ウルトラマンルーブの尊さを競技玩具アニメオタクの目線で語る

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ユージンさん、ウルトラマンが好きか嫌いかで問われれば間違いなく好きと答えます

しかし、特撮の中ではどちらかというと平成仮面ライダーの方が好きで
ウルトラマンの優先度はどうしても薄まってしまいます

それにはちゃんとした理由があって

僕の中にある好みの土壌が、爆走兄弟レッツ&ゴー!!をはじめとした物理系競技玩具作品によって形成されてるからなんですよね

なので、特撮としてのお約束やら外連味やら、ヒーローとしての王道やらを追及されても
さほど心に響かないのです(好きだけどね)

この事を踏まえると
主人公が拘束力の強い組織に属し、仕事として、倒さないといけない敵と戦う

と言うのは物理系競技玩具作品の方向性からかけ離れた戦いであり
変身した戦士そのものは好きになれても
作品としてはあまり響かないんですね

それに対して平成ライダー…特に龍騎は

・戦う相手が自分と同じフォーマットのメカ
・戦いの理由が自分のため
・それぞれのキャラが規則に縛られずに自由に動く
・アイテムを使えば誰でも戦いに参戦できる
・戦士が出会えば好きなタイミングで戦える
・変身のタイミング、技を出すタイミングは別に敵と遭遇した時じゃなく、日常でなんとなくの手悪さ的な感じでも出来る(これは鎧武で表現)

など
戦闘やアイテムの扱いの描写が非常に競技玩具作品チックで
そこから特撮に入っちゃったんですよね

もちろんストーリーの深さなどにも夢中になりましたが……

競技玩具作品と平成ライダーに共通するのは

「義務ではない戦い」「行動の自由度」
そして何よりも「キャラクターに親近感を抱きやすく、感情移入しやすい」
と言うところでしょうか

ライダーにしても競技玩具作品にしても
まず、「頑張れば自分も参戦できそう!」感に魅力があるんですね

そんな中でユージンが今年出会ってしまった特撮作品

ウルトラマンルーブ

湊カツミ、イサミの兄弟がウルトラマンになると言う
初の兄弟主役ウルトラマン!

兄が赤で冷静タイプ、弟が青でお調子者と言う設定からレツゴを連想させますが
その程度の共通項は実際の内容の前には霞むくらいに
ルーブは競技玩具作品オタクにとって非常に刺さる作風をしています

まず、ルーブ尊い…!と言わしめられてしまった第2話について

・誰もいない山奥で朝練をするウルトラマン二人

なんともシュールな映像です
怪獣がいないのにウルトラマンに変身していいんだ…
光線技とか、そんな試行錯誤しながら練習して出してくものなんだ…など

こう、リアルなスポーツ的な感覚でウルトラマンと言う力になれて行く感じは
新マシンを使いこなすために練習するあの感じですよね

・兄弟のウルトラマンに対する考え方

「俺たちがウルトラマンだって世間に公表すればいい」と言う弟イサミに対して

「そんな事したら、俺達は怪獣に負けることが許されなくなる。そんな責任負えないだろ?」と現実的な回答をする兄

ここの会話は凄く良いですよね
一般人が超人的な力を手に入れたらどんな反応をするかがリアルに表現されてます

イサミみたいに嬉しくて公表したくなる気持ちも
カツミみたいに世間からの重圧を恐れる気持ちも
どっちも理解できるからこそ、この兄弟へどんどん感情移入していきます

この親近感の高さは競技玩具作品にも匹敵します

・コミカル故に何よりも恐ろしく、そして魅力的な黒幕 愛染マコト

裏で怪獣を操っていた黒幕として湊兄弟の前に立ちはだかったのは、愛染マコトと言う男

この男の目的が素晴らしく
何か悪どい企みがあるとかではなく

ただ自分が理想のヒーローとして祭り上げられたかった
なのに、たまたま選ばれただけでウルトラマンになった湊兄弟に嫉妬して
二人にケチをつけて自分の方がウルトラマンにふさわしいと証明したかった

と言うだけで
悪というよりも
趣味嗜好や信念が歪んでる困ったちゃんなんですよね

迷惑なものの、ただ人類に害を与えたいというわけじゃなく
会社を大きくして街おこしをしたり
トレーニングを怠らなかったり
思想は歪んでいるものの、夢に対しては真摯に取り組んでいます

言ってみれば、大神博士みたいなもんですよね
何よりも題材ホビーを愛し、真摯に取り組んでいるからこそ歪んでしまったというか「あー、実際いるわー、こういうめんどくせぇユーザー」みたいな敵役はホビーもののお約束です

そしてついにウルトラマンオーブダークに変身し
ウルトラマン同士の戦いへ
同一フォーマットの戦士同士の戦いへ発展!

ただの正義と悪との戦いではなく
異なる信念とのぶつかり合いと言う

まさに競技玩具作品チックな理由による戦い!

これで燃えるなって方が無理な話よ!!!

 

CM

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