フリックス・アレイ 機体性能や戦術についての考察

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アクティブバトルタイプBのルールが誕生してから数か月。バトルデータもある程度揃い、タイプBルールで勝つために考えられた機体も数多く生まれました

そこで、このアクティブバトルでの勝ち筋に繋がる機体性能や戦術、そしてそれらと相性の良いフリッカーの能力を考察してみました

・フリップアウト特化

フリックスにおいてもっとも基本的な勝ち方であるフリップアウト。
個別ターンで相手を場外させれば、一気に2ダメージ与えられる上に、倒しきれなかったとしてもアクティブシュートから仕切り直しになるために反撃を食らう心配もない。
更に、最大HP3から2を引くので、相手のHPは残り1となるため、そのあとは安全にマインヒットを狙えば勝てるので、非常に大きなアドバンテージを得られます
が、失敗して自分が場外した場合は、その前にマインヒットしていようが、相手を場外させていようがすべてが無効となり、自分のみが1ダメージを受けてしまうというリスクも背負っています
このハイリスクなところがフリップアウトの難易度を激増させていると言えます

これを成功させるためには、相手を弾き飛ばすための『攻撃力』に優れた機体が有利です
この攻撃力も『最大攻撃力』『攻撃安定性』の二つのステータスが存在すると考えられます

最大攻撃力は、読んで字のごとく、ぶつかった相手をより遠くへ飛ばすための力です
打撃時のスピード、刺突箇所の面積の小ささ、機体の重量や重心、素材の硬さ、などが影響してきます
また、ぶつかった瞬間にバネ等を反発させることで攻撃力を倍増させるギミックもありますが
製作には技術力が必要です

攻撃安定性は、与えた攻撃を思い通りの方向へ伝えるためのもの
いくら相手を大きく飛ばせたところで、狙った方向へ飛ばせなければ場外させることはできません
そのためには正確なシュートはもちろんの事、相手機体の形状もきちんと見極める必要があります
そして刺突箇所の面積は大きい方が安定性が上がります。ここが最大攻撃力を上げるための形状と相反するので、このバランス調整がフリップアウトさせるための肝となります

また、バネギミックを使った場合は、刺突時に機体バランスがどうしても崩れるので刺突箇所の面積は広い方がよいと考えます

そして、次は『自滅しないため』の方法
いくら相手を場外させたところで自分が一緒に場外してしまっては意味がありません
場外させやすさと自滅のしやすさは比例してしまうので、この調整にも苦労します

もっともスタンダードなのが、『機体のグリップ力を高くする』事
そうすれば、強いシュートによって機体が動きすぎることはないため、自滅の心配は薄いですし
機体の最大速度は人間のシュート力よりも高くはならないので、近距離での攻撃力は下がることはありません

しかし、機動力が著しく落ちるので、シュート力に自信がない場合は、マインによってすぐやられてしまうでしょう

次に、あえて機体を軽量化して、相手にぶつかったときの作用反作用でブレーキを掛ける
軽量物が重量物にぶつかれば、軽量側は跳ね返るので自滅が防げるし、攻撃力は軽量級ゆえのスピードで補おうとする、ある種上級者向けの戦術です
当然防御力が下がってしまうので、フリップアウトさせられてしまう危険性が高いので
うまく立ち回って先手必勝を狙うことが必須

次は、スピンシュートを活用する
スピンシュートは、ストレートシュートと違って短い距離間で攻撃力を得る事が出来るシュートです
しかし、機体が進む方向と相手にぶつかる力の方向にズレが生じるため、ストレートと比べると攻撃力は大幅に落ちてしまいますので、積極的にフリップアウトを狙うのには向いていません
土俵際で使うと効果的でしょう

次は、特殊ギミックによって、ぶつかった瞬間にブレーキを掛ける
タイダルボアのアタックブレーキシステムが代表的ですが
他にも攻撃力を高めるためにつけられたバネギミックも、作用反作用によってブレーキがかかります
しかし、ギミック系は製作に技術力が必要になるため、これも上級な手段でしょう
また、バネギミックの場合は作用反作用が強すぎて、反対方向へ飛ばされて自滅場外……という事態にも注意しなければなりません

これらの問題点を解消できるようなギミックを作れる技術力があれば、今のところは最強の手段と言えます

・マインヒット特化

アクティブバトルにおいて、もう一つの勝ち筋であるマインヒット
相手を大きく飛ばす必要もなく、シュートして相手とマインに触れたり、非常に軽量なマインを弾き飛ばして相手にぶつけるだけでダメージを与えられるので難易度は低め
その代り、マインヒットに成功しても仕切り直しはしないので、あっさり反撃されてしまう危険もある攻撃法です

いろんな手段で成功できる攻撃法だけあり、マインヒットに特化する性能は複数存在します

まず、機動力を高めてヒット&アウェイをする
相手機とマインに触れればよいので、攻撃力を高める必要はなく、高い機動力でマインヒットを狙っていこうというものです
ただし、機動力の高さと防御力の高さは反比例するので、フリップアウトさせられやすくなってしまいます
広いフィールド、もしくは障害物の多いフィールドではその力をフルに活用できますが
狭く、フリップアウトさせられやすいフィールドの場合は、立ち回りをよく考えなければなりません

スピンシュートを活用する
使いこなすにはかなりのテクニックが必要ですが
ストレートと比べて、スピンシュートは機体の軌道面積が広がります
更に、シュートの調整次第ではマインを狙った方向へ弾き飛ばす事も出来るし、相手とぶつかった時の反射角も調節出来るので、極めれば面白い戦い方が出来るでしょう

面積を広げる
フリックスは、変形後の寸法に制限はないため、シュート前に変形させて機体面積を広げればそれだけマインヒットを狙いやすくなります
ただし、面積を広げれば広げるほど、反対にマインヒットを食らいやすくなり、シュート後は変形を弄れないので、反撃を食らいやすくもなります
ダメージレースで優っている時に行うか、立ち回りを考えましょう

分離、射出等の特殊ギミック
普通の機体では狙えないようなマインでも、特殊なギミックで狙えるようにもなります
特に分離したパーツは、シュート前にフィールド上のどこに設置しても良いので、上手く活用すればテクニカルな戦い方が出来るでしょう
ただし、分離したパーツが場外したりマインヒットをしてもダメージを受けるので、注意です

防御力を高めて、持久戦へ持ち込む
マインヒット狙いは、どうしても相手を倒すのに時間がかかる。そこで怖いのがフリップアウト狙いの機体。
どれだけ確実にマインヒットをした所で、一度でもフリップアウトさせられては一気に不利になってしまいます
そこで、相手の攻撃を受け流す形状、グリップ力を高めたシャーシを使うというのも手です
一見、マインを狙うのに向いていないセッティングですが、そこはフリッカーの腕や立ち回りでカバーしましょう

まだまだフリックスには無限の可能性があります
上記以外にも勝ち筋が見つかるかもしれませんし
上記のものを複数取入れ、どういう采配にするか、ということも重要でしょう

もちろん、試合中の立ち回りも無限の可能性があるため、『こういう性能の機体だから必ずこういう結果になる』という事はありえません

機体性能、身体能力、状況に応じた立ち回り、この三つが無限の試合パターンを生み出すのです




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