アルティメットフェニックス 俗物根性を極めて芸術の域にまで到達した愛すべき成金風ビーダマン

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皆さんは、この伝説のビーダマンをご存知だろうか?

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アルティメットフェニックス
ビーダマン五周年を記念して、バトルフェニックスをベースにチューンナップされた記念碑的なモデルだ!
ユージンが所持しているのはおもちゃショー限定モデル

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見るからに高級感漂う豪華絢爛な見た目をしているが
最近の玩具でありがちな、とりあえず既存品に金メッキにして豪華風な商品に見せかけてやれな感じではなく

ガチで金のかかった豪華なビーダマンなのである!!

まず、最も目を惹く部分は、バトルフェニックスから大きく大型化された肩のグリップであろう!

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これで保持力はアップ!安定性向上だ!
しかも黄色いパッド部分は軟質素材で出来ている!!

サスペンションも大幅強化!

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ネジとナットでバネの力を調整可能!!

しかもしかも、爪とパッドの間にもバネをこれでもかってくらい装備!!

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見るからに凄まじいパワーが出せそうだ!!

シューティングローラーもパワーアップ!

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アルミ製にして、摩擦を減らしている上に、ゴムリングで安定性アップ!

フットの裏には狙いをつけやすくするために高摩擦のスポンジが貼り付けられている!

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ラバーなんてヤワなもんじゃない
押しつけながら撃てば全く微動だにしない!!
たかだか足の裏に貼り付けるスポンジですら良いもの使ってるぜ!!

トリガーは、二段アルミ製!

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アルミで摩擦を下げて、二段にすることでストローク時のブレを抑えようという魂胆だ!!

更に、本来はゴムパッドが付いており、発射時の指への負担を抑えようとしているのだが

残念ながらユージンはこれを紛失してしまった
申し訳ない…

だが、それ故に垣間見える細かい豪華さ!!

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特殊なオーダーメイドネジによって、トリガーパッドやサークルパッドは完全固定!!

分解すら困難だ!!

しかし、これだけではただ凄いチューンナップが施されているだけというもの
こいつを語る上で忘れてはならない高級感の正体はズバリ!
「本体を占めるメタルの割合」である!!

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なんと、グリップ
ボディフレーム
フットに至るまで

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ほぼメタルパーツで構成されているのだ!!
プラなのはフェイスとアーム、トリガーのジョイント部分程度

このズッシリと腕にのしかかる重量感こそ
本物の証!!

イミテーションではない!真の宝石の重さに匹敵するだろう!!

如何だろう?
まるで、ぼくのかんがえたさいきょうの改造ビーダマン!
を具現化したような出来栄え!

しかもそれが改造品ではなく、製品として量産化されて販売されたという事実!!!

なんという、なんという高級感!
豪華絢爛さ!
まさしくアルティメット!
究極の名を持つにふさわしいビーダマンではないかね!!!!

 

 

 

……と、ここまでは良い

 

 

確かにこのビーダマンの高級感は見せかけではない本物
素材も、技術も、誤魔化しのない一級品のものが使われています

 

が!!

 

それに性能が全く伴っていません!!!!

 

まず、大型化したグリップゥ??

あのなぁ、この形状だと
グリップの後ろ側に力を入れると、バネが締め付ける力弱まるよなぁ?

しかもグリップってむしろ後ろ側を支えにしないと意味ないから
これってパワーショット逆に打ちづらくねぇか?

後ろの大型グリップに触れないように前側だけを常にシメながら撃たなきゃいけないって大変よ?
そんならまだバトルフェニックスみたいに小型な方がマシだわ!!
持つとこは少ないけど、触れちゃいけない場所ないから!!

あと、パッドのラバー絶妙に硬いし、角もあるからそこまで負担軽減されないのよね

それから、やたら強化された風を装ってるバネ!
グリップの金属の重さのせいで、大して恩恵受けてないから!!!!
ゴテゴテバネつけたところでさほど変わってないから!!

まぁぶっちゃけキャノンサスって実は元々それほど威力強化に貢献しないんだけどね

そして、素材も構造も、何もかもが無駄でしかないアルミローラー

なんでわざわざこんな無意味な形状のローラーをアルミ製にして
しかもせっかく摩擦抵抗軽減したのに、なんでゴムリング巻いて摩擦抵抗増やしちゃったの!?

こんな事するなら普通にボールベアリングの方が有り難かったよ!!
ボールベアリングが高いってんならただのアルミローラーでいいよ!あとで自分でボールベアリングに付け替えるから!
二段ローラーの何が嫌かって、後にベアリング改造出来ないとこなのよ!!

それから、何より酷いのがトリガー

バネ二つも付けたら負担が大きくなるだけだから!!
それに、アルミ製の棒を使ったのは良いけど、支えになる部分の面積が小さすぎてグラグラするし
プラ素材に対してアルミ素材を擦らせてるからやたら引っかかるし

何より、トリガーがサイズ合ってなくて微妙に長い!!!
撃つたびにトリガー先端がゴムリングに当たるので、トリガーの戻りが遅くなります
下手するとこのせいでゴムリングが切れます

更に更に、金属製のフットと裏のスポンジ!!!

 

 

 

 

 

お前は悪くない
むしろとても良い

 

 

 

重心が安定するし、スポンジの摩擦は命中精度上がる

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フットだけバトルフェニックスに付け替えると良いかも

 

ともかく、そんなこんなで実際に使ってみた感じは

やたら抵抗が大きくてトリガーが硬い癖に、大した威力の出ない割に合わないビーダマン

となってます

もはや、高性能を実現させるために金をかけたのではなく
金をかけたかったから金をかけたという状態

まさに成金趣味!バブリー!好景気の残りカス!!

例えて言うなら
最新の人間工学に基づいて研究された最も持ちやすい形状
そして適度な摩擦と柔軟性の素材で覆われたグリップ
絶対に折れない強度と何があっても錆びない特殊な金属で作られてるのに
肝心の刃が鈍らなため、切れ味の悪い高級ニッパーのようなもの!!

なぜここまで金をかけておいて、肝心の部分が疎かなの!?

でも、そうじゃないんだ

これは
真の性能は金をかけても意味がないと言うことを我々に教えてくれているのだ
本当の強さ、本当の使いやすさとは、金のかかる素材や構造ではなく
むしろ安価でも出来るちょっとしたアイディアから生まれるもの
それを超えたところでいくら金をかけても意味がない
最強を作るのは君達の頭脳と愛情と努力なのだと

アルティメットフェニックスにはそんなメッセージが込められているのかもしれません

それに、アルティメットフェニックスの価値は実戦性能ではありません
こいつの存在価値は言わば宝石や貴金属類と同じ

強そう
豪華

見たものにそんな印象を与えることが出来れば勝利も同然
ライオンの鬣のように、威嚇の効果は抜群!!

怯んだ相手に見掛け倒しの一撃を食らわせてやれ!!!

ユージンはそんなアルティメットフェニックスが大好きです
なんと言うか、眺めてると良き時代の片鱗を感じます

この存在が許されると言う事実は非常に尊い事であり
アルティメットフェニックスはそんな尊さが夢ではなく現実であったと言う証ではないだろうか!

 

CM

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