ベイブレードXアニメ 第12話「最後の闘い」

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サブタイトルからして『引退するブレーダーのドラマを描くアニオリ話だろうなぁ。でも第10話で引退の危機に立たされたブレーダーの戦いは描いたし、二番煎じにならなきゃいいけど』

 

とか余計な心配してましたが

 

どうしちゃったのベイブレードXくん!!
めっちゃくちゃ面白かったよ!?

これまで出されてきた良い所も悪い所もいろんな要素を見事に調理して哀愁漂う引退ブレーダーのヒューマンドラマを見事に描き切ってくれました!!
こう言うの最初からもっとちょうだいな!!

冒頭で新キャラの不死原バーンが登場
力不足に悩みチーム脱退を願うチームメイトへの対応は原作以上の慈愛と博愛を見せており、デリカシーのない純粋過ぎるバトルジャンキーであるエクスとは全くの対比になっていて、これからの2人の対峙を期待させます

しかし、バーンはただのチラ見せで今回のメインは『シングルフェス』と言う非公式のイベント
一気に50Fまで上がった原作と違ってアニメは1Fずつ丁寧に上がっていくようです

そこで開かれるシングルフェスは、完全な個人戦なので
バードが単独で行動し、負けたからって話からフェードアウトせずに済むのでしっかりとドラマが描かれます

今回ドラマの主役は『マルコ・カルロ』
フェスでは全勝の強さを見せ
そして、バードが昔使っていたストライクホークを使ってバードと直接対決すると言う美味しい展開
強いだけじゃなく年上としての余裕とユーモアさもある、まさに今のバードにとって一番関わるべきキャラクター

カルロは「そこそこ強いが花開かなかったプロ」と言う、なんともリアリティのある設定
第10話と違ってバードがしっかりとその事情を聞いて感情移入してくれます
これを第10話でやって欲しかったんだよ

バトルでは活躍できないけど、バードはメンバーの中で1番感受性が強いので(エクスとマルチが達観しすぎてて人間味がないとも言う)
いろんな人のドラマを引き出しやすいから、こう言うエピソードと相性が良いんですよね

何より「全敗するバードの弱さ」を「どんなに弱くても喰らいつく強さ」と解釈して
更に「その強さがあれば引退しなかった」と付け加える事で、世辞でもなく本気でバードを認めているのが分かるのが良いんですよね

バトル内容もしっかりと濃密で
エクスのダッシュを回避して中央での競り合いに持ち込んだり
それでもヘタレないドランダガーへエクストリームダッシュを叩き込もうとしたり
今までとは比べ物にならないテクニカルなバトル描写でした!

そして、ラスト
引退するに伴ってこれまでのデータをバーンへ提供する事で実はユグドラシルと繋がってたとオチをつけて
冒頭のバーンがただのチラ見せじゃなくストーリー構成にちゃんと組み込まれており、マルコのエピソードが今後の話にも影響を与えるってのが判明するのもお見事

 

こういうの!こういうのもっともっとちょうだい!!!

 

 

 

 

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