ベイブレードバースト雑語り 各システムについて その1

Pocket

2015年夏にスタートしてから今年で7年目と言うベイブレード史上異例の長期シリーズとなったベイブレードバースト

更にベイブレードバーストはタカラトミー玩具らしく
一年ごとにフォーマットシステムを変更する(互換性は保つ)ので、7代ものフォーマットシステムが存在します

そこで、初代から最新のダイナマイトバトルシステムまでの全フォーマットを語っていきたいと思います

 

1代目 シングルレイヤーシステム

記念すべき最初のシステム
この頃から今まで、少なくともレイヤーとドライバーの接続構造に変化がなく一貫していると言うのが凄い

構成は
攻撃を司るレイヤー
重さを司るディスク
動きを司るドライバー
と言ったシンプルな三層構造

各パーツの役割は爆転と似ており、接続方法は爆転と回転方向が逆なだけでほぼ同じ

ただし、バーストシステムの都合上ドライバーにバネが内蔵されてるため
爆転と同じような感覚で接続しようとするとやりづらい(ドライバーを下にして上からディスクとレイヤーを被せるようにするやり方)
レイヤーを裏返してディスクを載せて、ドライバーを差し込むやり方に気付くまでは苦労する

色付きのロックパーツを透明なポリカパーツで覆うバスタブ構造なので
全体的に見た目が小さい割に野暮ったい

初期システムだけにどうしても不備が多く
更に円熟した前シリーズと比べられて評価は低かった

バーストシステムはレイヤーへの負荷によって発生するので
当然『攻撃を仕掛ける事そのものがバーストにつながる』から、力が強ければ強いほど自滅バーストのリスクが高く
しかもロック部分にABSを使ってるせいで摩耗が激しく、数回分解しただけで性能が大きく劣化して
シュート直後に同時バーストしかしないと言う不毛なものになったり

どう見てもシーボーグな見た目をしてるくせに『受け流し形状』とのたまうラグナルクや
円形のくせにアタックタイプを名乗るデスサイザーなど
形状とカタログスペックの乖離が激しかったり

第二弾でいきなりデスサイザーが環境機として君臨し、リブラの悪夢を再来させ
それを物理玩具としては前代未聞な『殿堂入り』と言う措置で禁止にしたり(時期はデュアル時代ですが)

やたら高いベイロガーとのセット
そして単価を引き上げる癖に半年以上もその使い道が判明しなかったNFCチップ内蔵(しかもその使い道は筐体をプレイするためのチケットでしかないと言う)
その筐体は『実際にワインダーを引いてバーチャルでベイバトルする』と言うちょっと面白そうなコンセプトだったものの、一瞬で事故が起きて禁止に(当たり前)
ただの連打クジに

ランチャーの爪が引っかかりすぎるせいでレイヤー(特にワイバーン)によっては『無事にシュートできるかどうかの時点で運ゲー』になったり

とにかく、序盤は受難のスタートでした

しかしそれでも、バーストフィニッシュの快感は新鮮だったし

エクスカリバーが登場して以降は
今までのベイシリーズには無い革新的なデザインやギミックを惜しみなく投入しつつ
従来のギミックもいい感じに混ぜてきて、パーツが増えるたびにどんどん面白くなっていきました

 

2代目 デュアルレイヤーシステム

ここからアニメがスタート
アニメ版はこれが一代目になります(2代目システムでアニメスタートするのはバトビーからの伝統)

構造はシングルから大きな変更はないのですが
色付きのロックパーツを透明なプラで覆っていたシングルと違い
デュアルはロックと一体化した色付きのパーツを外へ迫り出しながら透明パーツとうまい具合に一体化すると言うものになり
一気にデザインがスタイリッシュになります
デフォルトで色味が多いため、シールを貼らなくても問題なく映えるし、塗装ではなく素材色なので酷使しても見た目を大きく損なわないと言うのは偉い

また、素材にも変化が起きて、ロックパーツをABSからポリカに変えた事で摩耗に強くなり
長期間遊べるシリーズになりました

アニメ第一弾という事もあり、相当な数のベイブレードが発売し
それぞれ色も形も全く違うのでコレクションとしても楽しく
まだレイヤーに派手なギミックがない事や
シングルレイヤーと比べて性能面では全くインフレしなかった(未だにデスサイザーやオーディンの方が強かってレベル)事から
メタベイのハイブリッドウィール時代を彷彿とさせました

重さも適度に軽いので力が弱い子でもスピーディーなバトルが楽しめ
バーストフィニッシュも決まりやすいので、未だファンが多いフォーマット

ただ、デスサイザーを殿堂入りさせた時期のシリーズな上に
その進化系であるダークデスサイザーも環境入りし、後に殿堂入りすると言う意味では清廉潔白と言うわけでもなかった

あと、爆転リバイバルもスタートして名実ともに本格的に大人を取り込みだしたのも画期的
爆転リバイバルは未だに新作が出てますが、この頃に出た事の名残りなのか、サイズや重さはデュアルレイヤー時代のものに準拠してます(Vシリーズからはメタルチップで若干重くなりましたが)

 

3代目 ゴッドレイヤーシステム

今となっては名前負けなシステム
こんなシリーズ序盤で大仰な名前を付けるなよ後続が大変だろうが……とも思いますが
この頃はまだここまで長持ちするなんて思いもよらなかったろうし、畳むつもりも少しはあったのかなって思います

でも、ゴッドは名付けとして大きく出過ぎ

さてこのシステムは、構造上の変化は無いものの
『レイヤーに何かしらのギミックを仕込む』
と言うのが最大の特徴となっており
その結果、ギミックが役立つか役立たないかに関わらずレイヤーが従来よりも重くなり

ハッキリと『インフレ』を感じました

また、アタックパーツにギミックを仕込み
且つ主人公機に遠心力で軸が切り替わるパーツを取り付ける事から
メタベイ4Dを思わせるシリーズでした
とは言え、メタベイの4Dウィールのギミックは手動によるモードチェンジが主なので

ここまでアタックパーツに多種多様なギミックを仕込むと言うのはベイバならではの特徴かもしれません

あと、ディスクに『コアディスクとフレーム』と言うものが登場
これは、デュアル時代にも出たマグナムディスクやジャークディスクなどのように、異種素材を取り入れて特殊ギミックを内包したりアタックを仕掛けられるようにしたものを
金属部とプラ部を交換カスタム出来るように
これによって戦略は大きく広がる……と思いきや、結局重いもの同士の組み合わせばかり使われると言うのはいつもの通り

このシリーズは最もブレーダー人口が多かったように感じる(感じるだけです)時期で
それ故に商法がエゲツなく、また商品の不備が多かった時期でもありました

商法に関しては
ランダム系の商品やセット商品が多いだけでなく
それらの商品に『強いパーツ』を仕込み、その『強いパーツ同士を組み合わせる事で環境機が出来る』と言うもの

具体的例では
マキシマムガルーダ(ランブー)
アウターディスク(レアベイゲット)
アトミックドライバー(ランブー)
更に、大会賞品のゴッドチップでロックギチギチになり登場最強のベイブレードができます(後に禁止になる)
よく景品法抵触しなかったな……!と言ったレベル

とは言え、多種多様なギミックは楽しかったし
重量が上がった事で自滅バースト率は激減したおかげで手応えのある楽しいバトルが出来た良いシステムでした

終盤にスプリガンレクイエムみたいなバグを生み出したのに目を瞑れば

 

4代目 超ゼツレイヤーシステム

終わると噂されていたゴッドシステムからまさかの主人公を交代しての4代目突入!
このシリーズはレイヤーにメタルを搭載するのが特徴

それによって戦闘力は大幅に向上
ズッシリとした確かな手応え、自滅バーストを恐れずに全力シュートできるので
我々大人ブレーダーのフラストレーションを一気に解消してくれました

ただ、例外はあるもののこの時期から
『新商品出るたびに性能インフレが起こる』
と言った事が顕著になり
数ヶ月毎に愛機を替えないといけなくなるような事態もあったりなかったりして
『1クール毎に嫁が変わる萌え豚か』と揶揄されたりもしました

問題点としては
せっかく手応えのあるシステムなのに、何故かスタミナやディフェンスタイプばかりが優遇され
ヘルサラマンダー(バランスタイプですが実質送り合い向き)
アーチャーヘラクレス
超Zスプリガン
パーフェクトフェニックス

と、過去シリーズと比べて一つのベイが一強になると言う事態は若干解消されるものの
結局は同回転なら丸くて重いもので持久勝ち、逆回転なら低速送り合いと言った
地味な戦術が強いと言う状況は覆せず仕舞いでした

しかし後期では、ブレーダーのシュート欲を受け止めてくれる機構として『超Z覚醒システム』と言うものが登場
強力なシュートによってバーストがロックされるため
自滅バーストの恐れはほぼ無くなり、思う存分シュート出来るようになりました
まさにシリーズ集大成を名乗っても差し支えがない最高傑作と言えるシステムでしょう

まぁ、こんな面白システムを積んでるにも関わらず
相変わらずスプリガンさんがやらかしてるんですが、そこはご愛嬌

 

  つづく

 

 

 

CM

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

JPEG,PNG,GIF形式の画像を投稿できます(投稿時はコメント入力必須)