ベイブレードバーストは、何故すぐにテンプレカスタムが生まれてしまうのか?

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注意・この話はあくまで僕の独断と偏見による憶測です


少し前までベイブレードバーストで猛威を振るっていたスタミナカスタムのデスサイザー

デスサイザー・ヘビー・ディフェンス(通称・DHD)
及び
デスサイザー・ヘビー・リボルブ(通称・DHR)


大会上位のブレーダーはほぼ一様にこのカスタムを使用し

下位陣もこぞって真似をしていました
カスタマイズホビーでありながら、同じ組み合わせばかり
もう最初からDHDだけ売ってカスタムできなくてもいいんじゃね??
ってレベルでした

タカラトミーも、さすがにこの現状はマズイと感じたのか
つい数ヶ月前にデスサイザーは殿堂入りとして大型公式大会では使用禁止
大会からは姿を消しました……

これで多少は、使用ベイがバラついて多様性が生まれるかな…?
と、なるわけもなく

現在はダークデスサイザー.G.Oなど
ダークデスサイザーにグラビティかヘビーを取り付けて、スタミナかディフェンスタイプのドライバーをカスタムするものが横行しています

デスサイザーがダークデスサイザーに変わっただけで、大して変化はありません

では、なんでどうして、こんな簡単に使用カスタマイズが限られてしまうのでしょうか?

大会で消極的な戦術やカスタムが流行るのは前に語った通りですが

ベイバにおいて一つのカスタマイズに偏ってしまうのは自然な理由があったのです

理由その1
ベイブレードバーストが人気だという証拠

まず、ベイブレードバーストが『勝利したいと思えるほど面白い競技』でなければ、ベストなカスタムを探そうとはしません
そして、ユーザー人口が少なければ膨大なカスタムパターンからベストを導き出すためのデータが足りません

つまり、テンプレカスタムが流行るのは人気競技の宿命とも言えます

理由その2
競技方式的にユーザーの介入が少ない

これは持論なんですが
「試合中で人間の干渉が少ないホビーほど、強い機体は偏りやすい」
ベイブレードは、シュート力やシュート位置や角度の調整などの人間の能力が関わる要素はありますが
位置や角度の調整の正確さに関してはある程度経験を積めばそこまで差が出ません
となると差が出やすいのがシュート力ですが、この部分は機体による差が影響しない部分なので多様化の助けにはなりません

そしてシュート後は基本見てるだけなので
強いシュートをして、安定して長く回る機体が一強になりやすいのです

ここまでが、ユーザーが深く関わる理由です
ここからは開発に関係する理由

そもそも、コマは円形で重くて遠心力が高いものが一番安定して長く回ります
更にベイブレードバーストにおいてはロックが硬いことによるデメリットは一切ありません

だと言うのに、デスサイザーやダークデスサイザーなど
ロックそこそこ硬い上に円形で遠心力が高いレイヤーを開発してしまった
ここはユーザーの心意気の問題では無く、開発側に責任があるでしょう

しかし、それは仕方がない事なんです

理由その3
製品の性能は製品化されるまで分からない

テスト用の試作機と製品では性能が若干違います
テスト時では問題なかったのに、製品版ではチートクラスに強いものになってしまったり、ゴミクズみたいな性能になったり……
メタベイのリブラなんかもこれが理由で最強機体として誕生してしまいました

それでももっとテストを重ねて練れば良いじゃないか
と思うかもしれませんが…
まぁ、多分そうだと思います
もっと綿密にテストしてから開発すれば、もっとバランスは良くなるでしょう
しかし、そういうわけにもいかないのです

理由その4
そもそもメーカーの第1目的はバランスの良い競技を運営する事じゃない

はい、これに尽きます
メーカーの最大の目的は「商品を売ってお金儲けをすること」
これが全てです
その促進ために大会を開いているのです
大会運営は手段であり、目的ではありません
しかし、メーカーがお金儲けをしてくれないと我々ユーザーは製品が手に入らず大会にも参加できません
メーカーの金儲けとユーザーの娯楽は表裏一体です

そして、製品を売るためには新商品を定期的に出さなければなりません
一ヶ月に1〜3機もの新規パーツの開発と販売

このペースで
あらゆるパーツの組み合わせのテストバトルはかなり厳しいです
ただバトルすれば良いわけじゃなく、あらゆるパターンを想定したシュート、そして何度も試行錯誤しなければならないと考えると……
コストも時間も膨大になり、商売どころじゃなくなりますね

しかし難しいとはいえ、ユーザーの指針となる大会で高い競技バランスを提供する事も販売促進に大きく繋がるので、できるならできるに越した事は無いんだと思いますが…
だからこそ、デスサイザー殿堂入りのように『後出しでバランスを整える』と言う手段を取ったのでしょう

まとめると
・競技人口が多くて研究されやすい=人気玩具の宿命
・シュート後は機体性能が全て=万人の最適解を導き出しやすい
・製品版と試作品は若干性能が違う
・販売ペース的に完璧なバランス調整は至難

こんな感じです

あくまで僕の独断と偏見による憶測です
信じるか信じないかはあなた次第

 

・余談

これはちょっと特殊な考え方だと思いますが
メーカーはあくまで製品を販売提供するだけの存在と割り切り
競技性や遊び方は自分達でも工夫して楽しさを見出してみるのも一つかなと
メーカーの不利益とならないように、というのが大前提ですが

 

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