アニメ版ドランザーの源流について考える

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ベイブレードバーストでドランザーのリメイクが発売された事で、世間でドランザー熱が高まってると思うので
ここで、アニメ版爆転シュートベイブレードのドランザーについて語ってみます

ご存知の通り、ドランザーとは火渡カイが愛用したベイブレードで
アニメ版だと、フロスティックやオートチェンジバランサーは登場せず
ドランザーSから使用し、F、V、V2、G、GT、MSまでが登場しました

ではまず、最初の機体であるドランザーSはどういう経緯で開発されて、カイの手元に渡ったのか……?

その前に、カイのブレーダーとしての経歴を遡ってみましょう

カイは幼い頃に、聖獣兵器の開発を計画し、それを操れるブレーダーを育成する事を目論んでいる祖父の手によってボーグの養成所へブチ込まれました
カイのクールな性格、貪欲に強さを求める思想はボーグの訓練によって培われたものでしょう

その訓練の途中、カイはボーグの研究所で保管されているブラックドランザー(ドランザーFの色違い)の存在を知ります

ブラックドランザーとは、遥か昔にラスプーチンと言う実在の人物が錬金術の秘法を駆使して開発されたものだと語られています

幼きカイは無断でブラックドランザーを使用し、その力を制御しきれずに気絶
記憶を失ってしまいました

この時点で、カイはボーグの訓練生としては使い物にならないので療養を兼ねて日本へ帰されたのでしょう
記憶は戻らないまでも、身体は回復、そして成長したカイは、無意識にブラックドランザーに関する僅かな記憶を頼りにドランザーSを開発したのではないか

そう、ドランザーとは元々ブラックドランザーのコピー品だったのです
しかし、微かな記憶での開発なので、まんまブラックドランザーとはならず
アタックリングの刃の向きも逆ですし、変形できる軸の数も少ない、不完全なものでした

そして、世界大会を勝ち抜いていくうちにさらに実力を得たカイは、火渡産業に依頼してドランザーFを開発
アタックリングの形状、ギミック、何もかもがブラックドランザーと同等のものが完成しました
 
完璧にコピー出来たとは言え、錬金術の秘法で開発されたブラックドランザーとは素材まで同等のものにはならず
結果性能では大きく劣るものでしたが

そして2002編では、カイはもうボーグと縁を切っているのでブラックドランザーの事は吹っ切っています
更に、開発にカイが関わらず、完全なキョウジュ製なので、VとV2はブラックドランザーとは似ても似つかない形状になりました

そしてGレボ編
カイは今一度タカオと勝負するためにBBAチームと縁を切ります
ベイの開発も自分の手で行わなければなりません。となると、カイの中にある「強いベイブレードの形」とは、やはりブラックドランザーにならざるを得ない
なので、ドランザーGは再びブラックドランザー(ドランザーF)のような形状に逆戻りしました

が、それはあくまでタカオとの決戦の準備段階
これまでの思想ではタカオに勝てないと言う事は分かり切っているカイは、決勝を前にこれまでの自分の思想をも切り捨てます
その答えが、歴代ドランザーとは全く違う系統のアタックリングを搭載したドランザーGTなのでしょう

祖父を切り捨て、BBAを切り捨て、そして自己思想をも切り捨てる事で自分を極限まで追いつめた末の答えが、旧フォーマット最終機であるドランザーGTだった

アニメ版のカイとドランザーのカップリングは、ドラマや妄想する余地が多いので楽しいです

アニメ版ドランザーの源流について考える」への2件のフィードバック

  1. 面白いですね
    カイの幼少期には既にブラックドランザーが存在していたにも関わらずアニメ初期でカイが使っていたのはドランザーSだったことを不思議に思っていましたがそんな背景があったのかもしれないですね

    返信
    1. ユージン 投稿作成者

      ありがとうございます!
      メタ的にみると、ブラックドランザーの方がドランザーFに便乗したバージョン違いだと思うんですがw
      アニメ内での開発時期を前後させて考察しても意外とすんなり納得いくんですよね

      返信

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