防御型の物語内での表現について

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格闘系ホビーアニメにおいて、防御型は最も表現しづらいタイプの機体と言えます


理由としては


・相手の攻撃力が高くないと性能が高いのか低いのか分からない

・相手が攻撃してこない限り戦術を活かせない

・決め手に欠ける


これらがあります。

強大な敵が相手であれば、十分活躍のチャンスがあるのですが


相手が同じ防御型や持久型だったり

そこらのザコを相手に短期決戦をしなければいけない場合は

その自慢の防御力を活かす事が出来ず、攻撃せざるを得ません


そのためか、最近の作品では


『俺の機体を防御(もしくはスタミナ)だけの機体だと思うなっ!!(と言いながらアタックする)』


『あの機体、防御型(もしくは持久型)の癖に、なんて攻撃力だっ!?』


『カウンターアタック!(と言いながら自分から攻撃する)』


と言うセリフが目立ちます


しかし、本当に防御型は物語では扱いきれないものでしょうか?



ここで、格闘系ホビーアニメの元祖である『爆転シュートベイブレード』で

防御型を代表するドラシエルとその使い手マックスの戦いを振り返ってみましょう

ネタバレ注意



第3話 VSタカオ


グリップシューターによる正確なシュートで、バトル開始直後にスタジアム中央を陣取り、ひたすらドラグーンの攻撃を受け続けていた

しかし、自慢の防御力によってドラグーンの攻撃によるダメージは少なく、逆に激しく動き回ったドラグーンのスタミナが切れてしまい、ドラシエル勝利


非常に現実に近い防御型の戦術でした。実際防御型と攻撃型が戦ったらこうなりますね


第5話 VSカイ戦


スタジアム中央の突起にベイを入れて10カウント回転させつづければ勝ちと言う特殊なルールでのバトル

第一セットでは、ドランザーの攻撃に耐えながら、見事先にスタジアム中央を陣取る

しかし、真上は防御が薄いと言う事を見抜かれてドランザーのスピンファイヤーボムを受けて負けてしまいます

次の第二セットでは、ドラシエルを逆回転させることで、ドランザーの真上からの攻撃を吸収。更にドランザーの回転を吸収する事で10カウント回転して勝利

第三セットでは、聖獣使いとしての技量がカイの方が上回っていたためにマックスが敗れてしまうものの

特殊なルールも相まって、面白い戦いを見せてくれました。ここは原作でも一番面白い話だったと思います


第10話 VSビルット戦


ビルットのベイは、重量級のボディを高速回転させる事で、その摩擦熱を利用して相手ベイを溶かすというトンデモ無い相手

しかし、それゆえに持久力が無いので、防御型のドラシエルにスタミナ切れを付かれて負けてしまいました。

メタルボールのギミックを表現した最後のバトルですwと言うか、この作品で商品のギミックを描写する事自体が珍しい

防御型ゆえに、相手の攻撃を耐えながらスタミナ切れを待つ。と言うのは王道ですね


第13話 VSインドチームの二戦目


完全なる消化試合


第14話 VSイブラヒム


ドラシエルシールドの初陣戦。

しかし、タカオとレイがアクシデントによって会場入りが遅れており、第3バトルが始まるまでに到着しないとBBAチームが負けると言う状況

マックスは、ドラシエルの防御力を活かして相手の攻撃を耐えながら持久戦に持ち込んで時間稼ぎをするものの、『真面目に戦え!』と会場からブーイングを受けて、カイにも叱責されてしまいました

これも作戦のうちだと思うんだけどなぁw

ぶつかり合うだけがベイバトルじゃないよ


第15話 VSガオウ戦


上部と下部の二段構えのスタジアムでのバトル。

上部は狭いけど安定し、下部は広いけど、スタジアム自体が回転するから足元をすくわれる

最初は上部のスタジアムで戦い、ガルズリーの攻撃力にピンチになるドラシエルですが

機転を利かせて下部スタジアムへガルズリーを誘導。

回転する足場にバランスを崩すガルズリーですが、ドラシエルは防御型ゆえの安定性で走行。ガルズリーを撃破しました


レイの『ドラシエルならではの攻撃法がある!マックスなら、きっとそれに気づく!』は明言ですね

こういうのを『防御力を活かした攻撃』って言うんですよ!


第19話 VSエミリー戦


パワー負け


第22話 VS大統領チーム


初のチームバトル。いや、これまでもチームバトルではあったんだけど、実質個人戦繋げただけだしw

大統領チームのフォーメーション攻撃に苦戦しながらも、マックスは仲間を守りながら勝利しました。

防御型はタイマンよりもこういうチームバトルで役割分担した方が映えますよね。


第23話 VSペドロ


ペドロは闘牛士だけあって、カウンターを得意とする戦術。

カウンターは相手が攻撃を仕掛けない限り発動しないので、ベイは持久力特化にデザインしている模様

防御型のドラシエルにとって非常に不利な相手

下手な攻撃ではカウンターを受けてしまうし、持久戦に持ち込めば先に倒れるのはドラシエル

何気に初の防御型が苦手とする持久型ベイとのバトルですが

ドラシエルは敢えてカウンターを受け止める事で、ペドロのベイを拘束、そのまま投げ飛ばしました

ドラシエルの安定性あってこその攻撃です


マックス「ドラシエルはそんなにヤワじゃないネ!安定性も伊達じゃない!!ゴー!ドラシエル!!」


ちなみにペドロの声優さんはクライスレイドラと同じですw


第24話 VSフェルナンディナ


マックス「その程度の攻撃じゃビクともしないよ。ドラシエルは最強のディフェンサーネ!」

しかし、アシカアタックで上に突き上げられてしまい、ドラシエルの回転力が奪われます

キョウジュ「いくらディフェンサータイプのドラシエルでも、真下からの攻撃など想定していない」

そうです。

しかし、相手が勝手に自滅したので勝利しました


ちなみに、このバトルはドライガーファングの初陣でしたが、あっさり負けましたw

レイはアメリカ大会で良いとこ無しです


第25話 VSサルバドール


DJ「さぁ、ファーストバトルを制するのは、キング・オブ・ディフェンス!マックス選手か!?キング・オブ・ダンス!サルバドール選手か!?」

キング・オブ・ダンスってベイと関係あるのかよw

リオのカーニバルで鍛えたダンスを駆使してアタックする攻撃型。

しかし、それゆえに規則性が分かりやすく、動きを見極めたマックスが勝利


第28話 VSマイケル


PPBチームに最も豊富なデータを提供しているマックスでしたが

土壇場で即興技を編み出す事で勝利

防御型を活かした勝利かと言うと微妙だけど、マイケルのキャノンボールマキシマムRはドラシエルの防御力が無いと耐えられなかっただろう


第31話 VSカイロナ


包帯男の聖獣に拘束されてました


第32話 VSハウリン


タカオとの連携で十字架を作って狼男を撃退


第33話  VSチームWHO


カイの新型ドランザーも交えて勝利


ユーロ編は、聖獣メインだから……


第45話 VSブラックドランザー


ブラックドランザーによってBBAチームが壊滅しかけたところに、ドラシエルフォートレスを引っさげて登場

ブラックドランザーの攻撃からBBAチームを守りました

しかし、攻撃に耐える事は出来るものの、防御型なので倒す事までは出来ないってのが良かったです

そして、ドラシエルが作ってくれた隙を利用して、タカオがドランザーをシュートしてブラックドランザーを撃破する所は胸熱


マックス「守れ!玄武!!」



第46話 VSワイボーグ


ボーグからの奇襲に立ち向かい、タカオ達を守り切りました

ワイボーグには勝利するものの、その後立て続けにシーボーグとファルボーグの猛攻を受けて玄武は奪われてしまいました

が、終始『仲間を守る事』に徹したドラシエルは、まさに防御型の鑑と言えるでしょう



と、まぁ、こんな感じですね


やりようによってはいくらでもどうとでもなるんですよねw



 

 




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