レツゴなのにミニ四駆やらないヒロイン、新井ミナミ!彼女の存在は現代のコンテンツのあり方を予言していた!?考察

Pocket

爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAXには三人のヒロインがおり
そのどちらも従来にはない特殊な立ち位置をしています

まず大神マリナ
主人公と互角に戦う女性キャラ…と言うのは前作までにも存在したましたが
彼女は何よりも無印の敵ボスである大神博士の娘で最終決戦に大きく関わってくると言うのが印象的でした

次に堂本さゆり
大人のヒロイン…も前作までにもいましたが
10代後半と言う、大人になりかけな青年としてのポジションはホビーものとしても珍しく
より子供へ寄り添える大人の女性として描かれました

そして忘れちゃいけないのが
新井ミナミ
主人公の隣のクリーニング屋の娘で
ミニ四駆はやらないものの、空手が強い元気な女の子……と言うと割とありがちなヒロインです
特に90年代後半は物理的に強いヒロインが流行ってた時期ですしね

しかし、彼女が特殊なのは
番組終盤まで頑なにミニ四駆はやらない
にも関わらず、豪樹達のレースは欠かさず応援し
常に行動を共にしていると言う点です

今までのレッツ&ゴーならどんなにミニ四駆に興味がないキャラでも最終的には自分のマシンを持って、どんな形であれレーサーになるか
もしくはメカニックにせよマネージャーにせよのサポーターとして活躍します
何故なら、それがホビー販促アニメの宿命だからです
全てのキャラはホビーを好きになり、直接か間接か何かしら関わらないといけない

それがホビーアニメです!

しかしこのミナミとか言うキャラ
応援はするもののミニ四駆の基本的な知識には全く興味を示さないし
サポーターとして何か働くでもない
しかも血の繋がった身内と言うわけでも同居してる家族というわけでもない

豪樹達がミニ四駆の練習してる横で空手の練習しちゃうような子です

友達として日常生活でうっかりしがちな豪樹を助けたりする事は多々あるし
サッカーなどのミニ四駆以外の遊びは付き合ったりする
良くも悪くも普通の友達
もはやヒロインとしても微妙な立ち位置です

そんな存在意義を疑いたくなるような彼女ですが
実は僕、割と共感出来ることがあって

例えば
僕には中学時代からの親友兼義弟がいるのですが
彼は玩具は全く興味ないものの、僕に付き合って玩具やってくれたり
逆に僕は彼の好きなモンスターストライクには全く興味は無いものの、彼のプレイを観たり、モンストショップに一緒に行ったりするのは結構楽しかったりします

趣味と友達ってこう言うものなんですよね
趣味が違っても友達になれるし
友達がやってる事は興味なくても何となく楽しい

そしてこう言う趣味やコンテンツとの関わり方って
現代だとより顕著なんじゃないでしょうか?

そう
動画サイトによる実況プレイなどなどです

動画見てる子の中で、配信者がやってるゲームやコンテンツを実際に自分もやっているわけではないって子も結構多いと思います
それでも人がやってるのを見るだけでなんとなく楽しいですよね?
それが自分にとって好きな配信者であれば
特に興味なかったゲームとかでも、そのゲームについて何の知識も興味もなくてもなんとなく楽しいですよね?
そして、その影響でやりたいって特に思わないにしても、その人のプレイはまた観たい
そんなふうに思った事はあるんじゃないかと思います

コンテンツに興味を持つんじゃなく、やってる人とコンテンツをセットで興味を持つ
どっちかが欠けると興味を失う

まさに新井ミナミがそのタイプではないかと

1998年の作品において、実況プレイ視聴者に近いコンテンツとの関わり方を予見していたわけです

そしてそういったキャラも認めて許容するのがレツゴMAXの世界観なんですよね

CM

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

JPEG,PNG,GIF形式の画像を投稿できます(投稿時はコメント入力必須)