第4話「リベンジ目指して!勝利は誰にも渡さない!!」
バンが通っている小学校。
登校して、朝のHRが始まるまでの時間の教室はとっても賑わっている。
第3話「力と技の対決!ドライブヴィクターVSフレイムウェイバー」
ゴトーマガリカドーフリックス大会。
予選のフリップボウリングも終了し、いよいよ本戦出場者が決定される。
『さぁ、フリップボウリングの集計が終わったぞ!!本戦進出者はこの8名だ!!』
モニターにトーナメント表が表示され、そこに名前が記入されていく。
最初に表示されたのは、バンだ。
「やったな、バン」
「まっ、当然だぜ!なんたってダントツだもんな!!」
まぁ、パーフェクト叩きだしたんだから当然と言えば当然だ。
そして、その次に表示されたのはオサムの名前だ。
「おっ、俺も予選通過だ!しかもいきなりバンとバトルか……!」
オサムは自分の名前を見つけたようだ。
「やったな、オサム!これで決着つけようぜ!!」
「ああ!」
そしてしばらくして、リサの名前が表示される。
どうやら、バンとは別ブロックのようだ。
「あっ!」
「どうした?」
「いや……(リサとは、決勝までいかないと戦えないか)」
「結局、俺は予選落ちか……」
最後までマナブの名前は上がらなかったらしい。
「まぁ、マナブはフリップボウリング苦手なんだから仕方ないって。その分俺達ががんばるからさ、なぁバン?」
「あ、あぁ!ダントツで優勝するぜ!」
「……そうだな。こうなった以上は、全力で二人を応援するよ!」
「「おう!」」
そして、バンの第一試合が始まる。
『本戦の第一試合がいよいよスタートだ!対戦カードは、段田バン君VS村上オサム君だ!!』
バンとオサムが対戦ステージで対峙する。
「おっしゃぁ!カッ飛んでいくぜ、ドライブヴィクター!」
「負けねぇぞ、バン!」
『ルールは基本のフリックスバトルで行う!先攻はバン君だ!!そんじゃ行くぜ、フリックスバトルスタート!!』
第2話「華麗なるフリックス使い」
フリックス大会前日。
中央公園では、いつものようにフリッカー達がたむろっていた。
「いくぜ……ドライブヴィクター!!」
その中で、バンは他の友達に見守られながら、フィールド上に設置してある複数のターゲットを見据えてドライブヴィクターを構えていた。
「いっけぇぇぇ!!!」
バシュッ!!!
バンの渾身のシュートに、ドライブヴィクターがターゲットめがけてぶっ飛ぶ。
バコーーーン!!!!
そして、ドライブヴィクターがヒットし、複数あったターゲットが一気にはじけ飛んでしまった。
「おっしゃああ!!絶好調だぜ!!」
ガッツポーズを決めるバン。
「相変わらず、すげぇ破壊力だよな……」
「うん、単純な威力は、前に見た時よりも数段上がってる……!」
唖然した表情のマナブとオサム。
「へへっ、なんたってこいつを貰ってから一週間、毎日使いこなすために練習してるからな。明日の大会に向けて!」
バンはヴィクターを拾うと得意気に笑う。
「あぁ、そういえばもう明日なんだよなぁ、ゴトーマガリカドーフリックス大会!こりゃ俺もウカウカしてられないや」
バンに負けじと気合を入れるオサム。
「まっ、優勝はダントツで、俺とドライブヴィクターだけどなっ!」
「あんまりいい気になってると足元掬われるぜ。俺だって猛練習して強くなったんだ」
「なにをぅ!絶対俺が優勝だ!!」
「いや、俺だな!」
「俺!」
バンとオサムは睨み合い、バチバチと火花を散らす。
「よーし、だったら今すぐバトルで決めようぜ!どっちが明日の大会で優勝出来るか!!」
「あぁ、望むところだね。新しい機体手に入れたからって勝てるとは限らないって事を教えてやる」
フリックスを構える二人を、マナブが慌てて止める。
「お、おいおい!それじゃ本末転倒じゃないか(汗」
「へっ?」
「なんで?」
何故止められたのか本気で分らない様子の二人に、マナブは呆れてため息をついた。
「はぁ……(この脳筋どもが)」
額に手を当てつつマナブは言う。
「せっかく明日大会でバトル出来るのに、その決着を今ここで着けたら意味ないだろう」
その言葉に、ふたりはハッとする。
「あっ」
「確かにな」
「さっすがマナブ!学級委員長だけあって頭良いぜ!!」
多分関係無い。
「とにかく、エキサイトするのは明日にして、今日のところは解散しよう。もうこんな時間だし」
マナブが公園に設置してある時計を指さす。
時計の針は5時を指していた。
「あ、やっべぇ!もうこんな時間か!!」
「母ちゃんにどやされる……!」
気がつくと、さっきまでワイワイやってた他の子たちもすでに帰路についているようだ。
「じゃあな、明日楽しみにしてるぜ!」
「おう!!」
バン達も散り散りに家に帰っていった。
第1話「ダントツ一番!段田バン!!」
4月も半ばを過ぎた土曜の昼下がり。
関東にある都心からやや離れた住宅地の一軒家で、父と息子が昼食をとっていた。
「どおだ?うめぇか、バン!」
ガツガツと、丼飯をかきこむ息子に父親はにこやかな笑顔を向けている。
「おう!やっぱ父ちゃんの作る味噌汁ぶっかけ丼は最高だぜ!!」
ご飯粒をホッペにいっぱいつけながら、息子……バンが元気良く答える。
「はっはっは!そうだろうそうだろう!なんたって、その味噌汁はご飯にぶっかけるために特別な味の調整をしてたからなぁ、そんじょそこらの味噌汁ぶっかけ丼とは訳が違うぜ!」
「こんなご馳走が食えるなんて、オレ父ちゃんの息子でよかった~!!」
たかだか味噌汁ぶっかけ丼に歓喜しながら、バンはあっという間に平らげてしまった。
「ふぅ、ご馳走様~!」
箸を置いて、食器を流しに持っていくと、バンはすぐさま出かける準備をし始めた。
「なんだ騒々しいな、どっか行くのか?」
「うん!これから中央公園に行って、皆とフリックスバトルしてくるんだ!」
フリックスバトルに必要なものが入ってるであろう鞄を担ぐ。
「よし、準備オッケー!いってき……!」
「あ~、待て待て!出掛ける前に、母さんに挨拶してけ!」
「おおっと、そうだった!」
体制を整え、神棚に飾られている20代後半くらいの女性の写真の前に座り、手を合わせる。
「母ちゃん、行ってくるよ……」
しばらく想いを馳せるように目を閉じたのち、立ち上がる。
「じゃ、いってきます!」
「おう!」
片手を上げて、元気良く家から飛び出して行った。
父親は、その後ろ姿が見えなくなるまで眺めたあと、妻の写真の前に座る。
「繭子、お前が逝っちまってもう6年になるけど……あいつは、バンは元気に育っているよ。安心して見守っていてくれ」
その言葉を聞いて、写真の中の繭子の顔が柔らかくなった……ような気がした。