競技玩具アニメの実況役について〜ミニ四ファイターの偉大さ

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物理系の競技玩具アニメで重要なキャラの一つとして『実況役』と言うのがありますよね

プレイヤー達の試合を熱く楽しく伝え、大会を盛り上げるだけでなく
主人公達の頼れるお兄さんとして時にはサポートし、時には見守り、時にはお茶目な一面も見せてくれるけど、実は意外な過去エピソードを持ってたりする、そんな愛されキャラの存在はなくてはならないです

……と、思うじゃん?
でもね、それって

爆走兄弟レッツ&ゴー!!のミニ四ファイターで刷り込まれたものなんですよ!!!

もちろんレツゴ以外の作品にも実況キャラは出てきます
一作品に一人は必ずいます

ダッシュ!四駆郎の前戸さん
爆球連発!!スーパービーダマンのマスター攻略王
超速スピナーのハイパーDJ
爆転シュートベイブレードのブレーダーDJ
激闘!クラッシュギアTのクラッシュゴードン
B-伝説バトルビーダマンのMr.ビーダ
爆球Hit!クラッシュビーダマンのクラッシャーBB
爆TECH!爆丸の炎もえたろー
クロスファイトビーダマンのビーダRYU
ベイブレードバーストの穴見運太

数多くの実況役が出てきましたが
誰一人として、主人公と深く関わりません!(もえたろーさんは一応関わりだけはあるか)
深く関わらないのでストーリーへの影響力も皆無です!!

ただ実況するだけの舞台装置かマスコットとしてしか描かれず
作品によっては実況以外のセリフがないため『人間であるかどうかすら怪しい』のです

ぶっちゃけ、そういう機械って扱いでも物語上全く問題ないレベル!

それに対してミニ四ファイターは

第1話冒頭で喧嘩する烈と豪を諫めてため息をついたり
土屋博士と一緒にセイバーを託したりと積極的に主人公達へアプローチを取り

第12話では主人公達の通う学校へ赴き、更には担任の女教諭に恋をしてしまいます
そして、時々学校内で非公式のレースを主催するなどして交遊を深めてきました

第25話では、大神の働きによってレースの運営体制が変わり始めた事を憂いたり

第33話では、実況者として大神の傍若無人なやり方に対抗して自分のやり方を貫いたりして。実況者と言う仕事へのプライドを感じさせ、彼なりの戦い方を見せてくれました

そして、なんと第36話では主役回まで担当し
彼の幼少期はグランドスラム達成目前の凄腕レーサーだったと言う過去まで掘り下げられた上に
その回で実況役という存在がどれだけレーサー達の心の支えになっているかという事が描写されました

WGP編では大会規模が大きくなり、なかなか接触の機会が無くなってくるものの
第22話では、小学生時代のライバルがもう一人の主人公の担任を勤めていたと言う事実も判明
更に、ミニ四ファイターの座をかけて主人公チームや学校の校長、商店街まで巻き込んでの非公式レースを展開しました

MAX編では怪しい動きを見せるボルゾイを監視するために
ミニ四ファイターとしての素性は隠し覆面ファイターとして参戦
新主人公の存在をミニ四駆界の希望として想いを馳せたり
主人公の友達の家が経営している銭湯に通っていたりと、無印に負けず劣らずストーリーや日常に関わります

そして何より重要なのは
第25話ではミニ四ファイターに憧れる女性、堂本サユリが登場
『一般人が憧れるほどの職業』として描かれていました

最終回では、感極まったファイターが実況者としてこのシリーズを見守ってきたものとしての熱い言葉が……

とまぁ、こんな具合
他の作品の実況者と違って、ちゃんと『一人の人間』として描かれてるのです

ここまで破格な待遇を受けた実況役はいないんですよ!!

でもいいんです!
だって、レツゴが凄すぎるだけなんだから。他の作品が同じ事が出来てないからって悪く思う事はないんです

出来ないのが当たり前、そこの有無で作品の評価を決める必要は皆無です

だってさ
マシンを開発するわけでもない、試合に出るわけでもない、血縁関係でも友人関係でもないただの運営の裏方にスポットライトを当てて、ストーリーに絡ませろって方が無理な話です

例えばベイバの脚本を書く時
『穴見運太に憧れて、穴見運太のコスプレをして公園で練習するバルト達を見守る見ず知らずのお兄さん』
を出してストーリーに深く関わらせてくれ
なんて注文が来たら

どないせぇっちゃうねん!!

ってなりますよね
そもそも多くのベイバアニメ視聴者は
『穴見運太って誰だよ?』
ってレベルの認知度でしょうしね

 

 

CM

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