爆走兄弟レッツ&ゴー‼︎第2話「ウィンターレース 波乱の決勝戦!!」

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原作で言うとこの前後読み切り編の後編にあたるお話
つまり、実質的な序盤の最終回とも言えるのでこれでもかってくらい見所が詰め込まれており
仮にここで視聴をやめたとしても物語として十分に満足出来る仕上がりになっています!

 

 会場へ向かう電車内 

土屋博士ともまだあまり親しくなく、そして特別なライバルとの交友もない貴重な時期
烈も豪もあくまで『少し行動力のある一般の子供』として、描かれています
そんな二人が子供達だけで電車に乗って学区から離れた場所の会場に向かう……まだリアリティの強い初期だからこそ感じられる味わいがあります

電車内の整備された路面のロングストレートをミニ四駆で駆け抜けたい!
そんな誰しもが思い描くような願望ですが、子供だけで行動してる故にこの二人はやっちゃいます

しかし、それを見る周りの大人たちの寛容な視線
でも迷惑は迷惑だから車掌に怒られてゲンコツを喰らう……

非常に90年代を感じますね!

今やったら大炎上間違いなし

 

 会場にて 

初のヒール系ライバル、黒沢登場!
「地区予選を最速タイムで通過した」と言うお約束な序盤の強敵アピールですが

アレと同じコースを全地区に設置したのか……!

 

 黒沢にもセイバーを 

一見不良っぽくて態度が悪い黒沢ですが(不良ではない)
所属で言えば烈や豪と同じ土屋博士から支援を受けたレーサーというのが何気に面白ポイント

表面上の外面ではなく、子供の本質を見た上で
「いろんなタイプの子達にセイバーを試して欲しい」
とする分け隔てない土屋博士の考え方が良いですね

まぁ、これ以降黒沢と土屋の関わりはほぼ無いんですが

 

 レインタイヤの貴公子 

ウィンターレース決勝の舞台は『スーパーウィンドサーキット』
GJCオフィシャル大好きの巨大扇風機による風がテーマ
バラエティ番組みがあって楽しい

最初のセクション『シーハリケーン』は水上のコースだから、風が吹くと水がコースにかかるので烈は素早くレインタイヤをセッティング(豪も真似る)
こういう細かい描写が説得力と現実味を高めて楽しいのです

 

 ライト大好きな豪 

豪は基本目立ちたがりのお祭り好きなので
マシンにライトをつける改造を好みます
かっ飛びマシン的には邪魔になる改造ではあるものの
こう言う改造もミニ四駆の楽しい所

 

 第三のセイバー、ブラックセイバー 

高速型のマグナムセイバー
安定型のソニックセイバー
と来たので第三のセイバーはバランス型

ソニックより速いがマグナムより遅く
マグナムより安定するがソニックより旋回性で劣る
と言うちょうど良いバランス

セイバーの違いはウィングの角度くらいしか無いのですが、それを可変ウィングというギミックで説得力を出してるのが面白い
現実の玩具でもしっかりと再現されてます(ただグラグラ動くだけですが)

現実のミニ四駆でもコーナーとストレートの性能差が顕著に表れて抜きつ抜かれつになったら面白いのになぁ

あと何気にその後の伏線となる『ビッグガイドローラー』
マグナムとソニックはサイドにローラーが付けられない代わりにボディリアに直接ローラーがついてるのですが
黒沢はボディを改造してサイドにビッグローラーを取り付けてます
このローラーセッティングの違いが走りを大きく変えると言う現実的なミニ四駆要素は初期レツゴならでは(直後に全く違う使われ方をするけど)

 

 豪の高所恐怖症 

高層ビルの間を繋ぐ吊り橋を渡る『デンジャーブリッジ』セクション
90年代とは言え、安全基準大丈夫かよ!
マシン落ちた先に人がいたら大事だぞ……!(さすがに立ち入り禁止にしてるだろうけど)

ビルとビルを吊り橋で繋ぐな!!

そして、必要なんだかよく分からない豪の高所恐怖症設定
まぁ、原作者の悪癖でもある『その場のノリの行き当たりばったり設定』なんでしょうが
レツゴのコースって割と高い場所に設置するし
マグナムって空飛ぶ技が多いから、高所恐怖症設定を遵守しすぎると話が進まなくなるので
今後この設定は使われたり使われなかったりします(WGPでは劇場版以外はほぼ克服してる)

 

 サンドストームコース 

烈の千手観音ピットインが炸裂
オンロードとオフロードでトライアスロンみたいな事をさせてピットインでのセッティング変更でレーサーの技量を測るレース方式は現実のミニ四駆でも見てみたいですね(その昔、テレビチャンピオンでは良くやってた)

そして、何故かレーンが低くなるこのセクションでマシン同士の初バトルが発生!!

見事なピットインでブラックセイバーを追い抜こうとするソニックへ、ブラックが砂撒きタイヤで妨害!
フィン付きのタイヤは砂を撒くだけじゃなくオフロードでは優秀なスパイクにもなるので非常に効率の良い戦法

それに対して烈はスタックしないように車高を上げるためにワイルドタイヤを装着
いくらなんでも準備が良すぎる……!
このセッティング変更の駆け引きが熱いですね!

そして、コーナーでブラックセイバーをアウトから抜きにかかる所で、ブラックセイバーの代名詞『ノコギリローラー』が炸裂!
コーナーでGが掛かると遠心力でサイドのガイドローラーが飛び出すと言う現実味のあるギミック!

烈「その技術をもっと別のことに使えば良いのに」

と、卑怯な手ではあるものの技術力はしっかりと称賛するのが良いですね
土屋博士も、黒沢のこう言う所をキチンと評価したからセイバーを渡したんだろうなというのが分かります

でも、レーンが高いままだったり、相手がインから抜きにかかって来たら使えないギミックだよな……
レーンが低いセクションでわざわざコーナーのアウトから抜きにかかるソニックにしか通用しないと言う……

烈「お前に本当の四駆チューンを見せてやる!」

四駆チューンって言葉かっこいいけど、ここでしか使わないんだよね

ノコギリローラーに対して打開策がないまま果敢に挑む烈を助けたのは豪
ブラックとソニックの間を割って入るようにマグナムが突っ込んでノコギリローラーをぶっ飛ばす

非常に熱いシーンなのですが

マグナムよく追い付けたな!?

あと、レーン勝手に変えちゃって良いのか?って思うけど
ラストシーンを見るにそこはセーフなんだろうなぁ

ちょっとルールがガバい

すっ飛ばしたノコギリローラーがブラックセイバーにズドン!
普通に危ないよ!?

「苦労して改造したのに……」と涙ぐむ黒沢からは
『根はマシンを愛して一生懸命頑張る良い子なんだよ』
ってのは伝わるものの

脳天直撃しなくてよかったな!
って感想の方が真っ先に出てくる

 

 コスモサイクロン 

ハリケーンだのサイクロンだのコスモだの

後のマグナムソニックに使われる名前の伏線か!?(まさかコスモまでソニックに使われるとは)

それにしても、GJCオフィシャルってちょくちょく無能なんですよね
エンタメに能力振り切ってるからか、安全面の観点がガバすぎる

土屋「風強すぎちゃう?」
スタッフ「あ、出力振り切れてましたwww」
土屋「アホ!はよ出力下げんか!!」

酷すぎる……!

風量間違えるのも酷いし、強風に煽られただけで巨大なライトが落ちるくらいネジが緩んでるのもヤバい

ライトの落下によってコースが塞がれ、会場が停電
しかもマグナムとソニックはライトの直撃で大破

レースに勝つとか負けるとかじゃなく、レースが続行できるかどうかと言うレベルの危機

これを救ったのが豪の破天荒な機転でした

「2台のセイバーのパーツを一つに合わせれば、まだ走れる」

第1話では、無茶な改造をしてマシンを壊してしまった豪を、烈が兄として助けたのですが
第2話では、真面目であるが故にルール違反改造を渋る烈を直情的な豪が動かすと言う対比する構図
そして、最終的に烈が仕上げをすると言うのが憎い!(アニオリ要素)
不器用な豪にマシン合体なんて高度な改造出来るわけないって言うのと、烈も『豪の考えに賛同した』と言うのを行動で示し
マシンもレーサーも本当の意味で一つになったって事を表してるんですよね

そして、レースでは無意味と思われたマグナムのライトが停電した会場を照らし他のレーサー達をゴールへと導く……!

シナリオ構成に隙がなさ過ぎます!

 

 優勝はアバンテまことくん 

レーンが一つしかないのでレースもへったくれもないですし、真っ先に先頭を取った人の早い者勝ち状態な気がしなくもないですが
セイバーが全員脱落してる状態なら、まともにレースしてもまことが勝つでしょうし
何より豪と烈の呼び掛けに真っ先に反応して、他のみんなを鼓舞したのは他でもないまことくんなので妥当な結果でしょう

 

 セイバーを返すなんて絶対に嫌だ! 

レースでは大活躍するも、敗北は敗北なので土屋博士にセイバーを返さなければならない
気分の良い豪に対して、烈はその事に真っ先に気づいて凹んでいると言う態度の違いがまた細かいし

本当は返すのが嫌なのに、土屋博士に対して開口一番
「ボロボロにしちゃってごめんなさい」と謝罪が出てくるところがめっちゃくちゃお兄ちゃんって感じでいいんですわ
対称として豪が泣き喚いてごねるのも、烈に叱られて渋々言う事聞くのもまさに弟キャラの鑑

そんな二人への
「どうして返すんだい?」
の江原ボイスがたまらん……!

土屋博士は、レースの結果以上に
「私が作ったマシンをあの子達が身体を張って守ってくれた事」
に喜びを感じるような人なので
不正を承知でレースそのものを守ってくれた二人の行動は嬉しかったのでしょう

まぁ、そもそもセイバーが壊れたのは杜撰な運営のせいなんだけどな!!!

 

そういえば、黒沢はブラックセイバー返さなくて良いのか……?
黒沢の事だから約束を反故にして持ち逃げしてもおかしくないし
土屋博士も黒沢の技術は認めてるし、根はそこまで悪い奴じゃないってのに気付いてそうだから不問にしてるんだろうか

 

 

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