【二次創作妄想閲覧注意】 ベイブレードバースト神(ゴッド)最終回個人的にこうしてほしかった妄想

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これは、アニメベイブレードバースト神の二次創作妄想シナリオです
そういうの苦手だという方はブラウザバックをお願いします

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 場面は、バトル終了した所から
アナミー「なんやかんや特に文句の付けどころのない熱い試合の末に、優勝は蒼井バルトさんだ!!!」
 
 死闘を終え、汗だくになりながら倒れ込み肩で息をするバルトとシュウ。
 しばらく荒い呼吸をしたのちにバルトは立ち上がり、シュウの元へと歩み寄った。
 
バルト「シュウ、楽しかったな!」
 
 バルトは屈託のない笑顔を見せ、未だへたり込んでいるシュウへ握手を求めるように手を差し出した。
 
シュウ「バルト……」
 
 バルトの行動に戸惑いを隠せずにいるシュウ、差し出された手とバルトの顔をゆっくりと交互に見つめる。
 
バルト「俺は、すっげぇ楽しかった!お前はどうなんだ?」
 
 さきほどまでの鬼気迫る激しい戦いを繰り広げた間柄とは思えない、無邪気な口調でバルトさんは問いかけて来る。
 しかし、シュウは開きかけた口を紡ぎ、気まずそうに顔を逸らしてバルトの手を掴まずに一人で立ち上がった。
 
バルト「シュウ……」
 
シュウ「お前の勝ちだ。バルト」
 
 静かにそれだけ言うと、シュウは踵を返して会場の外へ向かって歩き出した。
 
バルト「シュウ!また、バトルやろうぜ!」
 
 ゆっくりと去り行くシュウの背中へ向かって、バルトはありったけの声で呼びかけた。
 
シュウ「……」
 
 バルトの声に反応するようにシュウは一瞬立ち止まったが、すぐに歩みを進めてその背中は会場の外へと消えていった。
 
バルト「……シュウ、待ってるぜ!」
 
 もう見えなくなった親友の背中が向かっていった先をいつまでの見つめ続けながら、バルトはシュウと再び対峙出来る事を強く願うのだった。
 
 ……
 ………
 
 会場内では、表彰式やバルトを称える観客たちで試合時以上の盛り上がりに満ちている。
 そんな熱い喧騒を背にし、それとはまるで正反対な場外の冷ややかな風を感じながら、ギルテンは手配していた車に乗り込もうとしていた。
 
クリス「待ちなさい、ギルテン!……いいえ、アシュラムと呼ぶべきかしら」
 
 クリスの鋭い声を受け、ギルテンは立ち止まり気だるそうに振り返った。
 
ギルテン「何か用かね?」
 
クリス「あなたには、一つだけ言っておきたいことがあるの」
 
ギルテン「ほう……」
 
 どんな恨み言が飛んでくるか、大方の想像はついている。そんな表情でギルテンは聞き返した。
 すると、クリスの表情がフッと緩む。
 
クリス「今回の大会、非常に有意義で楽しいものだったわ。ありがとう」
 
 その言葉はあまりにも予想外なものだったのか、ギルテンの目が戸惑いで一瞬泳いだがすぐに平静を取り戻した。
 
ギルテン「……。これは、意外な言葉が聞けたものだな。
だが、君に礼を言われる筋合いはない。この大会は最強のベイを作り出すプロジェクトのために開催したものだ。
参加したブレーダーたちはそのために利用したに過ぎない」
 
クリス「それでも、よ。今大会で私のクラブのブレーダーたちは大きく成長できたの。
クラブのオーナーとしてこれほど喜ばしい事はないわ。
それに、どんな企みがあったところで、あの子達が負けるはずがないもの」
 
 皮肉とも言える最後の言葉に、ギルテンは自嘲気味に笑みを漏らした。
 
ギルテン「フッ、確かに君の言う通りだ。レクイエムプロジェクトは失敗だ。負けたよ、蒼井バルトには……いや、ブレーダーたちに、かな」
 
クリス「……。あの子にとっても、有意義だったみたいね」
 
 すると、クリスはギルテンよりも後方にいる人物へ視線を向けて柔らかな笑顔を見せた。
 
ギルテン「紅シュウ」
 
 ギルテンは、クリスの視線を追って振り返った。
 そこには、紅シュウが神妙な面持ちでギルテンの前に立っていた。
 
シュウ「世話になったなギルテン、一応礼は言っておく。それと、こいつも返すよ」
 
 そう言って、スプリガンレクイエムをギルテンへと差し出した。
 
ギルテン「まったく、君は律義だな。
しかし、それを受け取る事は出来ない。私にとって負けたベイは不要だ」
 
シュウ「し、しかし……!」
 
ギルテン「君にとっても、どうしても不要だというのなら、私の方で処分しておいても良いのだがね」
 
 そう言われ、シュウはゆっくりとスプリガンレクイエムを仕舞った。
 
シュウ「……。いや、大丈夫だ」
 
ギルテン「そうか」
 
 それ以上、会話が途切れてしまったシュウとギルテンの代わりにクリスが口を開いた。
 
クリス「シュウ、あなたはこれからどうするつもりなの?」
 
シュウ「……ハッキリとは決めていない。だが、俺なりにケジメはつけたいと思っている」
 
クリス「そう……。バルトは、きっとあなたとまたベイバトルをする事を望んでいるわ。いいえ、バルトだけじゃない、他のブレーダーたちだって」
 
 クリスが言い切る前に、シュウは口を開いた。
 
シュウ「バルトに、『俺も楽しかった』と伝えておいてください」
 
 寂しそうな笑顔でそう言うと、シュウは歩き出した。
  
 
 大会の翌日。
 BCソルの食堂では、豪華な料理が並べられており、BCソルメンバー、ベイクラブメンバーが集まって祝賀パーティが開かれていた。 
 
 美味しい料理を食べながら楽し気に談笑するメンバー達だが、当の主役であるバルトは気の抜けた表情でため息ばかりついていた。
 
バルト「はぁ~~」
 
クミチョー「なんだよバルト!おめぇ主役の癖に辛気臭い溜息ばっかつきやがって!!もっと盛り上がれよ!!!」
 
バルト「分かってるけどさぁ~、はぁ~~~」
 
犬介「バルトは、シュウがいないのが寂しいんだよね」
 
バルト「うん……」
 
ダイナ「あれから、全く音沙汰がないもんな」
 
犬介「シュウ、また戻ってくれるよね……?」
 
ワキヤ「そんなん当たり前やろ!バトルしてた時のあいつの目ぇ見たら分かる!あいつは元に戻ったんや!!」
 
キット「あれぇ?ワキヤってば、この間は『シュウはもう戻ってこない』って言ってたくせに」
 
ワキヤ「やかましい!!」
 
クミチョー「でもよぉ、結局シュウの奴はなんだったんだ?紅シュウは死んだとか言ったかと思ったら、今度は『俺がスプリガン』とか名乗りだしたり」
 
シスコ「そんなの、スプリガンレクイエムとか言うベイの魔力に操られてたんだろ。あのアシュラムとか言う怪しいおっさんが作ったベイなんだ、そのくらい出来てもおかしくねぇ」
 
ゾロ「いいや、ベイは何も悪くない。ベイブレードはブレーダーの心を映し出す鏡でしかないんじゃ……あやつの中にあった強くなりたいと想い過ぎる心が弱さとなり、魂を狂わせたのじゃ」
 
シャーサ「強くなりたいという想いが、弱さに……そんな事があるのね」
 
ヒクソン「まさに、深淵を覗くものはなんとやら、と言う奴だな」
 
ゾロ「じゃが、人は弱さを知る事でまた強くなる!今回の事で、紅シュウはお前たちにとって最強のライバルとなるじゃろうな!ふぉっふぉっふぉ!」
 
バルト「じっちゃん……そっか、そうだよな!よーし、次にシュウと会う時までに俺もめっちゃ強くなってやるぜ!!」
 
クミチョー「おお!上等だぜ!今度は俺がシュウを倒してやる!!」
 
ワキヤ「はん、面白くもない冗談やで」
 
クミチョー「なんだとぉ!!!」
 
ダイナ(シュウ、早く戻ってこい。皆待ってるぞ……)
 
クーザ「おーい、みんな―!飯食ったらベイバトルやろうぜ~!!」
 
カール「ヤロウゼ~!」
 
バルト「おお!やるやる!!」
 
 
 
 ……
 ………
 

 シュウは一人、懺悔の旅を続けていた。
 その道中、誰もいない公園の中でひっそりと設置されているスタジアムへとふらりと近づいた。
 
シュウ「……」
 
 本来は、何よりも熱く楽し気な空間になっているはずのベイスタジアムが、今この瞬間はとても寂しげだ。
 まるで今の自分を表しているかのように……そう感じたシュウは何ともなしに懐からスプリガンを取り出した。
 
シュウ「スプリガン……まだ、お前に謝っていなかったな。すまなかった、俺はお前の名を穢してしまった」
 
 ギュッと愛機を握りしめ、手が震える。
 泣き出しそうになるも、自分にその資格は無いとグッと堪え、嗚咽を殺しながら心の中で謝り続けた。
 
フブキ「あの……もしかして、紅シュウさん、ですか?」
 
 その時だった。
 背後から、自分よりも年下らしい、あどけない少年の声が聞こえてきた。
 
シュウ「君は?」
 
 涙が流れる前だったことを密かに幸いと思いながら、シュウはその少年へ顔を向けた。
 
フブキ「は、初めまして!僕、墨江フブキって言います!あ、あの、僕シュウさんの大ファンなんです!!」
 
シュウ「おれ、の?」
 
フブキ「はい!ゴッドブレーダーズカップ決勝戦、凄かったです!僕、あのバトルを観てベイブレードを始めたんです!!」
 
シュウ(俺の、バトルで……)
 
フブキ「お願いです!僕とバトルしてもらえませんか……?」
 
シュウ「だが、俺は……」
 
 こんな自分に、誰かとバトルをする資格があるのだろうか?
 そんなマイナスな思考が浮かび上がってきたのだが、フブキの純粋な瞳を観て、シュウの中の心のわだかまりがスッと消えるのを感じた。
 
シュウ(そういえば、俺も昔はこうだったんだよな)
 
 強くなりたくて、自分より強い相手をひたすらに探して、がむしゃらにバトルして……
 いや、昔じゃない。今だってそうだ。強くなりたいという気持ちに終わりはない。
 だからこそ、自分と同じ道を歩もうとする少年を拒否することなど出来るはずがなかった。
 
シュウ「ああ、やろう。バトル」
 
 そう、誰だって持っている、自分よりも強い相手に挑みたいという気持ち……今のシュウにとっての強い相手とは……。
 
 ……
 ………
 
 
アナミー「OK!ボーイズ&ガールズ!もうミラクルボーイとは言わせない!ゴッドブレーダーズカップを勝ち抜いて、見事世界チャンピオンとなった蒼井バルト!!
今回、彼に挑戦するブレーダーは一体誰だぁ?!」
 
バルト「へんっ!俺は誰が相手だろうと絶対に勝つぜ!!」
 
アナミー「さぁ、挑戦者の入場だ!!」
 
 挑戦者ゲートに煙が立ち込め、そこに人影が映った。
 
バルト「お、お前は……!」
 
シュウ「……勝負だ、バルト!今度こそお前に勝つ!!」
 
バルト「おお!さぁ、やろうぜ!ベイバトル!!」
 
 
 
 
 
    おわり
 
 
 
 
 
的なね!的な感じのになると思ってたんですよ!!!
  

 
 

CM

 

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