第12話「宿命の決勝戦」
グレートフリックスカップ準決勝。カイヤとコウキのバトルは、コウキのトリプルファングが破壊されると言う結果でカイヤの勝利となった。
カイヤ「いい経験値になったよ」
コウキ「く、くそぉ……!」
ダスト達「「「コウキ様」」」
フラつくコウキへダストメンバー達が駆け寄って支える。
アキラ「だ、大丈夫!?」
播磨「すぐに医務室に行った方がいい!」
アキラ達もそばへ駆け寄ってきた。
コウキ「俺は大した事ねぇ。それよりこいつが……!」
コウキは自分の身体よりも壊れてしまった機体を案ずる。
播磨「分かった。これは私が修理しよう」
播磨はコウキからトリプルファングを受けとる。
コウキ「……いいのか?」
播磨「一開発者として、壊れたフリックスも、先程みたいな戦いも見過ごしたくはないからね。前の試合で壊れた君の仲間のフリックスもあとで持ってくるといい」
コウキ「……すまねぇ」
ダンガ「あいつ、味付けを変えたようだな。美味そうには見えないが、ゲテモノも試す価値はある」
アキラ「ちょ、ダンガくん…!」
ダンガはこんな時でも自分のバトル事ばかり考えている。
コウキ「けっ、お前も大概ふざけてるな……だが……もう、お前に託すしかねぇ……!」
ダンガ「あぁ?」
コウキ「今のカイヤはカイヤじゃねぇ……!シュートを楽しむ事も勝敗にハラハラする事も考えねぇで、バトルを作業みたいに熟す奴なんざ、フリッカーですらねぇ」
ダンガ「……」
コウキ「ほんとは、俺がケリ着けたかったんだが……もうお前しか頼れねぇ……!あいつを、フリッカーに……俺が倒したかった氷刃カイヤに戻してくれ!」
ダンガ「……知るか。俺はただ美味いバトルを食うだけだ。まぁ、今の奴は不味そうだがな。少し味変が必要だ」
コウキ「……それでいい」
……。
…。
そして、いよいよ決勝戦だ。
真島「さぁ、ついにいよいよ!グレートフリックスカップも大詰め!決勝戦となりました!!」
ステージでダンガとカイヤが対峙する。
カイヤ「今度こそ、僕の経験値になってもらうよ」
ダンガ「やはり今のお前は不味そうだ。だが、それでも喰らい尽くしてやる」
それ以上御託を並べる事もなく、二人は機体を構えた。
真島「さぁ、いよいよ宿命の決勝戦を始めます!
3.2.1.アクティブシュート!!」
ダンガ「やれぇ!キメラビースト!!」
カイヤ「プロトキメラ!爆炎鉄砕拳!!」
カイヤはいきなり灼熱鋼鉄アーマーの必殺技をぶちかます。
ダンガ「っ!」
バーーーーン!!!!!
凄まじい衝撃を受け、キメラビーストのシャークアーマーが砕けてしまう。
真島「おおっと!初手からいきなり破壊!!キメラビーストのシャークアーマーが砕け散りました!」
アキラ「ダンガくん!?」
播磨「まさか、いきなりとは」
ダンガ「面白い」
ダンガのアクティブフェイズ。
ダンガはセンターアーマーをタイガーに変えてシュートする。
バキィィィ!!
マインヒットしながらプロトキメラへアタック。
そこそこのダメージを与えた。
カイヤ「……爆炎鉄砕拳!!」
カイヤは反撃に再び必殺技を連発。
アキラ「え!?あんな大技を二連続!?」
播磨「機体がもたないぞ……!」
バーーーーン!!!
衝撃で、再び巻き上がる爆炎。今度はパンサーリアが砕けてしまった。
ダンガ「ちっ」
ダンガはリアアーマーをシーラカンスアーマーにしてスピンシュートして攻撃。
ガッ!鋼鉄のボディにはビクともしなかったが、マインを決めて6ダメージ与えた。
カイヤ「爆炎鉄砕拳!」
またも繰り出す大技!
バキィィィ!!!
ヒットした瞬間、パーツが砕ける音がする。
しかし、砕けたのはプロトキメラの鋼鉄アーマーの方だった。
真島「おおっと!プロトキメラ、強大な破壊力の技に自らが砕けてしまいました!」
播磨「さすがに、耐えきれなかったか……!」
カイヤ「……こんなものか」
ダンガ「やはり今のお前のバトルは不味い!」
ダンガはフロントをイーグルからハンマーシャークに変更。
シーラカンスリアのシュートポイントをつまみながら振り回し、プロトキメラへアックススラッシュを決めた。
吹っ飛ばされるプロトキメラだが、片側のアーマーが砕けて重心が変わったおかげかあまり飛ばされずにバリケードで受け止められた。
カイヤ「ハーフチェンジ」
切札!
カイヤは鋼鉄アーマーを切札アーマーにチェンジし、ストレートシュート。
ガッ!!
さっきほどの火力はないが、それでも何発もダメージを蓄積させたシーラカンスアーマーが砕けてしまい、タイガーアーマーにもヒビが入った。
真島「さぁ、これはまさしく死闘!それぞれのパーツを砕きながらバトルが進行していきます!果たしてどのような結末を迎えるのでしょうか!?」
カイヤ「やっぱり君はいい経験値になりそうだ」
ダンガ「そろそろ味変と行くか……!どんなダントツだろうと、喰らい尽くす!!」
つづく
