なぜスピン攻撃は威力が出にくいのか、考察してみる

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ストレートによる激突とスピンによる激突の両方が出来る玩具と言えば
クラッシュギアとフリックス・アレイです

機体を回転させずにまっすぐ突っ込むストレート攻撃に対して
機体を回転させながら突っ込むスピン攻撃は威力が低い
と感じた事はないでしょうか?

単純に考えれば「通常の移動速度に加えて回転速度が加わるのだから、その分威力が上乗せされるはず」と思いがちですが
実際のスピン攻撃は非常にか弱いものです

クラッシュギアの場合はホイールの回転による方向と、車体が動く方向がズレているため
「トルクが得られない」
内部機構によるトルクを持たないフリックスにおいても
移動の方向とスピンによる力の方向にズレがあるために、慣性が弱まる

と言うのが大きな原因だと考えていました

しかし、スピンによる慣性の低下は「力の方向」よりも、もっと大きな原因があるのではないか……

そこで考え付いた結論が
「ストレート攻撃とスピン攻撃では、打点の重量が変わる」
 
と言うものです

「打点の重量が変わる」とはどういうことか?
機体の総重量自体に変化はなくとも、「攻撃時に敵機にぶつかる部分の重量」は攻撃方法によって大きく変わる
と言う事です

例えば、「タックル」と「殴打」では、敵に攻撃する部分の「重さ」は大きく変化しますよね
タックルでは身体全体の重さを相手にぶつけますが
殴打は腕の重さしか相手にぶつけられません

もし、ぶつかる速度が同じだとしたら
単純に考えてタックルの方が威力は大きいはずです(実際にはタックルには最高速に達するまでの加速時間が必要になるので実戦向きではありませんが)

これをストレート攻撃とスピン攻撃に置き換えてみましょう

まず、これがストレート攻撃です
ストレート
特に関節のない機体がまっすぐ突っ込んだ場合は、その全重量を敵機にぶつけられます
これがストレート攻撃の強み

次にスピン攻撃
スピン攻撃

スピン攻撃は、ストレート攻撃と違って
「回転軸から打点までの分の重量しか乗せる事が出来ない」
なので、如何に速度を出そうとも「軽い攻撃」しかできないのです

確かにスピン攻撃は、少ない移動距離で高い攻撃速度を出せる攻撃方法ですが

「そもそも重量が軽くなってしまう」ので、相当なスピードアップをしないとストレート攻撃ほどの威力が得られないのです




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