3月3日に公開された新ホビー『マジカパーティ』
堀川さんが開発に関わっているので、発表前から新しい物理玩具ではないか?と言う期待値もあったものの
蓋を開けてみれば、特殊なギミックとツールを有したカードゲーム
しかもそのギミックも『スクラッチして絵柄を変える』と言う
物理玩具勢はおろか、カードゲーム勢もコレクション勢も微妙に反応しづらい(文字通り『マジか…』としか言いようがない)ものでした
バトルルールに関してもかなり簡素で(の割に変な所が複雑でめんどくさそう)、ルールを聞いても競技性や娯楽性に優れたものとはとても思えず
カードそのものに変な斬新な工夫を加えていると言う事で
『令和のウズマジン』
とまで言われる始末(ウズマジンはゲーム自体は優れていると言う評価は多いです)
実際、ウズマジンが出てきた2007年は、物理玩具もデュエマも死にかけで
それらを切って新規を打ち出すような空気を感じていたため
今と割と状況は近いのですが
にしても、バトルするにしてもコレクションするにしても
1番の目玉である『スクラッチして強化する』って部分が足を引っ張りまくってるので
一体どこの層を狙ってるんだ……?と疑問はつきません
そこで個人的に思ったのは
これは令和のウズマジンではなく
令和のペン問プレート&シール列伝なのでは?と言うものでした
ペン問プレート……正式名称『ペンギンの問題 面白い図鑑プレート』2009年発売
漫画「ペンギンの問題」を題材としたコレクション用のプレート
僕と同じ世代ならヤマザキうんちみたいなノリの奴と言えば通じるでしょう
なんとこの玩具、低学年の男児に大流行したのです
普通コロコロのオリジナル漫画のコレクショングッズはそこまで流行した実績が少なく
我々としても予想外な出来事だったのですが
2009年初頭はメタルファイトベイブレードのブームがまだ加速し切ってない時期で
また、ベイブレードは小学中学年よりも上の年齢層をターゲットにしているので
低年齢層が遊べるホビーに穴が空いていた
そこに偶然ピッタリペンギンの問題が刺さったと言う事でしょう
そして、今もベイブレードやボトルマン、デュエマなどのホビーはあるものの
どちらも層が高齢化していっていますし
今コロコロ的に大人気のフォートナイトもどちらかと言えば小学高学年向けと考えれば
あの頃と状況は似ています
カードを収納するためのファイルがある所もペン問プレートっぽさを感じますしね
あと、何故シール列伝も例に挙げたかと言うと
『遊びのベクトルが不可逆』と言う点がシールに近いものを感じたからです
もちろん、シール列伝は貼らずにコレクションする事も可能ですが
それはあくまでマニアの視点です
本来の対象である低年齢層は、コレクションを意識せずにペタペタといろんな所に貼って遊ぶものでしょう
そしてシールは一度貼ってしまえばもう二度と元の状態へは戻りません
そこが、マジカパーティの『マジカイフォー』に通ずるのです
あと、バトルがおまけっぽくてジャンケン要素があるのも
なんとなく菓子パンのおまけに付いてくるシールやらカードやらの取ってつけたかのようなゲーム要素に近いものがありますよね
つまり、マジカパーティは
ペン問プレートの『キッズもの好きマニアには微妙に刺さらないけど、リアルな低年齢層が買いたくなるコレクションホビー』っぽさと
シール列伝の『一過性不可逆の楽しみとチョイおまけバトル要素』を合わせたホビーなのかなと
バトルを楽しみたい勢
コレクションしたい勢
と言ったマニアは初めからお呼びではないのかもしれません
まぁ、実際どうだかは分かりませんけどね
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