B-伝説バトルビーダマンの主人公機、コバルトシリーズ
コバルトソード
コバルトブレード
コバルトセイバー
から続く第四のコバルト!
コバルトセイバーファイヤー
ネーミングの通り
完全新規と言うよりもコバルトセイバーの増築強化という印象が強いが
それでもシルエットの変化は大きく、バトルビーダマンZEROシリーズ後期として技術の円熟を感じさせる
まずは最も印象的なショルダーアーマーから
こちらは威力を強化するバックパーツと接続されており
大型なグリップで安定性を高める
だけでなく
このように変形させると
まるでコンバットフェニックスのメガキャノンウイングのようなキャノンサスになる
そして、コアはデルタコアの下爪にラバーを装備した
ドライブコア
専用必殺球の「ドライブ弾」は縦に巻かれたラバーがホルパーのラバーと接触することで回転力を高める
ドライブショットの撃てるコアにキャノンサス……と、PI-EX時代の技術にバトビーが追いついただけでなく
変形させる事でノーマルとキャノンサスのモードチェンジ
球そのものにラバーを巻くと言う、新世代としての発想を取り入れたスペシャルなビーダマンである!
のだが
このビーダマンは、まさに「ザ・バトルビーダマンZERO」とも言える要素がふんだんに取り込まれている
それは長所としても短所としてもである
個人的にバトルビーダマンZEROシリーズを簡潔に言うならば
「OSビーダマンと爆外伝の融合」
「競技ができる爆外伝」
「ロボット玩具になったスパビー」
と表現したい
そして、そんな競技用品と観賞用玩具を融合させて戦わせようってんだから
当然不具合も多く生じます
・大仰な見た目の割に、性能は旧機体以下
実は実性能はコバセイファイヤーよりもコバセイの方が上なのです
その理由はいろいろあるのですが
まず、ドライブコアの上爪がデルタコアよりも緩くなっており、単純にパワーが低く
肝心のキャノンサスは、締め付け用のパッドとサスペンションが何故か連動しておらず
締め付けるためには無理やりアームを軋ませなければいけません
やり過ぎると破損します
よりによってZERO2システムはヘッドとコアでアームの棒が上下分割してるので非常に脆い
・カッコいい見た目のために犠牲になる操作性
前にも言いましたが、肩から斜め上に伸びるグリップは基本的に持ちづらいのです
また、全体的にトゲトゲしいデザインは持ちづらさを加速させ
更に、パーツ数が多くなってる分ポロポロ外れます
見た目と性能は共存出来ない要素ではないと思うのですが
ことバトルビーダマンZEROに関しては見た目のために性能が犠牲にされてます
しかしそれ故に、形や色合い、ギミックのカッコよさは歴代ビーダマンを凌駕するトップクラスのクオリティであり
普通に小型ロボットとして
「こいつを使って戦いてぇ!!!」
と言う何かを感じます
スパビーを実戦向け工業製品とするならば
バトビーZEROは芸術品と言ったところでしょうか
その中でもコバルトセイバーファイヤーはバトビーZEROの実戦用品としての不具合さと芸術品としての尊さを極限まで追求した機体のように感じます
CM