オリジナルビーダマン物語 第42話

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爆砕ショット!ビースピリッツ!!


第42話「南国の灼熱バトル!」






 JBC決勝トーナメント。
 AブロックとBブロック、それぞれの開催地で一回戦を見事突破したシュウとタケルはクラブに戻って報告をしていた。
 
 シュウと彩音とタケルの三人が休憩室で卓を囲っていた。
「いやぁ、でも俺が対戦した相手はすげぇ強敵だったぜ!えっと、なんだっけ?宮本なんとかと同じ戦い方したんだっけ?」
 と、シュウは彩音に話を振った。
「そう。ワザと遅刻したり、不真面目な態度を取る事で相手を油断させたの」
「あやねぇのアドバイスがなかったら負けてたぜ……」
 シュウの話を聞いてタケルは頷いた。
「なるほどな。いろんな意味で彩音さんとシュウを一緒に行かせて正解だったわけだ」
「でもやっぱり、あの勝利はシュウ君の力あってのものだよ。バスターブレイグも完全にシュウ君に馴染んでいるし、ほんと強くなったねシュウ君」
「いやぁ、ははは」
 シュウは後頭部を掻きながらはにかんだ。
「あんま調子に乗りすぎるなよ。お前の力は認めるが、迂闊な所は最大の欠点だからな」
「わ、分かってるよ……!」
 そして、タケルは少しためらいがちに聞いてきた。
「……それで、琴音の奴はどうだったんだ?」
 それを聞くと、シュウと彩音は気まずそうな顔になる。
「琴音ちゃんは……」
 彩音がなかなか言い出せないでいるので、シュウが代わりに口を開いた。
「ことねぇは、滅茶苦茶強くなってた。それから、新型グルムのサンダーグルムも。仲良しファイトクラブにいた頃よりもずっと強かった」
「そうか……」
 タケルは悔しげにうつむいた。
「でも、それよりも……源氏派だからって、勝った相手のビーダマンを壊してた」
 それを聞いて、タケルは驚いたように顔を上げた。
「琴音がか?!」
「俺だって、信じたくねぇよ。でも、この目で見たんだ……」
 それは、口にするのも辛いのだろう。シュウは拳を握りしめていた。
「琴音ちゃんだって、好きでやってるんじゃないと思う。だけど、源氏派だからその方針には逆らえない……」
「強くなったのは良い事だけど、でもあんな風に辛そうにバトルするなんて間違ってる」
 そう言って、シュウと彩音は口を噤んだ。
 強くなった琴音とその悲壮な姿に心を痛めているのだろう。
「だったら、勝ち進んで琴音にぶつけるしかないな。俺達のビー魂を」
 そんな二人に、タケルは静かに強く言った。
「うん」
「そうだよな」
 二人はゆっくりと頷いた。
「で、タケルの方はどうだったんだよ?どんな奴と戦ったんだ?」
「俺のいるBブロックには……ヒロトさんがいた」
「え?」
「ヒロト君が!?」
 予想外の名前を出されて、二人は驚いた。
「直接戦ったわけじゃないが。新型ヴェルディルはかなりの性能だった。あの連射は脅威だ。簡単に太刀打ちできるものじゃない」
「ヒロト君が参加していたなんて……」
「上等だぜ!ことねぇもヒロトもこの俺がブッ倒してやる!!」
 息がるシュウに、タケルは静かに言った。
「悪いがシュウ。ヒロトさんと先に当たるのは俺だ。俺もそう簡単に負けるつもりはない」
「あ、そっか、悪い」
 失礼な発言をした事に気付いたシュウは素直に謝った。
「そして、俺が一回戦で当たったのは……難波クウだ」
「難波クウって、あの源氏派ビーダーのか!?」
「ああ」
「ヒロト君も参加して、他にも源氏派ビーダーが参加しているって事は。この大会には他にも源氏派のビーダーがいる可能性があるって事?」
 彩音がそう問うとタケルは首を振った。
「いや、ヒロトさんもクウも、源氏派に入る前に予選に参加していたらしい。源氏派自体はこの大会には興味がないみたいだ」
「じゃあ、大会を源氏派に荒らされる心配は少なそうね」
「クウをタケルがブッ倒したって事は。あとの問題は、ことねぇとヒロトだけか」
「だが、俺がヒロトさん。シュウが琴音と当たるのも大分後の話だ。今はそれよりも目の前の戦いに勝つ事に集中した方が良い」
「まっ、それもそうだな」
 とりあえず三人は頭を切り替えることにした。
「所で次はどこが開催地になるんだっけ?」
 シュウが問うと、彩音がパソコンを開きつつ答えた。
「えっと……沖縄ね。海洋博公園の緑の王国って言う植物園を貸しきって行うみたい」
「この時期に沖縄か……暑くなりそうだな」
「おう!熱いバトルが出来そうだぜ!」
「漢字が違う」
 タケルは軽くツッコミを入れておいた。
「真夏だし。熱中症対策は必須ね」
「だな。東京でもこの暑さだしな……」
 現在東京の気温は34度。真夏日だ。
「沖縄は風通しが良いから気温自体は上がらないんだけど、その分日差しが強くて亜熱帯の湿気が多いから体感温度が高いのよ」
「でもさ、会場が屋内だったらクーラーかけてくれるんじゃないの?」
「一回戦は屋外だったし、そうとも限らないだろ。備えあれば憂いなしだ」
「まぁな」
 と、そんな他愛のない話をしながら一日が過ぎて行った。
 翌日、シュウ達三人は朝一で飛行機に乗り込み沖縄の会場へたどり着いた。
 
 午前10時30分。那覇空港。
「うぅ、蒸し暑いな……!」
「思ってた以上ね……」
 シュウと彩音は手で体を仰ぎながら空港内を歩いている。
「バトル会場が屋内だったら良いんだがな。屋外だったら長期戦になるとキツイぞ、これは」
 タケルは手に顎を添えながら思案していた。
「んな事よりさ~腹減ったよ~!」
 シュウがお腹をおさえながら情けない声を出した。
「なんだよ、朝飯食ったばかりだろ」
「んな事言ったって。ずっと飛行機の中にいたら腹も減るって!」
「なんだそりゃ」
 シュウの言い分にタケルは呆れてしまった。
「ま、まぁまぁ。大会が始まるのは2時からだから。それまでちょっと観光も兼ねて食事にしよっか」
 彩音がフォローを入れると、シュウは元気になった。
「おう!俺ちんすうこうっての食べてみたい!!」
「そりゃお菓子だ。飯として食べるより土産として買っていこう」
「あ、そっか……じゃあ、えっと、沖縄って何があるんだ?」
「そうね。オーソドックスだけど、ゴーヤチャンプルーでも食べに行こうか。せっかく来たんだし」
「それそれ!それ食べてみたい!!」
 美味い物が食えると分かったシュウは元気よく駆けて行った。
「全く、現金な奴だな」
 
 昼飯も食べ終え、三人は会場の緑の王国にたどり着いた。
「うぅ、美味いけど苦かった……。ゴーヤはもういいや……」
 シュウの舌にはゴーヤは口に合わなかったようだ。
 しかし、チャンプルー自体は美味かったので、マズかったわけではないのだが。
「そうか?俺は結構イケたな」
「うん、美味しかったよ」
 タケルと彩音はシュウより若干大人の味覚をしているらしく、多少苦い料理でも美味しくいただけるようだ。
「ゴーヤの無いゴーヤチャンプルーだったらもっとおいしかった!」
「それはただのチャンプルーだ」
「チャンプルーって、実際あるの?」
「あるよ。今度作ってあげようか?」
「うん!食べたい食べたい!!」
「沖縄に来てゴーヤ否定かよ……」
 そんな会話をしながら歩いていると、会場案内の看板が見えてきた。
「会場はあっちか」
「植物園って言うから、屋内にあるかと思ったけど。屋外なんだな……」
「今日は日差しも強い。バトル中の水分補給はさすがに難しいが、場合によっちゃ、塩飴舐めながらやるくらいは考えた方が良いな」
 そう言いながらタケルは懐からいくつかの飴を取り出してシュウに渡した。
「さっすがタケル!用意良いぜ!」
「でも、舐めすぎるなよ。逆に喉乾くからな」
 そんなこんなで、大会の開始時間になった。
 植物園に特設されたステージの上にビーダマスタージンが現れる。
『さぁ、全国各地で開催される決勝トーナメントも第二回戦目に突入だ!
今回はここ、沖縄の植物園!緑の王国で行われるぞぉ!!
日本の南国!亜熱帯地区である沖縄の独特の生態系を感じ取ってくれぇ!!』
 ジンの恰好は、さすがに熱いからか半袖短パンで、いつもよりも涼しげな服装である。
『ルールはもうお馴染みのアルティメットシャドウヒットバトル!
シンプルなルールだが、バトルフィールドは様々な植物で覆われており、そして湿気が体に纏わりついて機動力とスタミナが大きく削がれることになる!
厳しい戦いになる事は必至だ!皆、暑さ対策は万全にな!!』
 
「そんなの、バッチリだぜ!」
 シュウは塩飴を口に放り込んだ。
「しょっぱぁぁ!!!」
『そんじゃ、対戦カードを発表するぜ!第一試合は、竜崎修司君、通称シュウ君VS流縄アツト君!』
 シュウとアツトと呼ばれた色黒でノースリーブのシャツを着た少年がフィールドに入場した。
「やってやるぜ!」
「オラ、負けないサー!」
 
『両選手とも準備はオッケーかな?そんじゃ、始めるぞ!
レディ、ビー・ファイトォ!!』
 両者ともに駆け出した。
 元々近い位置からスタートしたからか、二人はすぐに遭遇した。
「うおっ、もう遭遇した!いっくぜぇ!!」
 シュウはブレイグを構えた。
「行くサー!アミュレットシーサー!!」
 アツトもシーサー型のビーダマンを構えた。
 ドンッ!
 両者同時にショットを放つ。
 ガキンッ!!
 パワー対決ではシュウに分があった。
 ブレイグのショットはシーサーのショットを弾き飛ばし、そのまままっすぐ飛んでいく。
「サー!なんてパワーサー!?」
「おっしゃぁ!そのまま奴のシャドウボムを……って、あれ?」
 が、しかし。
 アツトの姿は見えているものの、シャドウボム自体は無造作に生えている草に遮られて、隠れてしまっている。
「んなっ!」
 シュウのショットは草の中に入ってしまい、シャドウボムにはヒットしなかった。
「フィールドを制する者が、バトルを制するサー!」
 ドンッ!!
 その隙にアツトがショットを放った。
 それほど強いショットではないが、シュウは咄嗟に反応できずヒットしてしまう。
 バーーーン!!
 シュウのシャドウボム、残りHPは87。
『先制はアツト君のショットだ!アツト君は見事にシャドウボムを隠しているのに対し、シュウ君のシャドウボムは剥き出し!
どんなに強くても、フィールド特性をうまく使わないとこのバトルでは勝てないぞ!!』
「何やってんだシュウ!早くその場から離れろ!!」
 フィールド外からタケルがシュウへ叫ぶ。
「くっ!」
 それが聞こえたシュウは慌ててその場からアツトとは逆方向へ駆けだした。
「逃がさないサー!」
 アツトがそれを追って駆け出す。
「うおおおお!!!」
 と、シュウは走りながらビー玉を撃った。
 そのショットの先には、太い木の幹があった。
 ガッ!!
 シュウのショットは木の幹にヒットして反射する。
 そして、その先には、向かってくるアツトのシャドウボムがあった。
 バーーーーン!!!!
 シュウのショットがアツトのシャドウボムにヒット。
「サー!?」
『ヒット!これは上手い!シュウは逃げる事でアツト君を誘導し、走りながらクッションボールでアツト君のシャドウボムにヒットさせた!!』
 これでアツトのHPは78だ。
「あれ?走りながらだから、あんま威力出せなかった上に、クッションボールだったのに、結構ダメージ通ったな……」
「ぐぅ、このまま負けないサー!!」
 ドンッ!!
 アツトも苦し紛れにショットを放つ。
 バーーン!!
 もちろんヒット。
 シュウのHPはこれで79だ。
「こうなったらこうするサー!!」
 そして、アツトは複雑に植物が生え乱れている場所へ姿を消した。
「は、速い!」
 その素早い行動にシュウは反応しきれなかった。
 
 ドンッ!!
 そして、木と木の隙間からショットが襲い掛かる。
「うわぁ!」
 間一髪でかわすものの、すぐに別の方向からショットが襲い掛かってきた。
 バーーーン!
 反応できずにヒットする。
「くっ!」
 怯んでいる暇はない。再び別方向からショットが向かってくる。
 威力は低いが、反撃が出来ず、一方的に襲い掛かられるだけだ。
「くそ、こんなフィールドでなんて機動力だ!」
 なんとかショットを防御しているシュウだが、どんどんスタミナが削られていく。
「はぁ……はぁ……!」
「貧弱な奴サー!」
「な、なんでこのくそ暑い中、あんな動きをして、全然疲れないんだよ!」
「オラにとってこんな蒸し暑さは日常茶飯事!全然平気サー!それにオラの相棒のアミュレットシーサーは、ギリギリまで軽量化して機動力を上げてるサー!
発射抵抗も少なくしているから、ビーダーへの負担も少ないのサー!!」
 ズドドドド!!!
 植物が入り乱れた所で、四方八方からショットが襲い掛かる。
「うわあああああああああ!!!!!」
 いくつかのショットは避けたり、防いだりは出来るが、それでも全てを防ぐ事は出来ない。
『シュウ君のシャドウボムに次々とショットがヒットしていく!!
一撃のダメージは少ないが、このまま反撃に転じなければ負けてしまうぞ!!』
「くそ、反撃しようにも、相手を捉えられない……それに、俺の体力も……!」
 これ以上バトルを長引かせてしまっては、シャドウボムの前にシュウ自身の体力が尽きてしまう。
「あと、一発で決められれば……待てよ。軽量化された機体。それに、さっきの威力の低いショットでも通ったダメージ……もしかして、あいつビーダマンは」
 シュンッ!!
 再びショットが襲い掛かってきた。
「考えてる暇はないな!こうなりゃ一か八かだ!!」
 シュウは、そのショットに向かって駆けだした。
『のおっと!シュウ君は、相手のショットに向かって駆け出した!!このままではダメージが増大してしまうぞ!?』
「構うもんか!今は一瞬でもあいつに近づくんだ!!」
 
 バーーーーン!!
 アツトのショットがヒットする。シュウが駆け寄った事によってダメージも増大してしまった。
 これでシュウのHPは残り18だ。
「見つけたぜ!」
 しかし、シュウはついにアツトの姿を捉えた。
「さ、サー!?」
「いくら動きが素早くても、ショットが飛んできた方へすぐに走っていけば、姿くらいは見える!あとは、一発でも俺のパワーショットをぶつけてやるだけだ!!」
 ギリギリギリギリ……!
 シュウは全力でブレイグのコアを締め付け、パワーショットを放った。
 バシュウウウウウウ!!!バーーーーン!!!!
 シュウの全力パワーショットを受けて、アツトのシャドウボムは爆破してしまった。
「そ、そんな、やられたサー!?」
『決まったぁ!!これは凄い!満身創痍のシュウ君だったが、まだHPに余裕のあったアツト君のシャドウボムをたった一撃で撃破し大逆転勝利だ!!!』
「オラのHPはまだ余裕があったはずなのに……なんてパワーサー……」
「いや、俺のパワーが強かっただけじゃない。アルティメットシャドウヒットバトルは、ビーダマンの防御力がそのままシャドウボムの防御力になる。
アミュレットシーサーがギリギリまで軽量化してあるって聞いたから、ダメージ覚悟してでもなんとか近づいて、一撃食らわせれば勝てるんじゃないかって思ったんだ」
「そういう事だったのか……大した奴サー」
「お前だって、凄いビーダーだぜ。もしこれが普通のシャドウヒットバトルだったら、俺の負けだった」
「ルールはルール、負けは負けサー!次の試合はオラの分まで頑張ってサー!」
 アツトはシュウに右手を差し出した。
「おう!」
 シュウは快くその手を握った。
 
 試合終了し、シュウはタケルや彩音の待つ客席の方へ戻った。
「いやぁ、なんとか勝てたぜ~!」
「危なかったな。もし、相手のパワーがアレより少しでも強かったら負けてたぞ」
「あぁ。正直、ダメージ喰らってでも相手に近づくってのは賭けだったぜ……」
「でも、あれは良い決断だったと思うよ。お疲れ様、シュウ君」
「サンキュー。あ~、でももう疲れた~。喉がカラカラだ」
 ぐったりとするシュウに、彩音はスポーツドリンクを渡した。
「とりあえずこれを飲んでゆっくり休んで」
「ありがと~……」
 ゴキュゴキュ!と喉を鳴らしながらスポーツドリンクを飲み干し、シュウはへたり込んだ。
「やっぱりこの暑さやフィールドの動きづらさはかなり体力を削られるな。なんとか短期決戦に持ち込まないとな」
「タケル君、レックスを貸して。念のため、ギリギリまでパワーチューンしておくから」
「そうだな、お願いします」
 タケルは彩音にレックスを渡した。
 
 そして、試合は進み……。
『さぁ、次の対戦カードは、ジャン・ジャン君VS佐倉琴音君だ!!』
「じゃんじゃーーん!そういえば、お前と戦うのも久しぶりじゃん!」
「……そうね」
「前の試合では相手のビーダマンを壊してたけど、オレっちはそうはいかないじゃん!!」
「……」
『そんじゃ、始めるぞ!レディ、ビー・ファイトォ!!』
 バトルは、そこそこいい勝負だったが、それでも琴音のサンダーグルムが圧倒した。
 バーーーン!!!
「やられたじゃーーーん!!」
『決まったぁ!!接戦だったが、琴音君の勝利だ!!』
「オレっちのオランギルが……!」
「これで、終わりよ」
 ドンッ!!
 琴音のショットがジャンの持っているオランギルにヒットし、オランギルは破壊されてしまった。
「じゃじゃーーーん!?」
「悪く思わないでね。これが源氏派の勝負なの」
 琴音はまた悲しそうな表情で言う。
 が、ジャンは何故か含み笑いをしていた。
「ふふふふふ……じゃーーーん!!」
 と言ってジャンは懐からブレーキ・オランギルを取り出した。
「え?!」
 驚く琴音に対して、ジャンは得意げに語った。
「だから言ったじゃん!オレっちはそうはいかないって!お前がビーダマンを破壊するのは分かってたから、予めすり替えておいたのじゃーーん!!」
 琴音が破壊したオランギルは、偽物だったようだ。
「……」
「だから、オレっちは全然痛くも痒くもないじゃーーん!!」
「……そう、それはよかったわね」
 琴音は、どこかホッとしたような表情を浮かべると、踵を返して歩いて行った。
「って、ビーダマンは壊されなかったけど、負けは負けじゃーーーん!!!痛くも痒くもあるじゃーーーーん!!!!」
 しばらくして、ジャンはようやく重要な事に気付いたようだった。
 頭を抱えながら敗北を嘆くのだった。

      つづく

 次回予告

「2回戦を突破した俺の次の舞台は……北海道だった!!
南の次は北かよぉ……!
しかも、会場はガラスの名産地の小樽!そこでは新型のビー玉も開発されているとか……?
 
 次回!『北海道!ビー玉の街』
 
熱き魂で、ビー・ファイトォ!!」
  

 

 



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