『玩具で世界征服』について

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なんか呼ばれた気がしたのでw



ちょっと、競技玩具アニメの悪役の歴史を振り返ってみましょうか



まず、世界初の競技玩具アニメともいえる作品『ダッシュ四駆郎』から


この作品は、明確な悪役と言うもの(悪い事する奴)はほぼ登場せず、対立する敵のほとんどが『ホライゾンの覇権を賭けた争い』を仕掛けてきます。


チームヘルスキッズみたいに卑怯な事をする奴らやブラックミストラルみたいに酷い事をする奴らは存在しますけど

世界征服なんて企む奴はいませんでした


次に、最も人気があると言っても過言ではない作品『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』


一番誤解されやすい人物は大神博士ですが

彼がやった事は『自分の作ったミニ四駆が最強であることを証明するために、子供達を従わせて土屋博士に戦いを挑んだ』事ですね

彼はただ、自己顕示欲が強いだけの可哀相な大人なんです……



次、爆走兄弟レッツ&ゴー!!WGP


終始、世界グランプリに徹しているので、悪のとの戦いとか一切ありません

悪役ともいえるロッソストラーダは、『自分たちの食い扶持を得るために』確実にレースで勝利するために相手のマシンを破壊する行為をしますが

当然、『卑怯者』と言う意味での悪役であり、世界征服なんてこれっぽっちも眼中にないかと思います


次、爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX


プロフェッサー・ボルゾイが終盤『宇宙経済の独占支配』を企んでいた事が明かされますが

それはあくまでMGストーンの技術開発によるもので、ミニ四駆はあまり関係なかったりしますw

最後はネロによって豪樹達の知らない所でその野望も潰えますしねw


・爆球連発!!スーパービーダマン


ダークマターと言う悪役が登場しますが、彼らはビーダーから何らかの理由でハブられたビーダマン使いで、ビーダーに対して並々ならぬ復讐心を持っていますが、世界なんて眼中にありません

Dr.迫もダークマターを利用してJBAを乗っ取るなんて事をやらかしましたが、世界征服は目的じゃありません


・超速スピナー


終盤でDr.ブレインがアンドロイド『ポルックス』を使って世界征服をしますが、別にヨーヨーを使ってるわけではありません

ヨーヨーの大会に出場したのは、『ポルックス』の運動性能のテストにヨーヨーが適していたからと言うだけです


・グランダー武蔵


悪の組織、鬼道グループが登場しますが。彼らのやっている事は、闇のトーナメントと言う『賭け釣り』に出場する子供達を育て、金儲けをしているだけです。ギャンブラーな組織です

そして、鬼道グループのボスは昔武蔵のじいちゃんと引き分けた事があり、その勝負の決着をつけるために風間家を追い回していました

その最中、武蔵の才能に気づいた部下の九鬼が武蔵を言葉巧みに誘拐したりしますが


まぁ、『釣りで世界征服』ってわけではないですね。あからさまな犯罪行為はしてますけど


・グランダー武蔵RV


レジェンダーと言う、競技玩具アニメ初のファンタジー設定の登場によって、『悪しき者にレジェンダーが渡った場合、世界が滅亡してしまう可能性がある』事が提示されました

が、レジェンダーを集める面々に世界征服や世界の滅亡なんて事を望むものはいませんでした(最終話直前で九鬼Jr.が『せっかくだから』と世界征服を望んだりしたけど、あれはノーカンでしょ)


あ、原作版のRVでは一応鬼道グループはレジェンダーで世界征服企んでたかな?


良くも悪くも、最近のホビーものはグランダー武蔵の影響を強く受けている気がしてならないw


・グランダー武蔵EX


ラストで鬼道グループが全ての水辺を支配してしまう凶悪な魚の開発をしていたことが明かされ、武蔵はその魚とバトルする事になります。

まぁ、世界征服とか世界の滅亡と言えなくもないですが……もう鬼道グループのボス死んじゃってるしなぁ


・爆転シュートベイブレード


カイ曰く『ヴォルコフはベイで世界征服を企んでいる』らしいですが、あくまでカイの証言

実際は、ベイではなく、聖獣の力を利用した『聖獣兵器』によって軍事産業を一手に掌握する事が目的でした。ヴォルコフと言うか火渡宗一郎の目的で、ヴォルコフはその下請けでしたが


・爆転シュートベイブレード2002


聖獣を狙って卑怯な事をしてくる奴らは現れましたが

彼らの最終目的は『ゼオを人間にする事』なので、世界征服とかとは無関係です

この目的だったら無理にタカオ達と対立せず、ゼオとタカオ達の親睦を深め、情で落とした方が確実だと思うんだけどなぁ……

四聖獣によってゼオを人間にする事のデメリットも明かされなかったし


・爆転シュートベイブレードGレボリューション


卑怯者系悪役としてバルテズソルダがいますが、やってる事はロッソストラーダをしょぼくした感じ。

終盤に再登場したヴォルコフも、ベイブレード界を掌握する事が目的なんで、ベイブレードと関係ない人たちからすれば全く影響のない話です


・音速バスターダンガン弾


残虐系悪役組織『STARS』が登場

そのボス、天王星は、天才ゆえにほかのダンガンレーサー達から迫害を受けており、その復讐心のために残虐非道な事を繰り返していました。


・かっとびレーサー ダンガン狼


なんか、悪のスクール的なものはありましたな


・激闘!クラッシュギアT


中国チームの監督は世界大会で優勝したファイターをアンダーグラウンド等の禁止されている場所で大暴れさせる事によって、公式委員会のイメージダウンをする事を目的としていました。

小物ですw


・クラッシュギアN


残虐系悪の組織『ZET』が存在

でもその目的は、藤原金一郎が自分が到達できなかった『ニトロの大海原』に到達する事が出来るファイターを発掘、育成するための組織でした


・B-伝説バトルビーダマン


完全ファンタジーなんで勘弁してください……


・B-伝説バトルビーダマン炎魂


完全ファンタジーなんで勘弁してください……


・爆球HITクラッシュビーダマン


西園寺グループが『ビーダマンの設計理論を応用した戦争兵器』を開発していました

まぁ、直接ではないですよね……


・バトルアクセル牙


終始ライバルとの戦いでしたね!悪なんていらなかったんや!


・カブトボーグ


世界征服を企んでいたビッグバンオーガニゼーションですが、最終話でロイドに『ダークビッグプロジェクトなんて無かったんですよ』という事が明かされます

ビッグバンは自分が悪役となる事でリュウセイの成長を促していた事が真意でした


・チョロQデッキバトラーズ


悪なんて全く登場しませんでしたね!


・メタルファイトベイブレードシリーズ


ここら辺からもう、勘弁してください……!

まぁ全部が全部悪との戦いに終始していたわけではないんですけどね

・キメルのYOYO


悪役自体が登場しませんでした


・爆テク!爆丸


爆盗団の真の目的が未だに明かされていないので保留ですね

シスタヴァネルで世界滅亡系のネタは出ましたが、それを1話で強引に終わらせてくれた慎吾先生は素晴らしいw


・クロスファイトビーダマン


クロスファイト運営側に何か裏があるのかと思いきや何もなく

唯一の悪役として登場したナオヤも目的はクロスファイトの掌握のみ

このまま、平和に終わるのかと思いきや、ドラゴルドめ……!


・クロスファイトビーダマンes


やってる事西園寺グループと変わらないじゃないですかー!






と、まぁこんな感じで

ホビーで世界滅亡とか世界征服とかってネタが出たのって

最近の話なんですよねw


なんか、一般に『ホビーものは玩具で世界征服するもの』とかって間違った感想を抱く方が多かったから、それに影響されたのではないかと、邪推してしまいます……



改めて言います

競技玩具アニメ、及び競技玩具漫画をはじめとする競技玩具物語と言うジャンルは


競技玩具を使ったスポーツものです!


所詮素人ではありますが、20年間ずっと競技玩具アニメと言うジャンルを愛し続けた者として

結局競技玩具ものでどんなネタを描けば面白いかと言うと


ライバル達との激しいバトル

高い目標意識

大規模な大会

挫折や困難を乗り越えた人間的成長

競技を通じて広がる人間関係

マシンに対する深い愛情


これらだと思うんですよ

世界を守る云々の話はジャンル違いになっちゃうんですよね



某超有名アニソンでも言ってるじゃないですか!


『敵なんていやしない 俺達繋がってる』


あの空の下にはもっと強い相手、もっと凄い勝負が待ってるんです!


強い相手との凄い勝負!これだけ描けば競技玩具ものは十分楽しいんだ!!





 

 




『玩具で世界征服』について」への4件のフィードバック

  1. ユージン

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    >ほうじ茶さん
    カードゲームとかテレビゲーム、電子ものは、玩具(とかゲーム)自体に独自の世界観や背景ストーリーがあったり、そもそも競技がメインじゃないものも多いので、その違いが出るんじゃないかなと思っています
    カブトボーグは、まぁそこら辺の認識を逆手に利用したギャグですからねw

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  2. ほうじ茶

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    意外と純粋な「玩具で世界征服」って少なかったのですね!
    好きだった作品(メダロット、クロビー、カブトボーグなど)に世界征服系が多かったので勘違いしてました・・・。
    特にカブトボーグはビッグバン以外にも世界征服を企んでいる組織がいましたし、そもそも主人公自ら・・・。(純粋な競技玩具アニメと言っていいのか微妙な気もしますがw)
    世間一般では同枠に括られがちな、「カードゲームアニメ(例、遊戯王)」や「ゲームタイアップもの(例、デジモン)」、「主人公が玩具(例、爆外伝)」には、世界征服を企んでいる悪役が多いのも混同の原因だったのかもしれません。
    貴重な情報ありがとうございます。ためになりました。
    それにしても、純粋なホビーアニメの玩具でありながら、世界滅亡に持っていこうとしたドラゴルドはとてもレアな存在ですね。

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  3. ユージン

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    >夜神 竜さん
    ホビーものって『今より強くなりたい』『やる以上は勝ちたい』『楽しい事、面白い事がしたい』って言う願いを、敵味方正義悪大人子供関係なく持っていて
    それらを満たすために、ぶつかり合ったり成長したりしていく過程を描くストーリーだと思うんですよね
    んで、悪役ってのは、それらの願いをゆがんだ形で満たそうとしたり(卑怯な事をしたり、他の子を悲しませたり等)
    願いの中でも『楽しむ事』が欠如していたりする人たちを指すのだと思います
    ホビーもので、ホビーをする事以上の意味を求めちゃいかんのですよw

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  4. 夜神 竜

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    勉強になります
    そうですよねー
    漫画版でもミニ四駆は最終的に『レーサーは誰しも自分のマシンを最速にしたい』的なファイティングスピリットで纏めたイメージでしたし、スパビーはモロに『全力でぶつかり合えば解り合える』的な終わり方でしたし
    スピナー瞬も、名人の「お互い大人に成りきれていない」が良い意味で響きましたし…
    こう言ったものを受け継いでくれてるのって正直爆TECHくらいでは( ̄▽ ̄;)
    心の成長に繋がる作品は大事ですよね
    競技玩具は(0w0)少年の成長に欠かせません!
    熱くたぎる想いをこれからも伝えてください先生!(0w0)僕は若干マニアックな方面で布教してます←ぉ

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