オリジナルビーダマン物語 第43話

Pocket

爆砕ショット!ビースピリッツ!!


第43話「北海道!ビー玉の街」





 2回戦を突破したシュウとタケルは3回戦の舞台である北海道に来ていた。
 札幌空港へ到着する一同。
「はぁ、それにしても2回戦が沖縄で3回戦が北海道って、一試合間での移動距離が凄まじいな……」
 タケルはけだるそうに言った。
「日本の最南端と最北端を横断しちゃったね」
「でもなんかビーダマンで全国を巡ってるって感じですげぇワクワクするぜ!」
 タケルに反し、シュウは元気いっぱいだ。
「まぁ、交通費は公式委員会から出てるしお得はお得だけどな」
「父ちゃんは仕事で旅行なんて連れてってくれないし、ビーダマンの大会に出たおかげでいろんな所にいけて楽しいぜ」
「楽しむのはいいけど、本来の目的忘れるなよ。それで、彩音さん。次の会場はどこだったっけ?」
 タケルはシュウを窘めつつ、彩音に話を振った。
「えっと、会場は小樽運河ね」
「小樽か。ビーダマンバトルにはぴったりだな」
「そなの!?そこは、何が名物なんだ?」
 シュウは食う事ばっかりである。
「小樽の名産品は、ガラスの工芸品よ」
「ガラス~?せっかく北海道なんだから、魚とか牛乳とか、いろいろあるじゃん!それに、なんでそれがビーダマンにピッタリなんだよ」
「バカ。ビー玉が何で出来てるか、忘れたか?」
 タケルに言われてシュウはようやく気づいた。
「え……あぁ、そっか!ビー玉もガラスか!」
「そういうこった」
「公式で使われるビー玉はほとんど小樽で生産されているし、この前開発されたエコビー玉も小樽で開発されたのよ」
「へぇ、さすがだなぁ」
「凄いんだな」
 小樽やべぇ。
 そんなわけで、三人は函館本線に乗って小樽へ向かった。
 小樽運河の水面は、静かに流れていた。
 しかし、そんな運河とは裏腹に辺りには大勢の人が集まっており、熱狂していた。
 いつもは優雅な街並みも今日だけは熱い会場になっている。
 それだけ、JBCの注目度は高いようだ。
「はぁ~、どこに行ってもすげぇ人だな」
「出場選手はともかく、観客は交通費に観戦料も結構取られてるって話なのにな」
「それだけ、皆ビーダマンの試合に関心があるって事ね」
「へっ、おもしれぇ!観客に損させねぇよう、ギンギンにすげぇバトルしてやるぜ!!」
 シュウは両手を掲げて気合いを込めた。
「シュウ、人多いんだからあんまり動き回るなよ」
 と、タケルが注意するよりも先に、シュウの背中に誰かがぶつかった。
「きゃっ!」
「うわっ、ご、ごめん!」
 慌てて後ろを振り向いて謝った。
 そこには、修道女の格好をした女の子がよろめいていた。
「いえ、私(わたくし)も不注意でしたから……」
 女の子は、体勢を立て直しつつ返事をした。
「あっ」
 そして、シュウの顔を見てハッとする。
「なに?」
「……あなた、水難の相が出ています。水辺には注意してください」
「へっ?すいなん??」
「私の占いは当たります。しかし、あなたが神を信じるのならば、きっと主は救いの手を差し伸べてくださるでしょう」
 女の子は両手を組み、天に祈るように目をつぶった。
「神?主?なんのこっちゃ……」
 しかし、シュウはなんのことやらさっぱりだった。
 そんなシュウにはお構いなしに、祈り終わった女の子は満足気に言う。
「では、失礼いたします」
 女の子は一礼すると、静かに歩いて行った。
「……なんだ、今の?」
「カトリックのシスターって感じだったな」
「確か、北海道には教会があるらしいけど」
「なんでそんなのがこの大会に来てるんだよ?」
「知らんよ」
 
 そうこうしているうちに、大会開始の時間になった。
『皆!JBC決勝トーナメント第三回戦へようこそ!!
今回の開催地は北海道の小樽だ!!
ガラス工芸の名産地である小樽は、もちろんビーダマンで使われるビー玉も生産しているぞぉ!!
そしてなんとなんと!現在、特殊な機能を持ったビー玉を製作中だったりするんだ!!』
「特殊なビー玉?」
「なんだそれ??」
 会場の子供たちがざわめく。
『まだまだ極秘事項だが、今回大会に来てくれたみんなにだけ先行で教えちゃったぞ!!
完成まで楽しみに待っていてくれたまえ!!
そんじゃ、今回のルールを説明しよう。
今回のバトルは、クルーザーシューティング!!
対戦者同士の二人は、小樽運河の上流からボートに乗ってもらい、川下りしてもらう。
そして、道中に設置されたターゲットを撃破していき、最終的に最も撃破数の多い方の勝利だ!!』
「なんか一回戦のルールと似てるな」
 会場の誰かが言った。
『確かに、似ている!しかし、今回のバトルではボートは常に動いており、ターゲットの撃ち漏らしも十分にありうる!
その分、ターゲットも多めに用意してあるので、反射神経以上に連射とコントロールが重要となりそうだ!!
それでは、早速第一試合の対戦カードの発表だ!
第一試合は、シュウ君VS阿倍マリア君だ!!』
 運河上流の設置してあるボートにシュウと、先ほどの修道女が乗った。
「お前、さっきの……!」
「また、お会いしましたね」
「大会に参加してるビーダーだったのか……そういや、前の試合の後すぐグロッキーだったから次の対戦相手の事調べてなかったんだった」
「私も同じです。わざわざ調べなくとも、運命は常に神の御心にありますから」
「相変わらず、何言ってんだか分からん……けど、バスターブレイグでブッ飛ばすだけだぜ!」
 ブレイグを取り出すシュウ。
「それがあなたの愛機……では、わたくしの愛機もお見せしましょう!フォーチュンプレディクター!」
 マリアもビーダマンを取り出した。
 それは、全身クリスタルで出来たかのようなきらびやかなビーダマンだった。
 更にヘッドの内部には水晶のようなビー玉が入っており、上から覗き込めるようになっている。
「す、すげぇきれいなビーダマンだな……」
「神の啓示を受け、完成させたビーダマンですから」
「でも、バトルで勝つのはキレイなビーダマンじゃなくて、強いビーダマンだぜ!」
「神は言っています。この戦いに勝利するのは私だと。全ては神の思し召しです」
「うめぼしだかなんだか知らねぇけど、俺は負けねぇぜ!!」
『そんじゃ、二人ともそろそろバトルの準備をしてくれ!!』
 ジンに促されて、二人はビーダマンを構えた。
『では行くぜ、レディ、ビー・ファイトォ!!』
 ジンの合図とともにボートが動き出した。
 揺れるボートの中で、シュウはいつどこにターゲットが現れるかをジッと見張った。
「さぁ、どこから現れる……!」
 周りをきょろきょろと見るシュウに大して、マリアの視線は外には向けられていない。
「すべては、神の御心のままに……」
 そう言いながら見ているのは、ビーダマンの後頭部。いや、そこからヘッドパーツの中にある水晶のようなビー玉を覗いていた。
「見えました。あそこです!!」
 言って、マリアは素早くビーダマンを構えてショットを放った。
「え、まだターゲット出現してないぞ?!」
 バシャンッ!
 と、シュウが言い終わる前にマリアのショットの軌道上にターゲットが出現。そのままヒットした。
『ファーストヒットはマリア君が制した!しかし、まるでターゲットが出現する事を予測していたかのような素早いショットだったぞぉ!』
「こいつ、一体……?」
「まだまだいきます!」
 ドンッ!ドンッ!!
 その後もマリアはどんどん得点していった。
 ターゲットはたくさん出現しているので、シュウも負けじとヒットするのだが、徐々にマリアが引き離していく。
 
『これは一方的な展開だ!シュウ君も健闘しているが、予言しているかのようなマリア君のショットの前には歯が立たない!!
現在得点は、マリア君34点に対して、シュウ君はわずか18点!バトルも中盤に差し掛かり、そろそろ逆転しないと後が無くなってくるぞぉ!!』
 バトルの様子を見ているタケル達もシュウの劣勢を見て焦っていた。
「何やってんだシュウは!このままじゃ負けるぞ!」
「あのマリアって子のビーダマンに何か秘密がありそうね……」
 彩音はパソコンを操作してみた。
「そっか!あのビーダマンのヘッドに内蔵されたビー玉。あれが全方位をカバーするスコープになってるんだ!」
「全方位スコープ?」
「インターネットのマップに使われるストリートビューみたいなものかな?それで出現前の隠れたターゲットの位置を把握して、先手を取っているの。
しかも照準サイトにもなるからコントロールにも優れているんだわ」
「マジか……!それじゃ、シュウは!?」
「この競技じゃ不利ね。でも、シュウ君ならきっと打開するはず!」
「そうだな。あいつはこんな所で終わるタマじゃない!」
 タケルと彩音はシュウを信じて残りのバトルを見守る事にした。
 バトルは中間地点を過ぎ、相変わらずシュウが劣勢だ。
「くっそぉ!なんであいつは先回りして狙えるんだよ……!」
「それが、運命だからです。神の啓示を受けられぬあなたには分かりませんよ」
「ぐっ!何が神だ!そんなのビーダマンには関係ねぇ!!」
「……見えました」
 吼えるシュウに構わず、マリアは再び何も見えない場所へショットを放った。
「ビーダマンはビーダー同士の魂のぶつかり合いなんだ!だから俺は、魂をぶつける!!」
 ドンッ!!
 シュウは、マリアのショットの後を目掛けてパワーショットを放った。
「えっ!?」
「いっけぇぇぇ!!!」
 バシュウウウウウウ!!!
 シュウのパワーショットはあっという間にマリアのショットに追いつき、弾き飛ばした。
 そして、その瞬間にターゲットが出現し、シュウのショットがそれを撃破した。
『ヒット!!シュウ君、これは頭脳プレイだ!マリア君のショットを道しるべにしてターゲットを見事撃破!!』
「ビー玉同士のぶつかり合い、それがビーダマンバトルだ!神なんかに邪魔はさせねぇ!!」
「そんな……!」
 いくら予言が出来たとしても、シュウに力で勝てるわけではない。
 この調子でシュウはどんどん得点を稼いでいった。
 逆に、シュウにショットを弾かれるマリアはこれ以上得点を稼げない。
『さぁ、バトルもいよいよ終盤戦だ!ここまでで得点はなんと1点差!僅かにマリア君がリードしているが、まだまだ勝負は分からない!!
そして、ラストターゲットは、出たー!!ボートの目の前に大量出現!早い者勝ちの連射勝負だぞぉぉ!!』
 ボートの前に大量のターゲットが出現する。
「彼は連射には不向きのはず。ここは私に分があります!」
 ズドドド!!!
 それほど速くはないが、少なくともシュウよりは多くのビー玉を発射した。
 ガンッ!ガンッ!!
『マリア君!連射でターゲットを次々ゲットし、シュウ君を引き離していくぞ!!このまま勝負あったか!?』
「まっけねぇぇ!!!」
 バシュッ!!
 シュウは、目の前の水面に向かってパワーショットを放った。
「えっ!?」
 バシャーーーーー!!!
 目の前で水柱が立ちあげ、マリアの放った連射を全て弾き飛ばし、ボートが揺れた。
「今だ!!」
 ぐらつくボートでマリアがバランスを崩した隙に、シュウはパワーショットで一気にターゲットを撃破していった。
 そして……。
『終了!今、二人の乗ったボートが船着き場へ到着した!!
ここまでで得点は……なんとぉ!シュウ君が3点リードしている!最後のショットが功を奏したか、逆転勝利だぁぁ!!』
「やったぜぇ!」
 シュウはブレイグを掲げた。
「負けてしまいましたか……」
「どうだ!神の梅干しなんか関係ねぇ!これがビーダマンバトルだぜ!!」
 思し召しを梅干しと間違えたシュウにクスッと笑うと、マリアは手を差し出した。
「ありがとうございます。これで、私の目的に一歩近づけました」
「え?」
 その意味が分からず、首を傾げながらもとりあえずその手を取って握手した。
「目的って、お前負けたんだぜ。これで目的は終わりじゃないのか?」
 大会を出る目的と言ったら、優勝する事以外にありえないだろう。
 だのに、負けて目的に近づくとはどういう事なのか。
「私の目的は大会に優勝する事ではありません。より強い方と戦って強くなることでした。大切な人を救うために」
「そのためにこの大会に出たのか?」
「えぇ。本当に有意義な大会でした。その中でも、あなたとの戦いは私を大きく成長させてくださいました」
「俺とのバトルが?」
「どんなに強いビーダーと対戦しても、神様のご加護さえあれば私は勝つ事が出来ました。
しかし、あなたには神の運命さえも通じなかった。これは私にとってはいい経験です」
「そっか、なら良かった。まっ、ビーダマンバトルは神様に言われてやるもんじゃないって事さ!」
「そうですね。私ももっと精進します」
「さ、上がろうぜ」
 言って、シュウとマリアはボートから岸へ上がった。
 そして、次の試合。
『さぁ、第二試合を始めるぞ!
対戦カードは琴音君VS康成君だ!なんと康成君は、一回戦で琴音君が勝利した輝彦君と同じ、キズナファイターズに所属しているビーダーだ!
このバトルで輝彦君の雪辱を果たせるのか、康成君!!』
「お前、一回戦ではよくも輝彦のビーダマンを破壊したな!絶対に俺が仇を取ってやる!!」
「……」
 琴音は何も答えず、目を逸らすだけだった。
(もう、いっそ負けてしまった方が……)
 と、思いながら目を逸らしたその先には、ヒロトがいた。
(っ!ヒロ兄……!)
 ヒロトは、琴音を見ながら、小さく笑った。
 その目は『弱い奴に用はない。分かるな、琴音?』と言っているようだった。
(分かってる……あたしがやるべき事……今のあたしには、ヒロ兄が全てだから……!)
『そんじゃ、始めるぞ!ビー・ファイトォ!!』
 
 バトルは琴音の圧勝だった。
 サンダーグルムは状況に応じていろいろなタイプの片手持ちが出来るビーダマンなので、どこにターゲットが出現してもすぐに反応できるのだ。
『決まったぁ!バトル終了!琴音君の圧勝だぁ!!』
 
「ぐっ、負けちまった……すまねぇ、輝彦……」
 康成はガックリと項垂れた。
「……」
 その隙に、琴音はサンダーグルムを撃ち、康成のビー玉を手から弾き飛ばし、川の中に落としてしまった。
「あぁぁ!!」
(ごめんなさい……)
 琴音は唇を噛みながらうつむいた。
 その時だった。
 ドボンッ!!
 ビーダマンが落ちた音とは比べ物にならないくらい大きな落下音が聞こえた。
「うおおおお!!!」
 シュウが、琴音が落とした康成のビーダマン目掛けて川へ飛び込んだのだ。
「えっ!?」
 ザバァ!!
 康成のビーダマンを拾い上げ、水面に顔を出す。
「ほら、お前のビーダマン!!」
「あ、あぁ、すまん……!」
 シュウはボートに向かって康成のビーダマンを投げ入れた。
「シュウ……!」
 琴音はびっくりした様子でシュウを見ている。
「文句はねぇよな!俺はことねぇがブッ飛ばしたビーダマンを拾っただけだ!もう源氏派の方針は関係ないはずだ!!」
「……勝手にして」
 琴音は目をそらしながら言った。
「もう二度と、こんな事させねぇ!次の試合で絶対にブッ倒してやるからな!!!」
 シュウは琴音に向かって宣言するのだが、琴音はそれを無視してボートから岸へ上がって行った。
『あー、シュウ君、大丈夫かい?!今浮き輪を投げるから待っててくれ!!』
 トッポンッ!
 シュウの前にロープ付きの浮き輪が投げられ、シュウはそれに捕まって岸に上がった。
 ずぶ濡れになりながら岸に上がったシュウへ康成が話しかけてきた。
「大丈夫か、お前……悪い、俺のビーダマンのために……」
「いや、俺が勝手にやっただけだ。それにもう、ことねぇにビーダマンを壊したりしてほしくないんだ」
「……事情があるみたいだな。頼まれるまでもないかもしれないが、頼む!あいつに勝ってくれ!」
「ああ、当然だぜ!」
「それから、力になるかは分からないが、助けてくれたお礼にこいつを受け取ってくれ」
 と、何やら細かい物がいっぱい入った袋を渡された。
「こ、これは……?」
「予備のビーダマンパーツだ。マガジンにバレル、スタッドにスプリング。必要なものは一通り揃ってるから、バトル中何が起こっても対応できるはずだ」
 シュウは快くそれを受け取った。
「サンキュ!」
「それじゃ、頑張れよ」
 シュウが受け取ったのを確認すると、康成は踵を返して歩いて行った。
「へっくしっ!!」
 その背中を見送ってると、急に寒気が襲ってきたのかシュウは大きなクシャミをした。
「バトルの運命は覆せても、水難の相だけは当たったみたいですね」
 と、後ろから知った声が聞こえてきた。
 振り返ると、マリアが苦笑しながらタオルを渡してきた。
「あ、サンキュ」
 シュウはタオルを受け取って顔を拭いた。
「ほんとに、読めない行動をとる方ですね、あなたは」
「そうか?俺はただ、誰のビーダマンも壊れてほしくないし、誰にもビーダマンを壊してほしくないだけだぜ」
「……あなたが神の運命を覆せた理由が分かった気がします」
 それだけ言うとマリアは歩いて行った。
「シュウ~!」
「シュウく~ん!!」
 少し遅れて、タケルと彩音がシュウの元にやってきた。
「大丈夫かお前、ほんと無茶するなぁ……」
「夏とは言え、北海道は気温が低いんだから、早く乾かさないと風邪引いちゃうよ」
「あ、あぁ……!」
 シュウはタケルと彩音に連れられて歩いて行った。
 
 一方の琴音は、うつむきながらトボトボと歩いていると、琴音の目の前にヒロトが現れた。
「ヒロ兄……」
「さすがだな、琴音。俺が見込んだだけの事はある」
「うん……」
「だが、あのチビは目障りだな。次の試合、確実に潰しておけよ」
「……」
 シュウのビーダマンを潰す。
 仲間として戦ってきたシュウの愛機を……。
 琴音はすぐに返事が出来なかった。
「どうした?」
「う、ううん。頑張るよ」
「ああ。せっかく俺が目をかけたんだ。あの程度の奴に負けるなよ」
「うん、分かってるわ」
「んじゃ、そろそろ俺の試合が始まるな」
 そう言って、ヒロトは踵を返した。
「うん、頑張って」
 歩いていくヒロトの背中に向かって、琴音は小さくエールを送った。
 
(シュウ……ごめんね、あたしは負けるわけにはいかないの……これでいい。これで、良かったんだ……!)

      つづく

 次回予告

「ジャパンビーダマンカップもいよいよ準決勝に差し掛かった!
俺は琴音、タケルはヒロトとの因縁の対戦を控えた前日、タケルの様子がおかしい……!
え、タケルが持ってる物って!?
 次回!『タケルの誓い!過去からの手紙』
熱き魂で、ビー・ファイトォ!!」

 

 



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

JPEG,PNG,GIF形式の画像を投稿できます(投稿時はコメント入力必須)