何故かなんとなく、語りたくなった衝動
多分、今やってるアニメで紅シュウが無印火渡カイっぽい感じで敵役になってるから?
いや、そんなきっかけは些細な事だ
そもそもシュウとカイじゃキャラ描写としての格が違う
ともかく、アニメ版爆転無印における火渡カイって、腐女子じゃなくとも物凄いカリスマ性を感じるわけです
なんでだろう
クールで強い主人公のライバルなんて、他にもたくさん例があるのに
何故か火渡カイ(無印版)に限ってはその比じゃないくらいの神々しさを感じるのです
なんでだろう……?
なんでだろう……?
なんでだなんでだろう……?
と、グルグルと考えていたら、気付いたのです
アニメ版の火渡カイは、他の作品と比べてかなり特殊な立ち位置だったのです!
その1「悪役として登場し、改心描写がないまま主人公チームに入る」
悪役として登場したキャラが後に主人公チームに入る事は多々あります
が、そのほとんどが「明確に改心するか、悪に堕ちるきっかけとなる何かしらの問題点が解消された描写」があったのちに仲間になります
レッツ&ゴーのJやスーパービーダマンのサラーなんかがこれに当たりますね
が、アニメ版火渡カイは、日本大会でタカオに敗れるものの
自身の宗旨を変える事なく、なし崩し的に主人公チームに入れられちゃうのです
カイも「自分の目的に利用するためにチームに入る」と言う形で、心から仲間になってはいません
競技玩具ものとしてはかなり珍しい立ち位置だったのです
更に、ここでしつこく「アニメ版」と言ってるのは
原作のカイは、悪に堕ちる原因となった「父親へのコンプレックス」を解消した上で日本チームに入っているのです
これ、アニメだけのアレンジなんです
その2「競技玩具アニメ界究極のツンデレ」
悪役として改心しないままに仲間になった故に、最初はあまり友好的ではないものの
「利用するためにはチームを負けさせるわけにはいかない」と言う建前で、大事な場面では誰よりも勝利に貢献します
とは言え、友好的ではないから積極的で直接的な行動はせず
間接的に、チームを助けるのです
まさに、競技玩具アニメ界隈究極のツンデレェ……!!
その3「変なキャラ崩しがない」
クールでかっこいいキャラとして登場させても
中盤になるとギャップを狙ってか、敢えて似合わない事をさせたりします
リョウがおばけ嫌いだったり、サルの着ぐるみ着たり
が、カイに関してはそういうかっこ悪いギャグ描写は一切ありませんでした
その4「友好的でないからこそプラスに働くストイックさ」
カイの魅力は、他人以上に自分に対して厳しいストイックさにあります
このストイックさは、「完全に友好的ではない」からこそ、タカオ達にとっては大きくプラスに影響するのだと思います
仲のいい友達同士だと言いづらい厳しい事も
若干敵対感の残っているチームメイトだからこそ言える正論
この絶妙な態度が非常に心動かされるのです
その5「だからこそ出来た42~45話の神エピソード」
カイを語る上で何よりも欠かせないのが
第42話「最強を望む者」~第45話「バイカル湖の決闘」
ヴォルコフに唆されて、ブラックドランザーを手にしBBAチームを裏切るカイのエピソードは爆転無印における最大の山場と言えます
そしてこのエピソードをキャラクターへの不快感なく実現できたのは
やはりカイの立ち位置が絶妙だったから
完全な改心をしていない悪役でありながら、30話以上もかけて徐々に主人公達と絆を深めてきた丁寧な描写
でも、明確な改心をしていないからこそ説得力の増す、終盤での闇落ち
いや、そもそもカイはヴォルコフの下にいた人間だから闇落ちではなく「闇帰り」と言った方が正しい
ともかく、カイがBBAを離脱するのはこれ以上に無いくらいに「説得力のある描写」だったんです
でも、30話かけての友情描写があるから納得できない
理解はできるけど感情で納得できないこの二律背反な状況で視聴者の心をわしづかみにしたのが
カイの裏切りイベントでした
勢いで書いたから全然まとまらないですが
ともかく、火渡カイはめっちゃかっこいい!!
CM