロンを見る。
フローネ「・・・・。」
ロン「!?」
 その時ロンは、今まで見た事の無い驚愕の表情を見せ、顔を伏せる。
フローネ「?」
ロン「ふん。」
 そして、そのまま立ち去ってしまった。
ヒスイ「ど、どうしたんでしょう・・・?」
 少し体力が回復し、立ち上がる三人。
セシル「と、とにかく助かったぁ~。」
 どっと疲れた出てきたのか、へたり込むセシル。
クロウ「それじゃ、先に進むか。」
 今までの事を無かった事にし、淡々と話を進めようとするクロウ。
セシル「ちょっと休んでいこうよ~。」
クロウ「そんな時間も場所も無い。」
セシル「そんなぁ~。」
 しかし、これ以上駄々をこねるわけにもいかないので、仕方なく次の部屋へ進む。
 しかし、次の部屋は休憩所だった。
セシル「よかったぁ~。」
クロウ「ち、時間が無いと言うのに・・・。」
ヒスイ「まぁまぁ。あれだけの事があった後なんです。休憩は必要ですよ。」
セシル「そうそう!」
 つーわけで、仮眠を取る事にした三人。
 しかし、目覚めたときは既に日付が変わってしまったと言う事は言うまでも無いだろう。
 翌日。
 完全に寝過ごした事など全く気づかず、3人は次の部屋へと進むのだった。
クロウ「ここは・・・?」
 今回の部屋は、特になんの変哲も無いところだ。丁度スピニングツインズと戦ったときみたいに。
???「やぁ、待っていたよ。」
 と、部屋のど真ん中で立っていた少年が声をかける。
レッダ「僕の名前はレッダ。言わなくても分かると思うけど、君達は僕を倒さなければ先へ進めない。」
クロウ「ああ。早く話を進めよう。ルールは?」
レッダ「アルティメットシューティング。制限時間内に、フィールド上のターゲットをより多くゲットした方の勝ちだ。」
クロウ「面白い。」
 クロウ達は部屋の隅に置いてあったアルティメットシューティング用のテーブルに集う。
クロウ「始めるか。」
レッダ「ええ。まずは僕から。いくぞ、レッドリザード!!」
 レッドリザードと呼ばれたビーダマンを構えるレッダ。
 バトルスタート!
 不規則に動くターゲット。あれを狙うのは難しい。
レッダ「うおおおお!!!ギガンテスショット!!」
 ズドドドド!!
 レッドリザードからパワーは無いが、凄いスピードの連射が放たれる。
ヒスイ「あ、あの連射スピードは!?」
レッダ「レッドリザードに装備されているギガンテスシステムはワンストロークで二発の玉を発射する事が出来るのさ!パワーは低いが、連射スピードなら負けない!」
 詳しくは僕のレポートにて。
 下手な鉄砲数うちゃ当たる理論で、レッダはターゲットを次々と撃破していく。
レッダ「ふぅ・・・81点か・・・。」
セシル「う、うわ・・・!」
ヒスイ「高得点ですね・・・。」
セシル「どうする、ヒスイ?」
ヒスイ「このバトルに必要なものは、連射と命中精度・・・だったら!セシルちゃん、ホーネットを貸して下さい。」
セシル「え?」
 ヒスイはホーネットとジェイドをばらし、そしてジェイドのブースターをホーネットにつける。
ヒスイ「出来ました!名づけて、ブリッツァーホーネットです!」
 セラフィックホーネットに、ジェイドのバックアーマーを搭載したものだ。
ヒスイ「いきますよ~!」
 バトルスタート!
 ヒスイはコントロールと連射をいかしたショットでどんどんターゲットをゲットしていく。
レッダ「なっ!」
 そして終了。
ヒスイ「ふぅ。」
 得点148点。
ヒスイ「やったぁ!」
セシル「カスタマイズの勝利ね!」
レッダ「負けたか・・・。『敗北の軍、兵を語らず』だ。何も言う事は無い。次へ進みなよ。」
クロウ「ああ、そうさせれもらう。」
 余計な言い訳をしない奴は本当に助かる。
 さっそく次の部屋へとすすむ。
ヒスイ「ここもまた、何の変哲もありませんね。」
セシル「ていうか、いつまで続くのよ・・。」
???「とう!」
 再び唐突に謎の少年が現れる。
バーミン「わの名前はバーミンだで!わのバーニングバードと勝負だで!」
ヒスイ「なんか、相手側が勝手に話を進めるようになって、ちょっと楽ですね。」
セシル「うん。」
バーミン「手っ取り早くルールの説明からいくで!ルールは簡単スーパー五大フィールドのフェニックスステージで勝負だで!」
 部屋の真ん中にあるステージを指差す。
クロウ「パワー勝負か。」
バーミン「そのとーり!」
クロウ「じゃ、早くはじめよう。」
 早速ステージの前に立つクロウ。
クロウ「すぐに決めてやるよ。」
 ドンッ!バシュッ!
 クロウはあっさりとパーフェクトを取る。
バーミン「それじゃわも。いくで!」
 バーミングバードから放たれる強力なショット。まずは三体倒す。
ヒスイ「凄いパワーですね。」
バーミン「バーニングバードのバックアーマー、デルタウィングはトリガーを押す事で干渉し、カウンターレバーを広げる。つまり、無駄の無いより効果的なパワーショットが出来るのさ。」
 再び構えるバーミン。
バーミン「これで、同点を狙う!」
 バシュッ!
 しかし、狙いがちょっとずれたのか、フェンスのど真ん中に当たってしまい、ターゲットにはヒットしなかった。
バーミン「しまったぁ!」
クロウ「勝負あったな。」
バーミン「ぐぐぐ・・・・!」
クロウ「さ、先へ行くか。」
 早々と退散するクロウ達。
 次の部屋では一体どんなビーダーが待っているのか・・・!
フローネ「(いよいよ・・・いよいよ近づいてきたわね・・・ふふふ、私の計画通り。)」



つづく

          

 次回予告


クロウ「鋼の砦も、いよいよ最上階へ近づいてきたな。」
ヒスイ「ええ。ようやく、鋼のビーダマンを手に入れる時が来たって事です。」
クロウ「「あの烏が、本当に持っていれば・・・だが。」
ヒスイ「次回!『鋼の烏 密かな企み』」
クロウ「極めろ、強さへの道!」

 

 

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