第3話「コンボを決めろ!」
とある雑居ビルの地下。
埃っぽく薄暗い不気味な雰囲気の通路をダストのメンバーが周囲を警戒しながら進んでいた。
コウキ「ここが、凄いフリックスを研究してるって噂のビルか」
タイラ「な、なんか出そうっすね……」
ケイ「なに、あんたビビってんの?情けないねぇ」
タイラ「び、びび!ビビってねぇよ!!」
コウキ「バカやろう大声出すな!見つかったらどうすんだ!」
タイラ「す、すいやせん……」
ケイ「コウキの声も十分でかいよ」
コウキ「うっせぇ、悪かったな」
タイラ「でもコウキ様、本当にこんな所で強いフリックスが手に入るんですかねぇ?」
コウキ「んなもん分かるかよ。可能性があるなら賭ける、無いなら撤退する、それだけだ」
タイラ「そういうもんっすか」
コウキ「そういうもんだ。おっ、ここの扉怪しいな、チェックしてみるか……」
コウキは重厚な防音扉を見つけ、慎重に開いた。