爆・爆ストーリー ZERO 第13話

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爆・爆ストーリー ZERO
第13話「B-フォース出現!」

レーザーホーネットを不良Dに奪われたヒスイ達。
ワルタ「くっそー!あの野郎・・!!」
ヒスイ「はぁ・・・。どうしよう・・。」
 怒り心頭のワルタと落ち込むヒスイ。
ワルタ「よくもチョワルとワルシを・・!!」
 ワルタは倒れている二人を見て震えている。
クロウ「・・・・。」
 クロウは無言で二人の近くに座り、腕を取る。
 そして、立ち上がり、ワルタに告げる。
クロウ「安心しろ、気絶してるだけだ。ただ、すぐに医者に見せたほうがいいんだろ
うが・・・。」
ワルタ「バカ野郎!俺達みたいなのが普通の医者に見て貰えるわけねぇだろ!そ
れに、金だってねぇ・・・!」
ヒスイ「(普通の医者・・・か。)」
クロウ「ま、どうしようがお前の勝手だ。」
 そう言って、クロウは歩き出そうとする。
セシル「ちょっと待ってよクロウ!どこいくのよ!」
クロウ「あん?別に、先に進もうとしてるだけだが?」
セシル「そんな、二人も倒れてる人がいるのに、ほっとくの!?」
クロウ「俺には関係ないだろ。それに、こいつらは元々敵同士なんだしな。」
セシル「そんな・・・。」
 クロウの言葉に、ワルタも。
ワルタ「まぁ、お前らがいたところで、どうなるわけじゃないしな・・・。さっさと
行きな!」
セシル「・・・・。」
 セシルは無言でクロウについていく。
ヒスイ「・・・・。」
 ヒスイもクロウに着いて行こうとするのだが、その前にワルタのそばにいき、何か
が書かれてある紙を渡し、小声で言った。
ヒスイ「ここに書かれている場所に行って下さい。そこなら二人をなんとかしてくれ
ます。」
ワルタ「どういうつもりだ?」
ヒスイ「倒れている人を、放っておけないでしょう。」
ワルタ「・・・・ちっ、一応、恩に着るぜ。」
ヒスイ「どうも。」
 そして、ヒスイも歩き出す。
ヒスイ「(ふふふ・・・思わぬところでいいものが手に入った・・・。)」
 ヒスイは、自分の懐に向かって、ボソボソとしゃべる。
 そんな時、前から声がかかった。
クロウ「ヒスイ、何をしている?」
ヒスイ「え・・。」
 気が付くと、クロウ達は結構前に行っていた。
ヒスイ「あ、すいません!」
 あわてて走るヒスイ。
セシル「何考え事してたの?」
 セシルがからかうように言う。
ヒスイ「え?」
セシル「だって、ぼそぼそと口元が動いてたもん。思わず口に出しちゃうなんて、
よっぽどの事なんじゃない?」
ヒスイ「そ、そんな事ありませんよ~。」
 こめかみに汗マークを出しながら否定するヒスイ。
セシル「あ、もしかして恋の悩みとか~?」
ヒスイ「え、ええ~!!」
 顔を真っ赤にするヒスイ。
セシル「あはははは~、意外に純情なんだね~。」
ヒスイ「か、からかわないでください~!」
クロウ「ふ・・・。」
 クロウはそんな光景を微笑ましく思う自分がいる事に気づき、必死で否定する。
クロウ「(ちっ・・俺は・・・俺は・・・!!)」
 そんな時・・・。
黒服A「待ちなさい。」
 クロウ達の前に黒服の男が現れた。
クロウ「また雑魚か・・・。」
ヒスイ「すぐにケリをつけましょう!」
 チャキ・・・!
 ビーダマンを構える二人。
黒服A「くっ・・・!」
 ちょっとたじろぐ黒服君。
黒服A「(お、落ち着け・・・!この任務をクリアすれば、給料アップ出来るんだ
!)」
 黒服もビーダマンを構える。
クロウ「お前が勝手に不意に登場したんだ。2VS1が卑怯とか言うなよ?」
ヒスイ「ビーファイア!」
 クロウとヒスイのビーダマンから放たれるビー玉。
黒服A「う、うわあああ!!!」
 その攻撃に、黒服ちゃんは成す術も無くやられてしまった。
クロウ「雑魚が・・・。」
 ・・・・・。
 ・・・。
 ・・。
 どこかにあるお屋敷のような所。
 豪華っぽい椅子に座っている。主人らしき男に、執事のような人が話し掛ける。
執事「旦那様、またもガードマンが一名、やられてしまったようです。」
旦那「くっ・・・またか・・。」
執事「えぇ、どうやら取り巻きの男達が意外にも強敵なようで、特殊な訓練をつんだ
彼らでも、少してこずっているようです・・。」
旦那「くっ!」
 旦那は立ち上がる。
執事「ど、どうなされましたか?」
旦那「彼らの・・・B-フォースの所へ行く。」
執事「び、B-フォースでございますか!?で、でしたら私が・・!!」
旦那「いや、私自らが出向く。お前は下がっていろ。」
 そして、どこかのマンションっぽい所。
 その中に旦那は入って行き、ある部屋の扉を開ける。
 そこにはそれぞれ思い思いにくつろぐ4人の男達がいた。
旦那「久しぶりだな。」
 旦那の姿に気づいたその中の一人が立ち上がり、話をする。
男A「ほう・・・珍しいですね、あなた自らが我々の所に来るなんて・・・。」
旦那「是非、頼まれて貰いたい事が有ってな。」
男A「あなたの事だ・・・。くだらない事で我々を起用する事は無いとは思いますが
・・・報酬の方は、期待していますよ。」
旦那「ふん・・これが成功したら、金などいくらでも払ってやる。」
男A「へぇ・・・で、なんですか?我々に頼みたい事とは・・・。」
旦那「実は・・・。」
 そして、クロウ達は・・・。
セシル「は~・・なんか数日ぶりに落ち着いたって感じね・・・。」
 レストランで食事を取っていた。
ヒスイ「確かに、久しぶりですね、レストランに入るの。」
セシル「ほんとほんと・・・。」
 セシルは天丼、ヒスイはハンバーグ定食、そして・・・クロウは・・・。
クロウ「(モグモグ・・。)」
 テーブルいっぱいに、オムレツやら、カツどんやら、天ぷらうどんやら・・・とに
かくいっぱいあった。
セシル「クロウ・・・そんなに食べられるの?」
クロウ「食べられるわけ無いだろ。」
 当たり前のようにクロウが答える。
セシル「えぇ・・!?」
ヒスイ「た、食べられないのに、なんで・・・!?」
クロウ「持ち帰って、夕飯する。」
セシル「持ちかえれるわけないでしょ!!」
クロウ「そう・・・なのか?」
 そんなクロウに呆れたセシルがヒスイに話し掛ける。
セシル「(ねぇ、クロウってもしかして・・・天然?)」
ヒスイ「さぁ・・?」
 そして、食事を終えたクロウ達はレストランを出る。
クロウ「ふぅ・・・。」
セシル「クロウ、大丈夫?」
クロウ「何が?」
セシル「何がって・・・。」
ヒスイ「あれ、軽く5人前くらいありましたよ!」
クロウ「別に、問題ない。・・・・あ。」
ヒスイ「どうしました?」
クロウ「悪い、忘れ物したみたいだ。ちょっとレストランに戻る。」
ヒスイ「分かりました。」
 クロウはレストランへと戻って行った。
セシル「ふふ、意外な一面を見ちゃったな~。」
ヒスイ「ええ。」
 ザッ・・!
ヒスイ「!?」
セシル「え・・?」
 そんなヒスイ達の前に現れた巨漢な少年。
???「セシル・・・エレスティアでごわすね?」
セシル「え、ええ・・・。」
 ???はにやりと笑ってセシルを掴もうとした。
セシル「きゃっ!」
 ドキュンッ!
 しかし、ヒスイのショットがそれを阻む。
ヒスイ「いきなり、なんなんですか!」
???「そうでごわすか・・・。お前が、あの取り巻き・・・。」
ヒスイ「?」
ジャベンス「わしの名前はジャベンス!邪魔をするのなら、容赦はしないでごわす
!」
ヒスイ「・・・!」
 ジェイドガンナーをかまえ、戦闘体制になるヒスイ。
ジャベンス「いくでごわす!サンダースピア!」
 ジャベンスが取り出したビーダマンは、ホールドパーツに馬鹿でかいバレルを搭載
したビーダマンだ。
セシル「す、凄いバレルパーツね・・・。」
ヒスイ「いえ、バレルパーツもあれだけでかいと、摩擦でパワーが無くなるだけ・・
・!」
 ヒスイはジェイドガンナーでしめ撃ちをする。
ジャベンス「ふんっ!」
 ガンッ!
 しかし、ヒスイのショットはジャベンスのパワーショットに弾かれてしまった。
ヒスイ「え・・!」
 そして、今度はサンダースピアのパワーショットが放たれる。
ヒスイ「うっ・・・!な、なんてパワーショットだ・・・!」
 間一髪でそれをよける。
 ドゴーン!
 パワーショットによって地面がめり込んでいる。
ヒスイ「くっ・・・!そうか・・・これはビーダマンの力じゃない・・・ビーダー自
身のパワー・・・!そして、あのバレルパーツがビーダーのパワーを制御してるんで
す!」
 徐々に押されて行くヒスイ。
ヒスイ「はぁ・・・はぁ・・・!じぇ、ジェイドガンナー!ワンハンドミッション
!」
 ジェイドシールドをローラーシールドブースターに取りつける。
ヒスイ「いけー!!」
 必殺の連射でジャベンスを攻撃する。
ジャベンス「はあああ~!!!」
 しかし、パワーショットで全て弾かれる。
ヒスイ「そんな、ワンハンドミッションも・・・!」
 バキィ!!
 ジャベンスのパワーショットがジェイドガンナーにヒットし、撃ち落されてしま
う。
ヒスイ「う・・・!」
ジャベンス「終わりでごわす・・・!」
ヒスイ「はぁ・・・はぁ・・・!」
 サンダースピアの銃口がヒスイへ向けられる。
ヒスイ「くっ!」
 ヒスイは顔をそむけ、目を閉じる。
 そして発射されるサンダースピアのショット。
 カンッ!
 しかし、横からきたショットに弾かれる。
ジャベンス「な、何事でごわす!」
 ジャベンスのショットを防いだのは・・・。
セシル「クロウ!」
 レクイエムを構えながらゆっくりと歩いてくるクロウ。
クロウ「誰だ、お前は・・?」
ジャベンス「むっ、まだ取り巻きがいたでごわすか!」
 サンダースピアの銃口がクロウに向けられる。
ジャベンス「わしのショット、喰らうでごわす~!」
クロウ「はあぁ!!」
 ドキュンッ!!
 レクイエムとサンダースピアのショットが激突する。
 バンッ!!
 勝ったのはレクイエムのショットだった。
 そしてレクイエムのショットはサンダースピアにヒットする。
ジャベンス「ぐわあああ!!!」
 サンダースピアは落とさなかったものの、吹っ飛ばされてしまったジャベンス。
ジャベンス「ぐ・・覚えていろでごわす~!!」
 お決まりの捨て台詞を残して去って行った。
ヒスイ「た・・・助かりました、クロウ・・・。」
クロウ「・・・あいつ、なかなかやるな。」
ヒスイ「ええ。」
 そして、レクイエムは今のショットで微妙にヒビが入っていた・・・。

          つづく

 次回予告

ヒスイ「謎のビーダー、ジャベンスが再び僕らの前に現れました!」
ジュウ「とう!ここはおいらに任しとけ!みんなの平和はおいらが必ず守ってやるぜ
!」
セシル「って、なんでジュウまで出てくるのよ!」
ジュウ「正義の味方は皆の笑顔を守るために、どんな時でも颯爽と現れるのだ!」
クロウ「次回!『志す理由』極めろ、強さへの道!』

 

  

 



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