段田バン…オリジナルバトルホビー「フリックス・アレイ」を題材とした小説の主人公。攻撃型
遠山リサ…ヒロイン兼ライバル。テクニック型
バン「バンと!」
リサ「リサの!」
「玩具語り!!」
リサ「この企画は、私遠山リサと段田バンの二人で、競技玩具に関連するいろいろなものを語っていこうという企画です!」
バン「なぁなぁ、俺たちフリッカーだろ?なんでわざわざ他の玩具のこと語るんだ?」
リサ「それはユージンの都合……ゲフン!
フリックスアレイは、機体製作や戦い方に、いろんなホビーやスポーツの要素を取り入れて活かす事ができるでしょ?」
バン「確かに!忍者が手裏剣の投げ方でシュートしたり、ロードレーサーが自転車の部品をフリックスに使ってたりするよな」
リサ「つまり、全ての道がローマに通ずるように
万物はフリックスに通ずるんだよ!」
バン「なるほどー!」
注・誰もツッコミません
リサ「と言うわけで、今回のお題はこちらです」
バン「ミニ四駆かぁ……代表的な定番ホビーだよな」
リサ「うん、タミヤから出ている電動力付きの自動車模型。
単三電池二本で動いてて、コントロールはできないけど、その分構造が簡単だから比較的安価で、子供でも組み立てられるんだよね」
バン「めっちゃ速いんだよな!テレビで見た事ある!」
リサ「実は、最初のミニ四駆は速さを求めて作られたわけじゃないんだよ」
バン「え、そうなの?」
リサ「ミニ四駆は文字通り、小型の四駆…つまり、四輪駆動車の事なんだけど。
四つのタイヤを動かす事で、普通の車とは比べ物にならないパワーを発揮できるの」
バン「力持ちって事かー!」
リサ「最初のミニ四駆は1982年7月に出たフォード・レインジャー4×4。この頃は、実車をモデルにしたものが主流で、どんな場所でも踏破できる事が魅力だったの」
バン「どこでも走れるのかぁ!フリックスレースみたいだな!でも、ミニ四駆ってコースでレースしてるイメージの方が強いんだよなぁ」
リサ「ミニ四駆が本格的なブームになったのは、1986年5月に出たレーサーミニ四駆シリーズからだからね。
ラジコンボーイの車種をミニ四駆化したり、ダッシュ!四駆郎の連載で火がついたの!」
バン「やっぱりミニ四駆といえばレースだもんな!」
リサ「その後も1994年に爆走兄弟レッツ&ゴー!!で二度目のブームを起こしたり
2005年にミニ四駆PROが発売されてからは、毎年第三次ブームが来てるんだよ」
バン「第三次ブーム何回来てんだよ…!」
注・ミニ四駆第三次ブームの時期は人によって異なります
リサ「バンにとって、ミニ四駆の魅力って何かな?」
バン「そりゃもうスピードだろ!カッ飛んでる所見たらスカッとするもん!!
リサはどうなんだ?」
リサ「うーん、私はやっぱり難しいコースをどう攻略するかっていう所かなぁ。パーツの組み合わせは無限大だし、その上加工の自由度も高いから、工夫のしがいがあるよね」
バン「自由度の高さかぁ、フリックスみたいだな」
リサ「その分、レギュレーションがちょっと難しいけどね……」
バン「そこも、フリックスみたいだな……」
注・自由度と公平さを両立させる事の弊害です
バン「あ、でも最初のミニ四駆のどこでも走れるっていうのも面白そうだなぁ!コースとかなくても気軽に出来るし、マシンと一緒に走ってレースしたらアニメみたいで燃えるぜ!!」
リサ「バンらしいね。今は公式ではやってないんだけど、海外の有志がダッシュ!四駆郎みたいにガイドスティックでマシンを操作しながら外でレースする大会も盛り上がってるんだよ」
バン「へぇ!公式のコースがなくてもレースして良いんだ!」
リサ「公式では推奨してないから自己責任だけどね」
バン「でもいろんな遊び方が出来るのは楽しいよな!」
リサ「そうだね。いろんな遊び方で言えば、忘れちゃいけないのがコンクールデレガンスかな」
バン「コンクリートでガンス?なんか、ゴーレムみたいな奴が出てきそうだな……」
注・ちなみにこれはデザートゴーレム
リサ「コンクールデレガンス!マシンを走らせるんじゃなく、改造したマシンを展示してその見た目を評価してもらう企画だよ」
バン「ミニ四駆のコンテストか!でも走らせないのはなぁ…」
リサ「そんな事ないよ。外で走らせるのがミニ四駆の自由な遊び方なら、コンクールデレガンスはミニ四駆の改造の自由さを最大限に楽しめるの!」
バン「改造の自由さを最大限?」
リサ「うん。いくら改造が自由って言っても、レースで勝つために改造したらどうしてもやれる事は少なくなるでしょ」
バン「確かに、遅い改造は出来ねぇもんな」
リサ「でも、コンクールデレガンスは勝つ事を考えなくていいから、好きなように改造できるの!
ほら、こんな風に」
リサ「確かに走ってこそのミニ四駆だけど、だからこそそれだけに囚われずに作る事で無限の可能性が生まれるんだよ」
バン「なるほどなぁ、そういやフリックスも勝つ事を考えずに作った機体が意外な強さを発揮することってよくあるもんな」
リサ「そうだよね。そして、そんなミニ四駆の自由な魅力が活きるのは、何より優秀な物流あってこそなんだよ」
バン「ぶつりゅう?」
リサ「バンはこのマシン知ってる?」
バン「知ってる知ってる!ビクトリーマグナムだろ!星馬豪の二台目のマシンだ!」
注・正確には三台目です(最初のマシンはマンタレイjr)
リサ「このマシンが発売されたのは1995年なんだけど……実はこれ、さっきヨドバシカ○ラで買ってきたんだ」
バン「そうなんだ、それがどうかし……って、えええ!?今何年だ!?にせんじゅう……ええっと!20年以上前のマシン!?リサ、タイムマシンでも使ったのかよ!!!」
リサ「違うよ。タミヤはおもちゃ屋じゃなくて模型屋だから、古い商品でも需要があれば安定して生産してくれるの。もちろん本体だけじゃなくグレードアップパーツもね。
だから、新旧関わらずいつでも欲しいマシンやパーツが手に入りやすいんだ。もちろん全部じゃないし、限定品は難しいけどね」
バン「欲しい時に欲しいものが手に入りやすいって、良いよなぁ。発売直後は欲しくなかったのに、後になって手に入れようと思ってももう売ってないものっていっぱいあるし」
リサ「しかもミニ四駆のパーツはミニ四駆以外のものでも役立つ事が多いから、手に入りやすいのは助かるよね」
バン「そうそう!フリックスのパーツにも使えるしな!!」
リサ「単三電池やボールベアリングはミニ四駆のおかげで普及したとも言われてるんだよ」
バン「マジかよ!どんだけ影響力あるんだ……!」
リサ「値段や組み立ての手軽さ、遊び方や改造の自由度、優秀な物流に他ホビーへの流用のしやすさ……これらがミニ四駆が長年愛されている理由なんだよね」
バン「まさに定番ホビーって言われるだけの事はあるぜ!
よーし俺も手軽なカッ飛びマシンで難しいコースを攻略したあとに外を自由に走らせて作ったすげぇマシンをコンクールデレガンスに出して古いパーツを買ってフリックスに流用するぜ!!!!」
リサ「欲張り過ぎだよ……」
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