ミニ四駆にとって、コーナリングするために必要不可欠なパーツ『ローラー』
ローラーによって壁との摩擦抵抗を減らして、フェンスに沿って走るミニ四駆のアイデンティティを体現するためのパーツとも言えます
しかし、爆走兄弟レッツ&ゴー!!においてはどうでしょうか
コースはレーンの無いオープン仕様
そして、ある程度マシンを操れるレツゴでは、マシンが壁と接触せずにコーナリングする事がほとんどです
しかし、それでもミニ四駆はミニ四駆
フロントにはローラーを付けてますし、たまにローラーセッティングについて言及する事もあります
じゃあ、レツゴにとってのローラーって何なのよ!?
答えは簡単です
『補助輪みたいなもの』
本来、レツゴ内ミニ四駆にとって、ローラーは必要ないなら別につけなくてもいいんです。必須パーツじゃないんです
その証拠に、特殊な操舵機能を搭載しているマシン
スピンコブラ(バリアブルサイドウイング)、バックブレーダー(アクティブサスペンション)、ディオスパーダ(リアステアリング)、バイスイントルーダー(トルーダーアタック)、ディオマース・ネロ(4WS)
などはフロントローラーが付いていません
しかし、その他のマシンの多くには、少なくともフロントにはローラーがついています
リアやサイドには付けてないのがほとんど
これは『コーナリングするため』ではなく『コーナリングに失敗した時の保険』的な意味合いでつけているのではないかと
それを裏付けるものとしては
第51話
コースアウトにビビッて六個もローラーを取り付けた豪に対しての烈の反応
烈「おい、ローラー付け過ぎじゃないか?」
六個ローラー付けただけで付け過ぎ扱い……!(ちなみに、この時代車検はないのでローラーは付け放題)
宝箱セッティングが主流の現実ではまず考えられない反応ですね
しかも、そのせいでかなり遅くなります
最終的には
豪「こんなもの、いらねぇ!」
とサイドとリアのローラーを外し(フロントは残す)、結果サイクロンマグナムは猛然と加速します
ローラーを普段より四個多く付けるだけでマシンは遅くなってしまうのです!なんてこった!どんだけ抵抗なってんだよあの世界のローラーは!
お次はレツゴMAX第37話
ナックルバリアで不安定になるナックルブレイカーを制御するためにリアローラーを取り付けるべきか悩む烈矢くんの葛藤
烈矢「ローラーのセッティングを煮詰めるしかないな」
烈矢「ナックルブレイカーもスピードが上がるとマシンが安定しないんだ。リアローラーを付けて少しは安定するようになったけど」
リアローラーは『マシンが安定しないから仕方なく付けるもの』って扱いになってますね
『無くても安定できる方がベスト』みたいです
しかも、そのせいでナックルブレイカーは本来の走りが出来てないようなので
烈矢「リアローラーを失ったナックルブレイカーは、やっぱり安定しない!だけど、行くしかない!!」
と、リアローラーを外す事で安定性を失った代わりに、ようやくナックルストームを発動できました
完全に補助輪扱いですね!
付けなくても制御できるなら、ローラーはない方が良い!
そんなレツゴも、フロント二つだけじゃない時代はありました
それが無印の前半です
第4話では、サイドローラーを付けないトライダガーに対して
烈「ローラーが二つしかない?!」
と驚いています
いやいや、その後お前らもフロントにしかローラー付けないだろ
と思いますが
この頃は初期なので、レーサー達はマシンを制御する実力が無かった(マシンもこの頃はローラー以外の操舵機能なかっただろうし)
だからどうしてもローラーに頼っていた
しかし、回が進むにつれて、レーサーの腕もマシンの性能も上がってきて
コーナリングをローラーに頼る必要がなくなった
なので、独自の操舵機能を持たないマシンが『念のための保険』としてフロントに二つローラーを付ける事以外のローラーセッティングは廃れたのかなと
ちなみに、ビクトリーチャンプがサイドにスタビポール付けてるのは、単純にヒトシのマシン操作が下手だからだと思います
そういえば、スパビーでのロングバレルも
「狙いもまともに付けられない下手なビーダー」が装着するものって扱いでしたし
似たようなものかもしれませんねw
サイクロンマグナムからビートマグナムに買小学生時代、ダウンフォースと大径タイヤでスピードアップしたと勘違いしていた、リアステー無し派の私に聞かせたい話ですね( ´﹀` )
ビートマグナムになってボディ側にローラーがついたのは、ビートマグナムが極端に最高速重視だからレーサーとして腕を上げた豪でもフロントローラー二つだけじゃ制御しきれなかったんでしょうな
そう考えるとビートマグナムのスピード半端じゃない