爆走兄弟レッツ&ゴー‼︎アニメ版と原作版、マシン開発の意識の違い

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アニメ版と原作版ではストーリーもキャラもマシン設定でさえも全くの別物なレツゴですが

何より大きく違うのは
『マシン開発の意識』ではないでしょうか?

マシンが壊れた、性能的についていけなくなった、などなどの理由で新マシンを開発して乗り換えるイベントはホビーものやメカものの華とも言えるシチュエーションですが
ストーリーが違えば当然アニメと原作ではマシンの開発エピソードも違います

が、ただエピソードが違うと言うわけではなく
アニメと原作では『開発という概念の意識』そのものに相違があるように感じます

 

○原作での新マシン開発

Vセイバー〜スピンコブラまでは土屋研究所で設計、トラブルに巻き込まれながらも紆余曲折を経てどうにか完成……と言うな流れが基本でした

しかし、あるマシンをきっかけにマシン開発への意識革命が起きます

・サイクロンマグナム

大神との最終決戦のために研究所のある鍾乳洞でゲンのブロッケンGと交戦
粉々に破壊されてしまったVマグナムを修理するために、土屋博士から貰ったZMC粒子の入ったパテを使ってその場で継ぎ接ぎ修理
何故か『壊されなかった』と言って手を付けなかったシャーシまで一新されて、サイクロンマグナムが完成しました

いや、手作業の応急処置かよ!!

子供の頃は、高熱の蒸気に手を突っ込みながら仕上げをすると言う衝撃的なシーンに心を奪われて
『ここまでして作ったマシンなら強くて当然!』
と思ってましたが

今まで散々研究に研究重ねて専用の施設の大仰な設備を使ってやっと開発してきたのに
ここにきて手作業かと!
よくよく考えたら凄まじいシーンです

そしてこの衝撃のマシン開発から、レツゴ原作における新マシン開発の意識に変化が起きます

 

・ハリケーンソニック

バンガードソニックの性能に限界を感じた烈が独自に改造
し、原型マシンを製作
荒野でのテスト走行中、なんとその場でフロントウイングを取り付ける改造をして完成
と、こちらも即興の手作業でマシンを完成させます

 

・スピンバイパー

原型マシンは三国コンツェルンの専用設備によるものですが
ビートマグナムとの対決に負けた後、パーツを取り付け過ぎなのが原因なのを看破した豪が

なんと無言でパーツを無理やりもぎ取ります!!(側から見るとマジで壊してるようにしか見えない

バキバキといらんパーツをぶっ壊して、その場でバランス調整してスピンバイパーが完成するのですが

もっとやり方があんだろ……!

 

・バスターソニック

ロッソストラーダに破壊されたハリケーンソニックを修理した後
ビートマグナムにコーナリングで負けたソニックにショックを受けた烈へ土屋博士はスーパービートシャーシを改良した新型シャーシをプレゼント
性能は上がるものの、何故か納得のいかない烈は

またも独自の改造(手作業)でセッティングしてバスターソニックを完成させます

 

・ブレイジングマックス

土屋研究所から新型シャーシを盗んだ豪樹が、なんとなく使えそうだぜ!という理由で唐突にマックスブレイカーに使う事を決意
フォーマットが合わないため軽量化して無理矢理取り付けるものの、バランスが崩れて却って遅くなる
しかし、航空機のジェットエンジンを基にウイングを改造する事でブレイジングマックスを完成させた

いや、経緯がいい加減過ぎない!?

確かにマックスブレイカーはライジングトリガーにボロ負けしたものの
新マシンを開発するほどのきっかけかと言うとそうでもなかったし
使えるかどうかも分からない新シャーシを思い付きで無理矢理取り付けて、新型を作ろうとするとか
思い切りがいいのかなんなのか……

 

・バイソンマグナム&ロデオソニック

新開発のMSシャーシに旧型マシンのボディが合わない!という事で合うボディの研究を進めるビクトリーズ達

豪は崖から落ちた所を助けてくれたインディアン達の村に伝わる精霊のヒントを得てその場でボディを製作(手作業)

烈は豪を捜索中にカルロに喧嘩をふっかけられたので、捜索を中断してその場でボディを製作(手作業)

全く別々の場所で作ったのにほぼ同じボディのバイソンとロデオが完成しましたとさ

なんじゃそりゃ!?

 

・そして、リターンレーサーズでこの方針は加速する

リターンレーサーズの新型マシンはほぼ全て

その場の即興改造でマシンが完成します!

思いつきでパーツを取り付けたり
炎を焼かれてパーツがいい感じに外れたり
自室で改造したり

研究所なんていらんかったんや!!

 

○一方のアニメ版

アニメ版のレツゴは徹底して
『素人の手作業で出来るのは仕上げやメンテ、チューンナップ、改造が精一杯』
『新型マシン開発はしっかり設計図を起こした上で、専用の施設のちゃんとした設備で行う』
と言うものになっており
即興手作業改造で新マシンが出来ることはほぼありません(出所不明なマシンや小改良したマシンを新型と言い張るレーサーもいますが、性能面で劣る事が多い)

ストーリー中盤は
『子供達が自分でマシンを作っていく』と言うコンセプトではあるものの
藤吉は自社の技術者を集め、指揮して開発
豪とJは土屋研究所の設備を使い
烈は大神研究所の設備を利用

と、純粋に素人の技術のみで新マシンが開発される事はありませんでした

 

○アニメと原作どっちがいいか?

一概に良し悪しは判断出来ません

アニメの方はメカものとしての徹底したリアリティと説得力に溢れており、ストーリー作品としての魅力は高いですが

原作の方が『自分の手でマシンを作る』と言う「ミニ四駆本来の魅力」がより強く表現されてると思いますし、工作欲が刺激されます

個人的には、レーサーがその場で蹲ってカチャカチャやってマシンをパワーアップさせていく姿には
説得力やリアリティを超えた本能を刺激する魅力を感じますし(手が届きそうだからこそ、やってみたい!)

専門技術者監修で大仰な設備から誕生する新型マシンには、大きなロマンを感じます(簡単には手が届かないからこそ憧れる)

 

 

CM

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