ホビーにおける『勝利』とは何のために存在する?

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よく耳にする言葉
『ゲームとは、初心者が上級者にうっかり勝てるものじゃないといけない』

……まず、なぜ上級者と初心者が本気で戦わないといけない場面になっているのかが理解に苦しみます
そうなってる時点でプレイヤーの民度に問題があるのでは

ゲームバランス云々より前に
初心者はなるべく自分の実力に見合った相手を見つける事
そして上級者は初心者に対して、ある程度の手加減をして実力やモチベアップのために導いていく存在である事が大事だと思います
手加減ってのは、精神的に手を抜けとかワザと負けろって話ではなく。何らかの能力を制限した状態で本気で戦うって感じですね(将棋で言えば強い駒を抜いた状態で本気でやる感じ)
と言うか、それは人間として当たり前じゃないですかねぇ……
 
そして運営は、そういう環境になるように努めるべきかなと
実力の見合ったもの同士が戦いやすいような環境づくり
初級者を導けるような上級者になるようなプレイヤー育成
 
あと
「同じ程度の実力だろうが相手が上級者だろうが、勝てなきゃモチベーションが失われる」と言うのは確かにその通りなのですが
 
そう考えてしまうのは
結果としての「勝利」にプレイバリューを重く考え過ぎなんじゃないかなと
 
勝利とは、得るためにあるのではなく目指すためにあるというのが持論です
勝利を得るから楽しいのではなく、勝利を目指すから楽しい

勝利した事によって得られるのは楽しさではなく『嬉しさ』であり
楽しさは勝利敗北関係なく得られるものでないといけません

勝てなきゃ楽しくないゲームと言うのは、その時点で欠陥。見直すべきだと思います

更に言うならば勝利とは『試合での勝利』だけに限らない
例えば、試合としては負けたとしても『やりたかった技が決まった』とか『強敵相手に少しでも一矢報いた』と言う
「個人的な目標を達成した」事も立派な『勝利』と言えます(試合に負けて勝負に勝った的な)

「勝利の多様性」を肯定し、大きく提示する事がこれからの競技運営において重要なのかもしれません
 
勝者は一人。そして勝者以外は全て敗者です
つまり、勝てなきゃ楽しめないのが競技だと仮定したら、たった一人しか楽しませることができません
より多くの人を楽しませたいのなら、負けても楽しいもの、負けても勝利できるものを目指すべきです
 




CM

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