爆砕ショット!ビースピリッツ!!
第46話「タケルVSヒロト!過去への決着!!」
準決勝が終わり、シュウは琴音に勝利した。
シュウとのバトルで、自分の中のビー魂を取り戻した琴音はヒロトと決別し、仲良しファイトクラブの元へ戻った。
「お姉ちゃん、それにシュウ、タケル……今まで心配かけてごめんなさい!!」
三人の前で、琴音は頭を下げた。
「い、いいのよ琴音ちゃん!琴音ちゃんが戻ってきてくれただけで、私は十分だから」
琴音の殊勝な態度に彩音は慌てて言った。
「そ、そうだぜ!なんか気持ち悪ぃよ」
シュウもタケルも、琴音を責める気は毛頭ないようだ。
「だけど……」
「俺達に対して、償いとか責任とか、そんな余計な事は考えなくていい。俺達はビーダーなんだ。また前みたいにビーダマンが出来ればそれでいいんだ」
タケルが全員の考えをまとめると、琴音は戸惑いながらも頷いた。
「うん……ありがとう、みんな」
琴音は瞳に浮かんだ涙を拭った。
『さぁ、そろそろ第二試合を行うぞ!!選手の二人はバトルフィールドについてくれ!!』
ビーダマスタージンのアナウンスが鳴りひびいた。
「さて、そろそろ俺の出番か」
タケルがグッと伸びをする。
「タケル君、次のバトルフィールドの極楽浜はさっきの地獄とは逆に足場が安定している分、機動力が制限されない。動き回るようなバトルになる事は必至よ」
「だな。だったら、最初からこいつで行くか」
タケルはシフトグリップを取り出して、レックスに取り付けた。
「タイラントレックス・グリップモード!」
機動力を重視したグリップモードだ。
「すっげぇ!タイラントレックスにはシフトレックスのパーツも装着できるのか!?」
「まぁ、元々はタイラントレックス用に作ったパーツだからね」
「そうなのかー!」
感心するシュウとは逆に真剣な顔で琴音はタケルにアドバイスする。
「タケル、気を付けて。ヒロ兄のライジングヴェルディルは、ある程度の汎用性を考えて作られたサンダーグルムと違って、連射速度と連射量に完全特化しているの。
物量に圧倒されたら、逃げ場がないわ」
「あぁ、サンキュ。心してかかる」
琴音のアドバイスを受けて、タケルはバトルフィールドへと足を踏み入れた。
バトルフィールドの少し離れた場所でヒロトとタケルは対峙する。
「まさか、お前が俺に楯突いてくる時が来るとはな。本気で俺に勝てると思っているのか?」
「例えヒロトさんが相手でも、優勝目指して大会に出場している以上は勝つ!それがビーダーです!」
「仲良しこよしでビーダマンやってる奴に、俺が倒せるかな?」
『さぁ、二人ともバトルの準備は万端のようだな!
それでは、そろそろ始めるぞ!レディ、ビー・ファイトォ!!』
ダッ!
開始直後、二人は素早く地面を蹴り、射程圏内まで駆け寄った。
先に立ち止まったのはタケルだ。タケルの方が射程が長い。ヒロトが射程圏内に入るまでに攻撃を仕掛けた方が良い。
「はぁぁぁ!!」
ドンッ!!
駆けてくるヒロトへパワーショットを放つ。
「ふっ」
が、ヒロトは素早いフットワークでこれを躱し、射程圏内まで近寄った。
「はぁぁぁぁ!!!」
そして、怒涛の連射でタケルに攻撃を仕掛けた。
「くっ!」
いくらパワーショットで一気に吹き飛ばそうとしても、ランダムに飛んでくる連射全てには対応しきれず、何発かヒットしてしまう。
「グリップモードは機動力と安定性を高めるモードだが、逆に巨大なグリップが仇となって連射時にトリガーが押しづらくなる。俺の連射に対抗するのは不可能だ」
「ヒロトさんに連射での対応は無力なのは承知だ……俺は俺の戦い方をするまで!!」
『ヒット!!ヒロト君の怒涛の連射がタケル君のHPを削っていく!!』
一方のタケルのショットは、ヒロトの無駄のない動きによって全て躱されてしまう。
「くそっ!あの連射の前に防御は通じない!!」
タケルは一旦その場から離れた。
「ふんっ!」
ドンドンッ!!
離れる瞬間に出来た隙を狙ってヒロトは再びシャドウボムにヒットさせた。
一発一発のダメージは少ないものの、いくつもの攻撃を受けてしまいタケルのシャドウボムは結構消費した。
現在、HPは63だ。
『バトル開始早々タケル君には厳しい展開となった!無傷のヒロト君に対して、タケル君はかなりダメージをうけてしまったぞぉ!!』
「くそっ!」
ダメージを気にしている場合ではない。
タケルは急いでヒロトの射程外から離れ、自分の射程ギリギリからショットを放つことにした。
「はぁぁ!!」
ドンッ!!
パワーショットを放つも、ヒロトは難なくそれを躱した。
「くっ!いくら届くと言っても、距離がある分躱されるか……!」
『今回の極楽浜は路面状態が良い上に、広くて障害物も少ない!非常に動きやすいフィールドだが、その分相手のショットを躱しやすいと言う事だ!
躱す隙を与えないヒロト君の連射が有利となるのか?!』
ダッ!
今度はヒロトが動く番だ。
自分の射程内に行くまでタケルへと向かっていく。
「くそっ!」
パワーショットでけん制するが、走りながら躱していく。
「はぁぁぁぁ!!!!」
そして再びビー玉を乱射する。
「うっ!」
無理に防御せずに躱そうとするタケルだが、上手く散らばるように連射されたビー玉によって攻撃範囲が広がり、逃げ場がない。
「くそっ!」
ズババババ!!
5発ほどヒロトのショットが命中する。
残りHPは47だ。
「ちぃぃ!!」
『一方的な展開だ!ヒロト君、このままジワジワとタケル君をなぶり殺しにするのかぁ!?』
「思っていたよりあっけない幕切れになりそうだな」
チャキ……!
ヒロトはヴェルディルの銃口をタケルのシャドウボムへ向けた。
「こ、このままじゃ、負ける……俺は、ヒロトさんに勝てないのか……!」
タケルは歯切りしして目を地に向けた。
その時だった……。
“顔を上げろ、タケル”
どこからか、懐かしい声が聞こえてきた。
「えっ」
顔を上げ、天を仰ぐ。しかし、そこに声の主はいない。
“自分を信じるんだ。もし、どうしても信じられないとしても、ビーダマンだけは信じるんだ!”
その声を聞いたのは、タケルだけではなかった。
「お兄ちゃ……!」
彩音がハッと顔を上げて空を見た。
「どうしたの、お姉ちゃん?」
「UFOでも飛んでたか?」
「う、ううん。なんでもない……!」
彩音は慌てて頭を振った。
「にしても、タケルの奴何やってんだよ、一方的じゃないか!」
「ヒロ兄の強さは本物だから。タケルでも勝てないかも……」
「なわきゃねぇだろ!タケルは絶対に勝つ!俺と決勝で戦うんだ!タケルー!負けんじゃねぇーーー!!」
シュウはタケルの勝利を諦めずに大声で声援を送った。
その横で、彩音は惚けていた。
(今の、声……)
この恐山は、死者の魂が彷徨える場所。
まさか……。
タケルは先ほど聞こえた声を聞いて考えていた。
「自分のビーダマンを信じる……」
タケルは、手に持ったタイラントレックスを見た。
「そうだ。俺はこいつをただ使いこなせるようになっただけじゃない。こいつの、パートナーになったんだ!
俺は、俺一人の力じゃヒロトさんには勝てないかもしれない。だが、タイラントレックス。お前と一緒なら……!」
タケルはヒロトへと視線を向けた。
「さて、そろそろ終わらせるか」
ズドドドドドド!!
ヒロトは再び逃げ場のないほどの量の連射を放った。
『ヒロト君!タケル君がボーッとしている隙に容赦のない連射!!このまま決まってしまうのか?!』
「負けるかぁぁぁぁ!!!!」
タケルは光のテーブル【オプチカルボード】を出現させ、その上にレックスを叩き付けながらショットを放った。
「うおおおおお、グランドプレッシャーーーーー!!!」
バシュウウウウウウ!!!!
叩きつけられた衝撃で、振動を纏ったパワーショットがブッ飛んでいく。
「無駄だ!俺の乱射をたった一発のビー玉で防ぎきれると思うなっ!」
「いけええええええ!!!!」
バーーーーン!!!
タケルのグランドプレッシャーが、ヒロトのショットを全て弾き飛ばしてしまった。
「なにっ!?」
驚くヒロト。
それを見た彩音が分析する。
「タケル君のビー玉の振動が、ヒロト君のショットにぶつかった時に伝染して、増幅した振動が全てのビー玉を弾き飛ばしたんだわ!!」
「あのヒロ兄のショットを防ぎきるなんて……!」
「すっげぇぜタケル!!」
が、ヒロトのショットを防ぐだけでグランドプレッシャーは失速してしまった。
「……!」
しかし、その隙にタケルはもう一発パワーショットを放ち、ヒロトのシャドウボムにヒットした。
バーーーン!!
『ここで、タケル君がようやくシャドウボムにヒット!!ヒロト君の残りHPは87だ!!まだまだ勝負は分からないぞぉ!!』
「くっ!その程度で良い気になるな!!」
「まだまだぁぁ!!」
ドンッ!ドンッ!!
間髪入れずにタケルは二発パワーショットを放った。
「うっ!」
攻撃を当てられたショックで咄嗟に動けなかったヒロトは躱すことが出来ない。
「くそっ!」
連射で防ごうとするのだが、タケルのパワーショットの前には歯が立たない。
ババーーーーン!!!!
『またまたヒット!!タケル君、徐々に追いついてきているぞ!!』
ヒロトの残りHPは69だ。
「はぁ、ちぃ……!お前如きに、この技を使う気はなかったが……!」
ヒロトは、グルグルとライジングヴェルディルを持った腕を回し始めた。
「ジャンブルワルツ!!」
ズドドドド!!!!
腕を回しながら乱射を放つことで、今までよりもより広範囲にビー玉が散らばりながらタケルの所へ向かっていく。
「なにぃ!!」
『のおっと!ヒロト君はまだ切り札を隠し持っていた!!ジャンブルワルツによって、無数のビー玉がタケル君に襲い掛かる!!』
「くそっ!グランドプレッシャー!!!」
そのショットを止めるべくグランドプレッシャーを放つタケル。
バーーーーン!!
二つの必殺技が激突する。
しかし、殆どのビー玉を撃ち落とせたものの、何発かは全く影響ないままタケルのシャドウボムへと飛んできた。
「くっ!!」
『必殺技同士の激突!!しかし、僅かにヒロト君が制したようだ!タケル君のシャドウボムにダメージが通ったぞ!!』
これで、タケルのHPは残り32だ。
「くそっ!」
苦し紛れにタケルは再びショットを放った。
「ちっ!」
反応できず、ヒロトのシャドウボムにヒットする。
『やられたらやり返す!タケル君の反撃の一撃がヒットした!!これで、ヒロト君の残りHPは62だ!』
「まだまだ!!」
ズドドドド!!!
タケルは、やりにくいながらも何発か連射を放った。
「くっ!」
ヒロトはなんとかそれを躱すが、躱した先に別のビー玉が向かってきていた。
「くそっ!」
ババーーーン!!
二発ヒットしてしまう
『ヒット!ヒロト君、躱しきれずにダメージを受けてしまった!ヒロト君の残りHPは46だ!タケル君、追いついてきたぞぉ!!』
「よし……!」
タケルは息切れしながらも、快哉を叫んだ。
「舐めるなよ……!」
ヒロトも息を切らしている。
必殺技の消耗が激しいようだ。
『両者ともにスタミナが尽きて来たか!?それでも、ビー玉の嵐は収まらない!意地と意地のぶつかり合いだ!!』
「うおおおおお!!!!」
消耗しているにも関わらず、ヒロトは再びジャンブルワルツの構えを取った。
「ジャンブルワルツ!!!」
無数の乱射がタケルに襲い掛かる。
「くっ!」
咄嗟にグランドプレッシャーを放つことが出来ず、身を翻すことにしたタケル。
しかし、完全に躱しきれず、何発かヒットしてしまった。
『大量ヒット!!これは痛いぞ!!タケル君のHPは残り12!!ヒロト君の連射の前に、もう後がないのか!?』
「く、ぐぐ……はぁ、はぁ……!」
「はぁ、はぁ……そろそろ終わらせるぞ……!」
銃口を向けるヒロト。その時だった。
“強くなったな、ヒロト”
「っ!」
ヒロトの耳に、先ほどタケルと彩音の元にも届いた声が聞こえた。
「て、てめぇは……!」
ハッとして声が聞こえた天を仰ぐが、そこに声の主はいない。
“強くなったお前たちの戦いが見られて、俺は嬉しいよ”
「だまれぇぇ!!今更先輩面するんじゃねぇ!てめぇに騙されて強さへの道を見誤った日々、俺は認めない!!
この強さは、俺が自分の力で選び、手に入れたものだ!!てめぇは関係ない!!!」
誰もいない空に向かってヒロトは力の限り叫んだ。
しかし、声の主はその叫びには答えない。
「うおおおおお!!!グランドプレッシャー!!!!」
「しまっ!」
その隙をついたのか、タケルがグランドプレッシャーの構えを取っていた。
バシュウウウウウウ!!!
無防備のヒロトへタケルの必殺ショットが火を噴く。
「くそっ!」
バーーーーーン!!!
成す術もなく、グランドプレッシャーはヒットした。
『タケル君の必殺ショットがヒットォ!!どうした事かヒロト君、隙だらけだったぞ!!』
これで、ヒロトのHPは残り28だ。
「くそっ、必殺技をモロに喰らっちまった……!」
「まだまだ!!」
ドンッ!!
タケルは再びパワーショットを放った。
「調子に乗るな!!!」
ヒロトは連射をそれを防ごうとするものの威力を抑えるまでしかできない。
バーーーーーン!!
ヒロトのシャドウボムにヒット。残りHPは18だ。
『これで、ヒロト君のHPも10代になってしまった!そろそろ勝負に出るかぁ!?』
「ふざけるな……俺は、タケル如きにも、ゆうじ如きにも、負けるわけがない!!」
「勝負です、ヒロトさん!!」
「はぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!」
ヒロトはグルグルと腕を回した。
タケルは光のテーブルへレックスを叩き付けるために腕を振り上げた。
「ジャンブルワルツ!!」
「グランドプレッシャー!!」
両者の必殺技が放たれた。
『両者の必殺技が炸裂!!これで勝負が決まるかぁぁ?!』
「いけぇぇぇ!!!」
「無駄だ!お前のグランドプレッシャーでは、俺のジャンブルワルツは防ぎきれない!!防ぎ洩らした俺のビー玉がお前のシャドウボムを餌食にする!!」
バーーーーン!!!
二つの必殺技が激突し、いくつものビー玉が散る。
ヒロトの言うとおり、グランドプレッシャーではヒロトの撃った全てのビー玉を弾き飛ばす事は出来なかった。
「これで、決まりだ!!」
「まだです!!」
グランドプレッシャーのビー玉のすぐ後ろに、もう一発パワーショットが迫っていた。
「なにぃ!?」
「これが、タイラントレックスの最大奥義!」
ガキンッ!!
ヒロトのショットにぶつかって失速したが、未だ振動しているビー玉に、後から撃ったパワーショットが追突した。
「ダイノクラッシャーーーー!!!!」
その瞬間、凄まじい勢いで前のビー玉が加速し、ヒロトのシャドウボムへフッ飛んだ。
「な、なんだ、このショットは!?」
バーーーーーン!!!
ダイノクラッシャーがヒロトのシャドウボムを撃破した。
と、その直後に、タケルのシャドウボムの爆発音が聞こえてきた。
『決まったぁぁ!!両者ともにシャドウボムが爆破!しかし、僅かの差で、タケル君が先にヒロト君のシャドウボムを撃破!
よって、この試合!勝者は守野タケル君、タイラントレックスだぁぁぁ!!!』
ワーーーーーー!と観客が湧き上がった。
「や、やった……!」
「あの、ヒロ兄に勝っちゃった!」
「おっしゃぁ、やったぜタケル!!!」
シュウ達三人も飛び上がって喜んだ。
負けが決まり、ヒロトはライジングヴェルディルを眺めながら呆然としていた。
「……」
そんなヒロトの元へタケルが駆け寄り、声をかけた。
「ヒロトさん!」
タケルの姿を確認すると、ヒロトは視線を逸らして舌打ちした。
「……ちっ、俺もヤキがまわっちまったようだな。お前ごときに負けるとは」
吐き捨てるように言う。
そんなヒロトさんへタケルは真摯な口調で言った。
「ヒロトさん。もう一度やり直しませんか?クラブで」
「なに?」
ヒロトは怪訝な顔でタケルの方を向いた。
「これ、ゆうじさんの遺書です」
タケルはそう言って、手紙をヒロトに渡した。
それは、かつてヒロトに渡し損ねていた、ゆうじの意志が書いてある手紙だった。
「……」
ヒロトは、斜め読みするように手紙を眺めた。
「ゆうじさんも俺と同じ事を望んでいます!一緒にクラブで頑張りましょう!ゆうじさんの意志を継いで……!」
しかし、ヒロトは手紙から目を離すと興味なさげに呟いた。
「……けっ、あいつらしいな」
それだけ言うと、手紙を落として踵を返した。
「ヒ、ヒロトさん……!」
その背中に声をかけるタケルに対し、ヒロトは口を開いた。
「ゆうじが何を思おうが俺には関係ねぇ。俺はただ強さを求めるだけだ。まぁとりあえず、源氏グループは退会だな。あそこでは、これ以上俺を強くする事は出来なそうだ」
タケルとのバトルに負けても、ゆうじの手紙を見ても、ヒロトは変わりそうになかった。
「……」
タケルが少し悲しげに俯いていると、ヒロトは言葉を続けた。
「だが、もしクラブが、俺が強くなるにふさわしい場所になっていたら……考えてやる」
「ヒロトさん……」
その言葉を聞いて顔を上げるタケル。
ヒロトの背中は、既に手の届かない遠い場所にあった。
「……」
タケルは、その背中を眺め続けていた。
つづく
次回予告
「おっしゃぁ!!準決勝には勝ったし、ことねぇは俺達の所に戻ったし、言う事なしだぜ!!
後は、決勝に向けて準備するだけ!タケル、絶対に負けねぇからな!!
しかし、ことねぇは何かやり残した事があるとどこかへ向かった。
その、やり残した事とは……?
次回!『琴音の責任』
熱き魂で、ビー・ファイトォ!!」