オリジナルビーダマン物語 第49話

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爆砕ショット!ビースピリッツ!!


第49話「決勝スタート!激熱の春夏秋冬バトル!!」





 静岡県小山町。富士の湖サーキット。
 JBC決勝戦のために貸しきられたサーキットは、既に大勢のビーダーや観客たちで埋め尽くされていた。
 特設ステージにビーダマスタージンが現れ、マイク片手に絶叫する。 
『ついに、この日がキターーー!!
地方予選から考えれば、長い長い道のりだったがついに!ついに本日!日本一のビーダーを決める全国大会、ジャパンビーダマンカップの最終戦が行われるぞ!!!
泣いても笑っても、今日の試合に勝った者が、ビーダーとして全国を制する事になる!
それでは、ここまで勝ち上がり、日本一の座を賭けて戦う二人のビー玉戦士に入場してもらおう!!』
 
 ステージに穴が開き、そこからウィーンと床がせり上がってきた。
 その床には、タケルとシュウが並んで立っている。
『レッドコーナー!冷静な判断と溢れるパワー!!
熟練の経験が、ここまでのバトルを制覇してきた!守野タケル君!』
 タケルにスポットライトが当たる。
『ブルーコーナー!どんな不利な状況も持ち前のガッツで攻撃あるのみ!!
必殺ショットの威力は過去最強か?!竜崎修司君!ビーダーネーム、シュウ君だ!!』
 シュウにもスポットライトが当たった。
『この二人によって争われるのは、ジャパニーズビーダーナンバーワンの栄光!
日本一の山、富士山を背に、日本一の戦いを繰り広げてもらう!
そのバトルは、ビーダマン界の歴史に残るであろう!一瞬たりとも見逃すなよぉ!!』
 
 わーーーー!と歓声が上がった。
 
『なんと二人は、元は仲良しファイトクラブのメンバーとしてともに戦ってきたチームメイト!
その二人が、頂上決戦で対決しようというのだ!二人の心中は穏やかではないはず!
戦いの前にちょっとインタビューしてみよう!
それではタケル君、今の心境を教えてください』
 
 タケルにマイクが向けられた。
「相手が誰であろうと関係ありません。俺は俺の戦いをして、勝つだけです」
 
『力強い言葉だ!相手がチームメイトでも、戦う以上勝つ!まさにビーダーらしい言葉といえるぞ!
それではシュウ君、お願いします!』
 シュウにマイクが向けられた。
「勝つのは俺だ!このバトルに勝って日本一になれなきゃ、あいつにだって勝てないからな!!」
 シュウはタケルを指差して叫んだ。
「だろうな。ここでもお前が見ているのは俺だけじゃないって事か」
「あったり前だ!俺はあの時からずっとあいつを見てない時は無い!」
「だが、それは俺も同じ事!
俺はお前に勝つ事を目標にビーダマンをしてきたわけじゃない!だからこそ、こんな所で足踏みはできない!!」
 タケルもシュウに対抗して叫んだ。
『な、なんとぉ!二人とも今大会での勝利は目標ではないというのか!?
日本一を決めると言うこの大舞台に立ちながら、更に先を見据えている!ただの通過点に過ぎないからこそ、負けるわけにはいかないのだ!!』
 二人のコメントに観客が沸く。
「なんだよあの二人!日本一になるってのが全然大した事ないみたいに言いやがる!!」
「でも、それが大した事ないくらいでっかい目標を持ってるって事だろ!?」
「そんな二人の試合、ワクワクするぜ!!」
 モブ達は口々にこの試合への期待度を上げていった。
  
 そして彩音と琴音も観客席で二人の様子を見ている。
「お姉ちゃん、いよいよだね」
「うん。あの二人が、こんな形で戦う事になるなんて」
「どっちが勝ってもおかしくない。きっと、凄いバトルになるよ」
「そうだね。頑張って、シュウ君、タケル君」
 彩音と琴音は、シュウとタケルの健闘を祈るのだった。
『それでは、そろそろルールの説明だ!
今回のルールは、お馴染みのアルティメットシャドウヒットバトル!
だが、今回に限ってはいつもの減点方式ではなく、加点方式で行うぞぉ!!』
 シュウとタケルは首を傾げた。
「減点ではなく、加点?」
「どういう意味だ?」
『オーケーオーケー!
つまりだね、今までは100ポイントと言う決められた上限のHPを互いにショットをボムに当てる事で減らしていって、0にしていくと言う競技だった。
しかし、加点方式の今回のルールは、シャドウボムのポイントは0からスタートする!そして、相手のボムにヒットさせていくたび、ダメージがどんどん加算されていくんだ!
制限時間後に、最終的にダメージが少なかった方の勝利となる!!』
「つまり、制限時間いっぱいまで戦えるって事か!」
「なるほどな、って事はHPの状況よりも残り制限時間の方を気にした方が良いって事か」
 ルールは理解できたのだが、二人とも感想が違った。
『そして、二人に戦ってもらう舞台はこれらだ!!』
「これら?」
 何故か複数形だったことにタケルは気付いた。
 
 ゴゴゴゴゴゴゴ……!
 
 ジンの合図とともに会場に4つのステージが出現した。
「バトルフィールドが、4つ……!?」
  
『名付けて、フォーシーズンステージ!!日本の特徴の一つである春夏秋冬の四季を取り入れた四つのステージで戦ってもらうぞ!
1ステージ、5分!10分間のインターバルを挟んで、次のステージでまた5分……と言う具合に、春、夏、秋、冬と順番にステージを変えていくんだ!
もちろん、各ステージでのポイントは引き継がれるぞ!冬のステージの制限時間が終了した時点での得点で勝敗が決まるんだ!!』
「4×5分。計20分の戦いか。長丁場になりそうだな」
「一回のバトルで4つのステージで戦えるなんて、なんか得した気分だな!」
「シュウ、こんな時でもバトルを楽しむ気持ちを忘れないのは立派だが。楽観的過ぎると痛い目に合うぞ」
「そんなの分かってるって」
 と、タケルが気付かないうちに、シュウは康成から貰ったパーツでブレイグのセッティングをしていた。
 カチャカチャ……!
 タケルは、その様子を見て、どんなセッティングをしたのかすぐに気づいた。
(メタルスタッドにトリガーのスプリングは軽めの物にして、ショートバレルとショートサーバーを装着、パワーチップも強制力の低い物にしている。
最低限の性能は確保しつつ、長丁場に耐えられるように負担を低くし、機体の強度を上げている。少しは考えるようになったな。
だが、それは俺も同じだ。それだけで通じると思うなよ……!)
 タケルもシュウとほぼ同じセッティングにしていた。
 セッティングの差では勝負は決まらない。
 
『それでは、そろそろバトルを始めよう。二人ともスプリングステージへ進んでくれ!』
 ジンに言われ、シュウとタケルは、スプリングステージの別の入口へ進んでいった。
 
「うわ、すっげぇ……!」
 スプリングステージには、美しい桜並木と草原が広がっていた。
「よくこんなステージを作ったもんだな。ビーダマンの公式委員会ってよっぽど儲かってんのか?」
 
『スプリングステージは、日本の国花!桜並木が広がる美しいステージ!
それだけではないぞ!足元には、草原とさまざまな花、そしてその花の蜜を餌にしている虫達が飛び交っている!
命芽吹く春ならではのステージだ!!』
 
「景色は美しいが、特にこれと言って特殊なフィールドってわけでもなさそうだ」
 
『それでは、おっぱじめるぞ!レディ、ビー・ファイトォ!!』
 
 ダッ!
 二人は駆け出した。
「芝生の路面は走りやすいし、所々に桜の木があるものの、視界は良好。小細工なしでまともにぶつかり合うしかないな!」
 タケルは、シュウ目掛けて射程圏内まで走った。
「うおおおおお!!!」
 先に立ち止まったのはタケルの方だ。
 ドライブショットは射程距離が長い。
「いけぇ!タイラントレックス!」
 ドギュウウウウウ!!!
 レックスのドライブショットが芝生を刈りながら突進していく。
「げぇ!あの距離から撃つのかよ!!」
 最大速度ならシュウの方が上だろうが、タケルのドライブショットは長距離でも減速量が少ない。
「なろぉ!!」
 迎撃しようとするシュウだが、草花が邪魔でタケルのショットが見えない。
「いぃ!?これじゃ撃ち落とせねぇ!!」
 バーーーーン!!
『ヒット!初太刀を制したのはタケル君だ!これで一気に8点!!』
「くぅ、タケルの奴、もうフィールドの特性を活かしてやがるぜ……!でも、俺だって負けるか!」
 シュウも負けじとノーマルショットを放つが、タケルのパワーショットに弾かれてしまう。
「くっ!」
「タイラントレックスなら、バスターブレイグにも力負けしない!」
「ノーマルショットじゃ、さすがに止められちまうか……!」
 ドンッ!!今度はもっと強いショットを放つ。
「遅い!」
 が、視界が良いのであっさりと躱された。
「くそっ、当たらない!」
「こんなだだっ広いフィールドで、そんな距離から当たると思うか?」
「ちくしょう!!」
 ズドドドドドド!!
 暫く撃ち合うのだが、なかなか攻撃がヒットしない。
 だが、このまま時間を消費すればリードしているタケルが有利だ。
「春のステージ、大した事は無いな。JBCの決勝戦だから、もっと大掛かりな仕掛けを予想していたが。このまま幕切れか?」
『ふっふっふ、そうとも限らないぞ、タケル君?』
 春ステージをなめきっているタケルに対して、ジンが意味深に笑った。
「なに!?」
 
『春風は急に吹く!!』
 
 ビュウウウウウウウウ!!!!!
 いきなり、会場内に突風が吹き荒れた。
「きゃああああああ!!!!!」
 ギャラリーの女の子たちのスカートも捲れそうになっている。
「す、凄い風ね……!」
「こんな仕掛けまで用意していたなんて、さすがにJBC決勝戦」
 琴音と彩音もスカートを抑えながら、改めてJBCの壮大さを痛感していた。
 
「くっ!レックス、グリップモード!!」
 ノーマルの方が力が伝わりやすいのだが、この風ではグリップを付けた方がいいだろう。
 タケルはレックスにシフトグリップを装着した。
「この風……!」
 シュウは吹き荒れる突風を見て気づいた。
 ブレイグのヘッドの刃が振動している。
「これなら、必殺技が撃てるかもしれない!」
 ガクガクガク!!!
「いけぇ!レックス!!」
 ドンッ!!
 タケルは、狙いを定めてシュウのボムへ向かって撃った。
 しかし、そのショットは木の葉のように吹き飛ばされてしまった。
「なにっ!?」
 見ると、タケルのショットを吹き飛ばしたのは、空気の膜を纏った一発のパワーショットだ。
「まさかあいつ、いきなりフェイタルストームを撃ったのか!?」
「へへっ!こんだけの風が吹いてりゃ、ブレイグの刃を振動させる手間が省けるぜ!!」
「くっ!」
 この状態ではタケルは不利だ。
 バーーーーン!!
 なすすべなくタケルのボムにフェイタルストームがヒットした。
『ヒット!今度はシュウ君がヒットだ!!ダメージは……なんと凄いぞ!27ポイント!!!』
「必殺ショットとはいえ、タイラントレックスのショットを一発弾いてその威力か……シュウの奴、ますます力を上げてるな」
 タケルはシュウの高威力に脅威を感じた。
「まだまだ風は吹いてるし、もっかい撃つぜ!!」
 再びフェイタルストームの構えを取るシュウ。
『おおっと!この風はそんなに甘くは無いぞ!?』
「へっ?」
 ビュオオオオオオオオオオ!!!!
 突如、シュウの視界がピンクに遮られた。
「桜吹雪か!」
 タケルはピンクの視界の正体に気付いた。
『その通り!!春風は、桜の花びらを舞い散らす!そして、花びらは吹雪となり、君たちの視界を遮るぞ!』
「ええい!そんなのフェイタルストームで吹き飛ばしてやるぜ!!」
 ドシュウウウウウウウ!!!!!
 再びフェイタルストームを放つ。
 空気の膜が花びらを吹き飛ばしながら直進する……のだが。
 ドゴォォ!!!
 そのショットがぶつかったのは桜の木の幹だった。
「いぃ!」
「いつまでも同じところにいるわけがないだろ!」
 いつの間にか、タケルがシュウのすぐ後ろにいた。
 桜吹雪に紛れ込んでいたのだ。
「なにぃ、いつの間に……!」
 その様子を観客席から見ていたチーム風林火山。
「あ、あの動きは拙者の……!」
「我々との戦いで会得したというの?!」
「ふっ、さすがは、某が見込んだ男だ」
 そう、タケルはチーム風林火山とのバトルを活かしていたのだ。
「チーム風林火山と戦っておいて良かったな。奴らほどじゃないがある程度気配を消す動きは学べた」
「マジかよ……!」
 ドンッ!!
 タケルは至近距離からシュウのボムを撃った。
『さすがは、熟練の経験を活かすビーダータケル君!まるで忍者のように背後に忍びより、攻撃を仕掛けた!!
これで、シュウ君のダメージは24まで蓄積したぞ!!』
「くそっ!」
 シュウは素早く身を翻して先の桜の木まで走った。
 ドッ!
 背中から桜の幹にぶつかって、タケルとの距離を取ったことに安心する。春風も止まったようだ。
 が、しかし……。
 ボトボトボト。
「な、なんだ?」
 大量の毛虫が降ってきた。
 先ほどフェイタルストームをぶつけたせいで落ちたのだろう。
『桜の木には毛虫が潜んでいるものだから、注意してくれ!』
「うわ、うわっ、うわぁぁぁ!!!!」
 シュウは慌てて体中に付いた毛虫の大軍を払い落としながら、その場を離れようとする。
「くぅ、刺されたらどうすんだよ……!」
『大丈夫!全て精密に作られた毛虫ロボット!人工物だ!!』
「そんなとこまで凝らなくても……!」
 ドンッ!
 その隙をついて、再びタケルのショットが遅いかかった。
「しまったぁ!!」
 ドーンッ!!
『ヒット!これでシュウ君は、合計36のダメージを受けたぞ!!』
「くっそぉ……!」
「毛虫如きに狼狽えるからだ」
 厳しく言うタケル。
 その様子を見ていたチームマイスイートシスターズ。
「いや、あれは狼狽えるでしょ……」
 女の子の赤鈴は、大量の毛虫を見て身震いした。
「まぁいくらロボットとはいえ、不意打ちは吃驚しますね」
「大丈夫だよ赤鈴~!あんな毛虫くらい、お兄ちゃんが守ってあげるからね~!!」
 藍人は相変わらずのテンションで赤鈴に抱き着いた。
「がっ!だから暑いのにくっつくなってのクソ兄貴~!!!」
 赤鈴は必死に藍人を引きはがそうとして、二人はギャーギャーわめきだした。
「あ、そうだ赤鈴」
 と、藍人は赤鈴に引っ付きながら急に真顔になった。
「あによ?」
「下着の色は赤じゃなくて白にするようにって、学校で言われなかったのかい?全く、赤鈴が不良になったらお兄ちゃん悲しいよ!」
「さっきの春風で覗いたなてめぇぇぇ!!!」
 ドゴォォ!!!
 赤鈴に殴られて、藍人の鼻から血が噴き出した。
「あぁ、でも赤も良いかも……」
 昇天しながらも藍人の表情は至福だった。
「まったく、せっかくのこの大舞台。こんな時くらい静かに観られないんですかねぇ」
 縁はやれやれと言った感じでため息をついた。
 
『あ~、ち・な・み・に』
 と、ジンがイジワルっぽくニヤニヤ笑い出した。
『春に大量発生する虫は、毛虫だけじゃないから♪』
 ジンがそう言うと、どこからともなく、ブーーーンと言う羽音が聞こえてきた。
「なんだ、この音……?」
 羽音はどんどん近づいてくる。
 そして、それは、蜂の大軍だという事に気付いた。
「は、蜂だーーー!!!」
 慌てふためきながら逃げ惑うシュウに対して、タケルは微動だにしない。
「なな、なにやってんだタケル!刺されるぞ!!」
「どうせこれも小型のロボットだ。恐るるに足らん」
 
『確かに、ロボットだ。しかし、毒針はあるよ☆』
 言うのがおせぇよ。
「なにっ!?」
 ジンに言われて逃げようとしたタケルだが、もう遅い。
 
 プスッ!
「ぐっ!」
 首筋を刺されてしまい、タケルの動きが鈍った。
『安心したまえ、その毒は身体には無害だ。ただ、強力な麻酔で、30秒は動けなくなるけどね☆』
「な、んだとぉ……!」
 このバトルで30秒の損失はあまりにもデカすぎる。
「にっひっひっひっひ~!」
 と、シュウがニタニタ笑いながらやってきた。
「しゅ、シュウ……!」
「さっきは良くもやったなぁ、タケル!!」
「ちっ、くそ、動け……!」
 タケルは必死に体を動かそうとするのだが、薬が効いて動けない。
「いっけぇ!」
 ドーーーーン!!
 シュウのパワーショットがタケルのボムにヒットした。
『ここぞとばかりにシュウ君の攻撃が炸裂!!タケル君のダメージは45だ!!』
 
「くそっ!」
 そして、今のパワーショットのおかげでブレイグの刃が振動し始めた。
「さぁて、お次は必殺技でトドメだぜ……!」
(まずい、またフェイタルストームを喰らったら、かなり差が開く……!)
「いくぜ……ぐっ!」
 急に、シュウは顔を顰めてショットを撃つのをやめた。
「どうした?」
「い、いや、なんでも。改めて、フェイタルストーム!!」
 ドシュウウウウウウウ!!!!!
 ブレイグから空気の膜を纏ったショットが放たれた。
 まっすぐにタケルのボムへと向かっていく。
 しかし……。
『終了~!!!』
 バーーーン!!
 ボムにヒットする前にビーダマスタージンが終了を告げた。
『これで、第1ラウンドは終了だ!なお、終了後にヒットしたショットに関しては無効となるぞ!!
現在のダメージは、シュウ君が36。タケル君が45と、接戦だ!僅かにシュウ君が勝っているものの、まだまだ勝負の行方は分からないぞ!
では、10分間のインターバルを挟んだのち、夏のステージへ進んでくれ!!』
 
「ぐあああああ!!!撃つのがあと一瞬早ければ~!!!!」
 せっかくフェイタルストームを当てるチャンスを一瞬の差で逃してしまったシュウは頭を抱えて悔しがった。
「ふぅ、危なかった……だが、なぜあの時撃つのを躊躇った?撃っていれば、間に合ったはずだろ?」
 タケルの疑問に対して、シュウは目を逸らしながら答えた。
「あぁ、いや、なははは!まぁでも、動けないタケルに勝ってもつまんねぇしな!」
 タケルの質問には答えず、誤魔化しにもならない誤魔化しをしながら、シュウは控室へと歩いて行った。
「……?」
 タケルは、怪訝な顔をしながらも、シュウの後に続いた。
 
 
      つづく
 
 次回予告

「ジャパンビーダマンカップ決勝戦!第1ラウンドから激しいバトルだったぜ!
第2ラウンドは夏のステージ!さぁ、思う存分ブッ飛ばしてやるぜ!
だが、急に俺の体に異変が……!くそ、こんなところで終わってられるかよ!
タケルとのバトル、最後まできっちり戦い抜くんだ!!
 
 次回!『やめられない戦い!!』
 
熱き魂で、ビー・ファイトォ!!」
 

 

 



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