唐突に現れて唐突に退場するホウイ君……
無理矢理感は否めなかったけど、今回はそれぞれの心情の動きが繊細な回でした
・墨江フブキ
スオウに負けてしまったフブキだが、以前と変わらないようにスオウと接そうとし、キャプテンとしてスオウの勝利を願うという前向きな姿勢を見せています
が、それはあくまでプライドを守るための行動
負けた上に卑屈になっては余計に自分が惨めになってしまうからと言う守りに入った感情から来るものであり
スオウにはあっさりと見透かされてしまいます
そんな彼と電話でやりとりしていたのが、紅シュウ
なんだかやたらと美化された作画によって爽やかな青年に成長したシュウですが
彼はブルズを辞めた後もアメリカで活躍してるのか……?
大会を観に来なかったのは、悔しさからか、それともシュウに呼び出されたからか……?
・御朱印スオウ
本性を現したこの男
対面を保とうとするフブキを容赦のない言葉で叩きのめし
不戦敗になろうとするアイガとホウイの試合を観ても「茶番だ」と言って、性格の悪さを一切隠そうとはしなくなりました
ここから「崩壊!ベイクラブ」みたいな話になりそうな気もするけど
そうなる前にアイガとぶつかるから、そこまで描かれないかな
でもフブキはベイクラブから世界に飛び出すだろうし、スオウもそのままベイクラブに居つく事はしなさそうだし
何かしら大きな転換にはなりそう
・オウホウイ
超速スピナーの北条院を彷彿させるようなエピソード
ブレーダーとしての腕も期待されてわざわざ日本に来たというのに
ちょっとアーチェリーの練習が不調だったからってだけで試合放棄させようとするコーチは強引過ぎないかな
この世界での競技のヒエラルキーはアーチェリー>ベイブレードなんだろうか?
ある意味そっちの方が現実的ではあるんだけど
せっかくアイガとはぐくんだ友情とのせめぎ合いは感動的だけど
アイガと同居し始めたのも唐突なら、アーチェリー不調になるのも唐突で、試合放棄して帰国しようとするのも唐突な上に、やっぱり試合放棄せずに戻ってきたのも唐突
と言う、エピソード自体は悪くないけど描写不足感は否めなかった
・ソーチョー
影の功労者
ソーチョーはやはりアイガやフブキと違ってもっとも人情に機敏な人格者って位置付けで
現実的に、一番キャラクターをいい方向へ持っていく行動が出来るんだよね
だから、ホウイが帰国しようとしてるって知った時も
「どうにかしてでも止める!」と言う感情的な行動ではなく
「自分達が動いてもどうにもならないし、ホウイのためにならない」と現実的に考え
アイガに「お前の本当の目的はルイを倒す事」と言う、最善の忠告だけする
どっちかと言えばホウイよりもアイガの方を大事に思ってるだろうから、アイガに本当の事を伝えたらホウイを追って試合放棄しかねない
それだけは絶対に避けたいって言う考えでしょうね
大会でアイガがホウイの試合放棄に動揺した時も真っ先にアイガを落ち着かせようとしたのが印象的
・乱ベイ組
物語初期ではアイガと確執のあった彼らだけど
ソーチョーと同様にアイガへ好印象を持ち始めてるのが観ててほっこりする
アイガのために現実的で最善の行動を取ろうとするソーチョーとは対照的に、感情的で一時しのぎな行動しかとれない彼らだけど
かなりキャラクターとしての印象が良くなってます
・ナル
なんだかんだ暴走したアイガを一番止められるのは正妻である彼女
・バトル
今回はドラマ重視で、バトルはいつものベイバって感じ
映像的には楽しいんだけど、内容はワンパターンさが出てきたから
そろそろ、バースト以外で勝利させて
CM
今回の話で個人的に印象的だったのは
ホウイの棄権という報告から珍しく焦りを見せた事ですね。
ここまであまりメンタルの弱さを見せなかったアイガですけど、
仲良くなったライバルが棄権と聞くと前が見えなくなる辺り、
好戦的だからこそ生まれるメンタルの弱さがあると理解しました。
バルトとの違いは、アイガのこのメンタルの弱さは
戦えると思ってた相手が棄権という形からなので、
ベイバトルそのものには全く影響しないという事ですね。
まあ、駄々こねて失格になる可能性はありますけどね。
メンタルの弱さと言うか、あれはあれで強さの裏返しではあると思います
アイガの優先度は大会の優勝ではなく目の前のライバルとのバトルであり、それを叶えるためなら例え失格になってでも足掻き続けるという強さ
現実的に考えればデメリットの方が大きいので、ソーチョーのように現実的な考え方が出来る人間がいるというのは非常にバランスが良いですね