ロストロンギヌスの低速バーストの原理としては
「低速状態で高速回転する右回転ベイと接触する事で、右回転ベイの回転を吸収しつつ、自分はバーストとは逆の方向に負荷を受け、右回転ベイは回転を与えつつ、自身の回転力によってバーストする方向に負荷を受けるが故に、高速回転側がバーストしてしまう」
と言うのがメインです
つまり、逆に言えば、右回転ベイがロストロンギヌスに対しても行えることです
しかし、それでもやはり低速バーストはロストロンギヌスの方が行いやすいのです
それは左回転だからでも、レイヤーにメタルを搭載して重いからでもなく
「ロストロンギヌスの形状」に秘密があります
ロストロンギヌスは、回転方向的に刃の先端が非常にアッパー状で、後方が非常に鋭いスパイク形状になっています
これが右回転なら安全基準的にNGですが、刃の後方は基本的にぶつからないのでどれだけ鋭くしてもOKなのでしょう
しかし、この形状が低速バースト時に生きてくる
通常ベイブレードは、回転方向から見て刃の先端がぶつかり、刃の後方はぶつかりません
なので万が一回転中のベイが手などにあたっても怪我をしないように刃の先端は丸みを帯びています
どんなに攻撃力の高いベイでも、回転中レイヤーの鋭い部分は当たらないようになっているのです
図にするとこんな感じ
赤い〇がぶつかる部分
水色〇があまりぶつからない部分です
ロストロンギヌスの場合
丸みを帯びているアッパー状の箇所がぶつかり
後方の鋭い部分は基本的に回転中手などに当たらないようになりす
同回転でのぶつかり合いだと、刃の先端がぶつかり、刃の後方はぶつかりません
しかし、これが逆回転だと話が変わります
回転速度がほぼ同じだった場合は同回転と同じように刃の先端がぶつかるのですが
左回転の方が右回転よりも低速だった場合
通常ではぶつからない
「刃の後方」がぶつかるようになります
これによって、右回転ベイは自らの回転力によって
ロストロンギヌスの「普通だったら基準違反になりかねないような凶悪な形状」の洗礼を受けてしまうのです
もちろん、形状が凶悪とはいえ、逆回転なので運動エネルギーはある程度殺されているので物理的なダメージはさほど大きくはありませんが
それでも「自身の回転を保持しつつ相手のみバーストする」と言う意味では非常に強力です
そして、ほかのベイブレードは刃の後方がロストロンギヌスほど凶悪ではありません
初代ヴァルキリーは刃の後方も受け流すような形状になっているため
高速で突っ込んできたロンギヌスへダメージを与えることが出来ず、そのまま吹っ飛ばされます
この理論にのっとれば
「刃の後方が鋭い形状」
であれば、右回転ベイでもロストロンギヌスを低速バーストさせられると言う事になりますね
もちろん、レイヤーの重量差も影響するので簡単ではありませんが
ビクトリーヴァルキリーなどは左回転ベイに対して低速バーストしやすいかもしれません