爆・爆ストーリー ZERO 第33話

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第33話「ロン乱入!」
 鋼の砦。
 そこはまさに悪夢のような場所だった。
 次々と襲い来る強力な刺客達。彼らを全て倒し、頂上で待つ鋼の烏の所まで行かなくてはならないのだ。
セシル「(強力・・・ねぇ・・・。まぁ、別の意味で強敵だけど。)」
ヒスイ「さぁ、次の部屋へいきますよ!」
 ヒスイ達は次の部屋への扉を静かに開けた。
 するとそこには・・・・。
 ベッドが数台おいてあった。
クロウ「なんだこれは?」
フローネ「休憩所・・・でしょうか?」
 せっかくだから、休憩する事にする一同。

 そして翌日。
 目を覚ましたクロウ達は、次なる部屋へと進む。
 次は一体どんなフィールドが待ち構えているのか・・・!
ヒスイ「あり?」
フローネ「え?」
セシル「ありゃりゃ?」
クロウ「・・・・・。」
 部屋の中に入った一同は、驚いた。
 部屋の中はとても殺風景で、何も無いホールのようになっている。
 今まで草原やら沼やらと解放的な部屋ばかりだったので、ちょっと拍子抜けしたのだ。
 そして、その隅に立っていた少年が振り向く。
???「やぁ、話には聞いていたよ。」
???「僕達の挑戦者なんだってね?」
 二人いるようだ。いや、しかし、立っていたのは一人だったはず。しかし、二人の少年がしゃべっている。
セシル「えぇ?!」
ヒスイ「これは?!」
 そう、この少年は、体は普通だが、首が二つあり、双頭になっているのだ。
 何の変哲も無いフィールドで、今までで一番変哲のある刺客が現れたのだった・・・。
セシル「ば、化け物・・・?!」」
 セシルの何気ない一言。まぁ、双頭の人間が現れたら誰だって化け物とか妖怪とか、そう思うのが自然だ。
 しかし、その一言を聞いた少年は悲しそうに目を伏せる。
???「そうだ・・・。」
???「皆、僕らの姿を見たら、そう言うんだ。」
セシル「あ、ご、ごめんっ!」
 慌てて両手で口を塞ぐセシル。
???「僕らは、双子だったんだ・・・。」
???「でも、突然変異で、体がくっついたまま生まれてしまったんだ。」
セシル「そうだったんだ・・・無神経な事言ってごめんね。」
 しかし、そんな事はお構い無しとばかりにクロウは口を開く。
クロウ「そんな事はどうでもいい。それよりお前らが今回の刺客なんだな?」
ライス「ああ。僕はこの体の右半身を司っている。ライス。」
レフス「僕はレフス。」
クロウ「なるほど。で、バトルのルールは?」
ライス「デスマッチでいくよ。」
レフス「ここは特にバトル用の器具がないからね。」
ライス「それに、僕らのビーダマンじゃDHBは出来ないし。」
 そう言って取り出したビーダマンは、彼らと同じく二体がくっついたような形状をしている。
ライス「スピニングツインズ!これが僕らのビーダマンさ!」
ヒスイ「な、なかなか興味深い機体ですねぇ・・・。」
 メガネをクイッと上げ、まじまじとそれを見つめるヒスイ。
ライス「こっちは、実質二人だから、そっちも二人がかりで構わないよ。」
ヒスイ「え、いいんですか?」
レフス「ああ。」
 つー事で、ここは厚意に甘えて二人選出する事にした。
フローネ「それで、誰と誰を出すんですか?」
ヒスイ「そうですねぇ・・・・って、今ビーダマン持ってるのは、僕とセシルちゃんしかいませんでしたね。」
セシル「えぇ、また私が出るの?」
ヒスイ「まぁまぁ。なるべく僕がサポートしますから。」
 選手は決まったようだ。
 早速構える四人(?)
四人「ビー、ファイア!!」
 バトル開始。
ヒスイ「いきますよ!!」
 ズドドドド!!!
 早速ヒスイの連射が吠える。
ライス「ふっ、それじゃ行こうか。レフス。」
レフス「うん。」
ライス&レフス「はぁ!!」
 ドンッ!!
 二人は気合いを込めてビー玉を発射する。
 スピニングツインズから発射される二つのビー玉。そのパワーは凄まじく、ヒスイの連射した玉を全て弾いていく。
 バーンッ!!
 成す術無くヒットする。
ヒスイ「ぐっ!」
 ヒスイは多少よろけながらも、必死でビーダマンを持ち、耐える。
ヒスイ「なんだ、このショットは?!」
ライス「僕達のスピニングツインズは、二つのホールドパーツが融合してるんだ。」
レフス「つまり、二発同時発射する事で中央の爪が固定され、強力なショットが撃てるのさ。」
ライス「さらに、中央の爪にはラバーが装着されている。強力な横回転が可能なんだ。」
ヒスイなるほど・・・。」
レフス「さぁ、どんどん行くよ!」
 飛び交うビー玉。それをなんとか避けるヒスイ。
ヒスイ「くっ、玉が速過ぎる!それに、回転もあるから、パワーも凄い!」
 一瞬の隙も与えずにツインズの玉が襲ってくる。
セシル「ヒスイ!」
 カキンッ!
 すんでのところでセシルがその玉をそらした。
セシル「大丈夫!?」
ヒスイ「ええ、助かりました。」
ライス「ふぅ、なかなかやるようだね。」
レフス「ならば、僕らもそろそろ本気をださせてもらおうか!」
 レフスとライスの気合いがさっきより段違いに上がる。
セシル「えっ!」
ヒスイ「!?」
ライス&レフス「我ら双子の力を見せてあげるよ!」
 某ナギ―ズのように声がハモル二人。
ライス&レフス「スピニングスティック!!」
 ドキュンッ!ギュワアアアア!!
 ツインズから発射された二つの玉が、発射されたと同時に密着しながら猛回転で突き進む。
ヒスイ「なに?!」
ライス「逆方向に回転する横回転の玉が吸い寄せられるように密着し、回転力を上げながら進むのさ!」
 ジャスティスタイフーンと被る!とか言っちゃいけません。
 スピニングスティックは、物凄い音を立てながら、ヒスイのすぐ横をすりぬけ、壁に激突。大きな音を立て、えぐれる壁。
セシル「う、うわ・・・!」
 その威力に息をのむセシル。
ヒスイ^回転・・・回転・・・!」
 しかし、ヒスイは動じる事無く何か呟いている。
セシル「どうしたの?」
ヒスイ「回転・・・・そうだ!」
 何かを思いついたヒスイは、銃口を上へ向ける。
ライス「?何か思いついたようだね。」
レフス「でも、それも無駄というもの。」
ライス&レフス「僕らのスピニングスティックは、誰にも止められない!」
 ドンッ!!
 再びスピニングスティックが火を吹く。
ヒスイ「いっけー!!」
 ドンッ!!
 ヒスイは天井に向かってショットを放つ。
セシル「えっ?」
ライス「血迷ったか!?」
 天井は以外と低い。ヒスイのショットはあっという間に天井にぶつかり、その反動で勢い良く降下する。
 そして、その降下した先にあったものは・・・・。
ライス「バカな!!」
 カキンッ!!
 ヒスイのショットがスピニングスティックを弾いた。地面に落ち、キュルルルル!と横回転を続けるビー玉。
ヒスイ「どんなに強烈な回転でも、横回転なら、垂直落下で最も遠心力の小さい円の中心を狙えば撃ち落せますからね。」
レフス「くっ!」
ライス「でも、僕らの技を撃ち落せただけ!勝負はまだ五分!」
クロウ「それは、どうかな?」
ライス「なにっ!」
 ヒスイは、未だに地面で回転している玉を狙った。
 カンッ!!
 ヒスイのショットはその玉を弾く。そして弾かれた玉がスピニングツインズを襲う。
ライス&レフス「なにぃ!?」
ヒスイ「地面で回転してる間も、二つの玉はお互いに回転を与え合い、回転力を増大させていったんです!それを弾いて攻撃すれば・・・!」
ライス&レフス「うわぁあぁ!!!」
 バーンッ!!!
 自らが放った玉により、撃破されるスピニングツインズ。
ライス「ま・・・負けた・・・。」
レフス「そんな・・・僕らのコンビネーションが・・!」
ヒスイ「いえ、いいバトルでした。勝てたのは、偶然ですよ。」
 手を差し出すヒスイ。その手を握るライス。
ライス「僕達の事を認めてくれたのは、君がはじめてだ。」
レフス「君達ならきっと、最上階までいけるさ!」
ヒスイ「ありがとうございます!」
 三人の間に厚き友情がうまれた。

 
 そして、クロウ達は次の部屋へと辿りついたのであった。
クロウ「ん・・・最初の部屋と同じか?」
 クロウの言った通り、次の部屋も、草原っぽい場所だった。
ヒスイ「いえ、確かに似てますが・・・これは人工芝生ですね。」
フローネ「まわりに林や池がある所を見ると、ゴルフ場みたいです。」
セシル「まさか、今度はビーダマンでゴルフするってわけじゃないよね?」
 セシルの呟きは、質問と言うより諦め切った嘆きのように聞こえる。
???(三人)「その通りさ!」
 突如聞こえてくる三人の少年の声。
 見ると、いつの間にかチビ、デブ、メガネの三人組が現れていた。
マグネット「我ら!マグネット三兄弟!!」
 チビを真ん中に、右にメガネ、左にデブが並び、ポーズを取る。
クロウ「お前らが、次の刺客か。」
マグ「ああ!俺は、三兄弟の長男、マグ!!」
 真ん中のチビが叫ぶ。
グネ「僕は、次男のグネ。よろしく。」
ネット「僕はネットだよ。あぁ、お腹すいた~。」
 メガネがグネで、デブがネットのようだ。
マグ「ネット、お前さっき食べたばかりじゃねぇか。」
グネ「そうだよ。食べすぎはバトルに影響するよ。」
ネット「そんな事言われても、すくものはすくんだもん。」
グネ「僕の計算によれば、ネットはもっとカロリーを落とした食事をするべきだね。」
ネット「そんなぁ~。」
 いきなりアットホームな会話をし始める三兄弟君。
ヒスイ「あのぉ・・・僕ら、ちょっと時間ないんで、もうちょっと手っ取り早くはじめて欲しいんですが・・・。」
マグ「おおっと!わりぃわりぃ、んじゃ、手っ取り早くルールを説明するな。」
グネ「今回のバトルは、シューティングゴルフ’99。一つのビー玉をどんどん撃っていって、先にホールへ入れた方の勝ちだ。」
 何故99なのかは、不明である。
ネット「ちなみに、三人一組のリレーだよ。」
ヒスイ「さ、三人ですか・・・。」
 ちょっと困る。
フローネ「どうしたんですか?あなたがた三人が出ればよいのでは?」
 事情を知らないフローネはそんな勝手な事を言う。
セシル「ううん、今クロウのビーダマンは壊れてるの。だから・・・。」
クロウ「・・・。」
ヒスイ「仕方ありませんね、あれを使いますか。」
 ヒスイは懐から、ビーダマンを取り出す。見たところ、ジェネラルワンのようだが・・・。
ヒスイ「僕が前に使ってたジェイドワンです。基本性能はジェネラルワンとほぼ同じですが、クロウならその力を200%は引き出せるでしょう。」
 ジェイドワンを受け取るクロウ。
 あ、ちなみに、こいつのデザインは爆研内にあるジェネラルワンヒスイバージョンという方針で。
クロウ「(かなり手入れが行き届いているな・・・。ジェネラルワンとはいえ、なかなかの性能が期待できそうだ。)」
マグ「じゃあ始めるぞ、時間無いんだからな。」
クロウ「ああ。」
 と、言うわけでバトルスタート。
 順番は、セシル・クロウ・ヒスイ。マグ、グネ、ネットの順で行なわれるようだ。
セシル「いっくよ~!!」
 ホール目掛けてビー玉発射。40Mくらい飛んだところで、落ちる。ちなみに、ホールまでの距離は5Kmはある。
マグ「へっ、行くぜ!オートマチックB!マグネットショットォ!!」
 オートマチックBのトリガーとカウンターレバーには、マグネットが装備されており、トリガーを押す事で、マグネの反発によりカウンターレバーが広がり、威力を上げるのだ。
 マグのショットは軽く120Mは飛んだ。
セシル「そ、そんなぁ!」
マグ「どぉだぁ!!」
ヒスイ「まぁ、ホーネットはパワー型ではありませんしね。」
クロウ「次は俺の番だな。」
 クロウのショット。180Mくらい飛ぶ。
マグ「なぬっ!?」
クロウ「ま、こんなもんか。」
マグ「たかだか、ジェネラルワンごときに・・・マグネットショットが敗れるとは・・・!」
グネ「そう落ち込まないで。次は僕の番だ。いくよ、バトルイーグル!!マグネホールド!!」
 バトルイーグルのバックアーマーには、マグネの吸着する力でカウンターレバーを広げるギミックが積んである。
 その力により、シメ力を上げているのだ。
グネ「いっけー!!」
 飛距離は90Mくらい。
グネ「う~ん、まぁ計算通りってところかな?」
マグ「お前にしては、よくやったよ。」
ヒスイ「それじゃ、次は僕ですね。いきますよ!ジェイドガンナーブリッツ!!」
 飛距離、50M。 ジェイドは連射型なので、ホーネットよりパワーは劣るが、ヒスイの方がセシルより握力があるので、ヒスイの方が飛距離が出たのだ。
ネット「じゃあ次は僕だね。ブルーアリゲータ!マグネパッドショット!」
 ブルーアリゲータのホールドパーツと腕には、磁石がついており、それをあわせる事でホールドパーツをシメられるのだ。
 飛距離、100M。
 とまぁ、こんな感じでバトルは進んで行った。
 クロウのパワーは圧倒的だが、ヒスイとセシルの非力さはかなり足を引っ張っており、逆に三人で安定したパワーを見せるマグネット兄弟もなかなかの強さを誇っていた。
 そしてついに両チームとも、ホールまであと50メートルくらいの所まで辿りついた。
マグ「おっしゃ~!次は俺の番だ~!!」
 マグは勢い良く・・・やっちゃったらホールを飛び越えちゃうので、慎重にショットを放つ。
 コロコロ・・・。力を抑えて放ったビー玉は、情けないほど弱弱しくホールへ向かう。しかし、この距離なら、それが得策だ。
 コロコロコロ・・・。しかし、勢いが弱いと地面の摩擦をもろに受ける。そのせいでビー玉の軌道がそれてしまった。
マグ「しまったぁ!!」
 軌道がそれたビー玉は、ホールのすぐ右で止まる。その距離約5ミリ。
マグ「ぐぐぐ・・・!」
クロウ「次は俺の番だ。」
 クロウはホールドパーツをしめる。
ヒスイ「えぇ!?この状態でシメうちですかぁ!?」
クロウ「まぁ、みていろ。」
 ドンッ!!
 クロウは、地面に向かってそのショットを放った。
 ズザザザ!!
 地面をえぐりながらも突き進むビー玉。しかし、どんどんその勢いは落ちていく。そしてホール直前。ビー玉が地面から飛び出し、コロコロとホールの中へと吸い込まれるように入って行った。
クロウ「よし。」
ネット「そんなぁ・・・。」
マグ「ま、まだだ!グネが入れれば引き分けにもちこめる。
グネ「う・・・!」
マグ「頼んだぞ、グネ!」
ネット「兄ちゃん!」
グネ「う・・ぁ・・・。」
 皆からの期待をモロに受けるグネ。そのプレッシャーに押しつぶされ、グネは当然のごとくミスショット。外してしまった。
グネ「ううぅ・・・。」
マグ「ばかやろう!なにやってんだよ!!」
グネ「ご、ごめん~。」
 そんなマグネット兄弟をほっといて、クロウ達は更に先へ進むのだった。
 そして、次にたどり着いた部屋は・・・。
セシル「あ、あっつーい・・・!」
 まるで、サウナのように蒸し暑い部屋だった。
ヒスイ「ほんと、なんですか、この異常な温度は・・・。」
 汗だくになり足元もふらついている。
クロウ「よく見てみろ、まわりに炎が燃え盛ってるだろう。」
 確かに、所々、炎がある、この暑さの原因はそれだ。
ヒスイ「分かってますよ・・・僕が言いたいのは、暑さの原因ではなく、その原因を作る理由であって・・・。
フローネ「あ・・ぐっ・・・!」
 その時、フローネが突然頭を抑え、うずくまった。
クロウ「どうした!?」
ヒスイ「熱さでやられたんですか!?」
フローネ「うぅ・・・だ、大丈夫・・・今、神のお告げが・・・。」
ヒスイ「え?」
フローネ「気を付けてください。このバトル・・・あなた方が最も恐れる・・・!」
 そこで、フローネの言葉は止まった。そして、立ち上がるフローネ。その顔は、いつもとなんら変わり無かった。
ヒスイ「え、最も恐れる、なんですか?」
フローネ「すいません、神のお告げはそこで終わってしまいました。そこから先は、分からないんです。」
セシル「それにしても、唐突なんですね、神のお告げって。」
フローネ「ええ、私が望みもしないのに、突然頭痛が襲ってきて、頭の中に言葉が響くんです。・・・正直、あまり嬉しい能力じゃないんですよ。」
 そう言ったフローネの表情は少し悲しげだったが、それにクロウ達は気づかなかった。
???「お客さんかぁ?」
 と、そこに、炎の中から現れた一人の少年。
クロウ「貴様が次の刺客のようだな。」
フレイ「フレイだ。誰よりも心が燃え盛っている男さ。」
ヒスイ「な、何故部屋の中に、炎が!?」
フレイ「決まっているだろう?俺様の燃え盛る心を表現するためさ。」
 フレイはビーダマンを取り出した。
フレイ「そんな事より、バトルだ。時間が無いからな。」
ヒスイ「ルールは?」
フレイ「デスマッチでいい。早く始めるぞ。」
ヒスイ「え、えぇ。じゃあ今回は僕がいきましょう。」
 ジェイドを取り出すヒスイ。
フレイ「ふん、見たところ連射型のようだな。パワー型のブレイジングコロナに勝てると思ってるのか?」
 バトル開始。
ヒスイ「やってみなくちゃ分かりませんよ!!」
 開始と同時に連射でせめるヒスイ。
フレイ「無駄だ。」
 フレイは、ホールドパーツと、バックから上に伸びた、炎みたいな形状のパーツをしめた。
 そして発射された玉はかなりのパワーをもっており、ヒスイの連射を全て弾いてしまった。
ヒスイ「えぇ!?凄いシメ撃ちです・・・!」
フレイ「このブレイジングコロナは、バックアーマーを閉める事でカウンターレバーを広げられる。通常のシメと合わせれば二倍のシメうちが出来る。これがダブルシメ撃ちだ!」
 ドンッ!!
 再び襲い来るフレイのショット。
ヒスイ「くっ!!」
 なんとか連射で止めるが、フレイの方がわずかに優勢だ。
クロウ「まずいな、このままじゃ。」
セシル「うん・・・ってあれ?なんか、暑くなくなってきた・・・ていうか、涼しくなってきたんですけど・・・。」
クロウ「そういえば。」
 見ると、まわりの炎は全て消えてきた。
クロウ「なに!?」
フローネ「明らかに、温度が下がってます。それどころか、肌寒いくらいですね。」
 そのせいなのか、フレイの動きが少し鈍っているようだ。
フレイ「な、なぜ部屋の温度が下がってるんだ?!このままじゃ、パワーが出せない!」
ヒスイ「チャンス!!」
 形勢逆転。今度はヒスイが押す番だ。
 しかし、その時・・・!
 ブオオオオオオ!!!
 突如拭き荒れる吹雪により、当たり一面銀景色に変わる。
フレイ「なんだと!?」
クロウ「これは・・・!」
 そして、どこからか飛んだショットがブレイジングコロナを撃破する。
フレイ「うっ!」
???「邪魔者は消えろ・・・。」
 吹雪の中で、何者かの影が見える。
クロウ「まさか・・・奴は・・・!」
 そして、その影は徐々に姿を現す。
ロン「お前に、あれを渡しはしない。」
クロウ「ロン・・・!」
ロン「お前は罪を償うべきなんだ。」
クロウ「(罪・・・?)」


         つづく
 

 次回予告

クロウ「俺達の前に再び現れたロン。奴は一体何が目的なのか、そして、俺の罪とは・・・?」
ヒスイ「ジェイドワンだけでは力不足ですね。僕達も加勢します!」
クロウ「勝手にしろ。とにかく、障害となるものは倒すだけだ。」
ヒスイ「次回!『秘められた罪 償わせ人』」
クロウ「極めろ、強さへの道!」

 

 



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