爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP第49話「勝者の条件」にて(通算100話)
アドルフへスラーのブロックフォーメーションを超えて霧の中から現れた烈に対してミハエルが
「やぁ、思ったより早かったね!やっぱり彼らじゃ役不足だったようだ」
と声を掛けます
ここで、有識な方なら「ん???」と思うでしょう
そう、ミハエルは役不足という単語を誤用しているのです
役不足とは、与えた役割がその人にとってあまりにも簡単すぎて物足りない……みたいな意味合いで使うもので
今回のようにアドルフへスラーでは力及ばない、みたいな使い方をする場合は
『力不足』と言う言葉が適切です
まぁ、ミハエルは日本人では無いし
このくらいの誤用はよくあるだろう……とも思うのですが
力不足と役不足って、主語を変えてしまえばあっさり意味が逆転するんですよね
つまり
あの時ミハエルは烈を主体にしてあのセリフを言ったのでは無いかと
「やっぱり(烈君には)彼ら(と相手をするの)じゃ役不足だったみたいだ」
こんなニュアンスだったのかもしれません
レツゴって割とこういうところがあって
『一般的に通じやすいセリフ』よりも『キャラの今の心情や優先度に応じて敢えておかしな言い回し』をさせる事があります
例えば劇場版の豪でこんな台詞がありますね
『よーし、勝負だ!俺達とガンブラスターで絶対に止めてみせるぜ!!』
はい、豪達はガンブラスターを止めるわけだから本来は
「俺達でガンブラスターを止める」って言わなきゃおかしいですよね?
でも、そうじゃなく
豪にとっては『俺達とガンブラスターで勝負をする』という事が最重要だったので
あんな言い回しになったのです
そもそもレツゴは一般的に誤用されやすい
「煮詰める」と言う言葉を誤用せずに使いますし(藤吉がよく言う「セッティングを煮詰めるでげす」など)
非常に国語力の高い脚本家が書かれています
ちょっとした誤用やおかしく感じるセリフも『敢えてやってる』可能性が非常に高いので
そういった面も気にしながら観ると、よりレツゴが面白く見えてくるかもしれません
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