弾突バトル!フリックス・アレイ 第36話

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第36話「群雄割拠!グレートフリックスカップ開催!!」
 
 
 
 ユウタ、ゲンゴ、イツキのスクール三武将との挑戦を受けたバン達。
 今後のスクールによる破壊活動を賭けた決戦のつもりで挑んだのだが、結果は引き分けに終わってしまった。
 しかし、このバトルは奴らにとってただのデータ収集のためのテストバトルに過ぎなかった。
 そして明かされる真の決戦の場、日本一のフリッカーを決める大会『グレートフリックスカップ』
 一体、どんな戦いが待っているのか……!
 
 
「くっそー!勝手な事ばっかり言って、とっととどっか行きやがって!なんなんだよあいつら!!」
 三武将が去っていった公園の出口を観ながら、バンは地団太を踏んだ。
「グレートフリックスカップ……日本一を決める大会が開かれると言っとったな。そこで決着を付けるつもりなのか」
「けっ!なんだって構うもんか!戦えるんなら、俺がダントツ一番だ!!」
 神妙につぶやく剛志の横でバンは意気込んだが、リサがうつむいて口を開いた。
「でも、私達のデータを取られちゃった……ごめん、私のせいで……」
 確かに、嫉妬心に駆られてイツキの甘い罠にかかってしまったのは迂闊だったかもしれない。しかし、それは今言っても仕方がない事だ。
「気にする事ねぇって!リサだけのせいじゃねぇよ!」
 落ち込むリサへバンがフォローしていると、なぜかその後ろでレイジが得意げに咳ばらいをした。
「ふっふっふ、その通りさ」
「なんじゃ?」
「どうしたんだよレイジ?気持ち悪い顔して」
 バンの悪口も気にせず、レイジはニヤッと笑って言った。
「データを取られたのは僕たちだけじゃないって事さ」
「え?」
「それってどういう……」
 一同があっけに取られているのも構わず、レイジは一人で話を進める。
「藤堂家の情報網、なめてもらっちゃ困るね」
 そう言って、レイジは公園の端にある植え込みの方へ向かい、ガサゴソと草の中を探る。
 そして、草の中から小さなビデオカメラを取り出した。
「おまっ、それ!」
「さっきのバトルを、撮影しとったんか……!」
「万が一に備えて、セットしておいたんだ。備えあれば憂いなしって言うしね」
「抜け目ないやっちゃなぁ……」
 ちゃっかりしているレイジに対し、剛志は呆れとも感心ともつかないため息をついた。
「とにかく、あいつらが僕らのデータでより強いフリックスを作るんだとしたら、僕らだってこのデータで……!」
「あ、そっか!そのデータがあれば……リサ!」
 レイジが言い切る前に、バンは何かを思いついたのかリサへ向きやった。
「え?」
「せっかくだから、赤のウェイバーをパワーアップしちゃえよ!」
「パワー、アップ……?」
 急に話を振られて、リサはきょとんとしている。
「おっ、そうじゃな!このデータとレイジのとこの設備があれば」
「うん。ちょうどこの時期は研究所に空きがあるし……出来るかもしれない」
「よっしゃぁ!早速やろうぜ!!」
 バン達は、三武将たちへの警戒心はどこへやら。完全に新ウェイバー開発へと盛り上がっている。
「……ありがとう、皆」
 そんな彼らへ、リサは小さく礼を言った。
「さっ、ぼさっとしてないぜ行くぜリサ!!」
 バンはリサの手を取って、剛志、レイジとともに研究所へ駆け出した。
 
 
 ……そして、数時間後。
 
 ビー!ビー!とけたたましい音を立て、大仰な機械の中から一台のフリックスが排出される。
 炎のように揺らめく赤いボディに、緑色のラインが入ったフリックス……紛れもないウェイバーだ。 
 しかしその形状は、フレイムウェイバーよりも洗練されており、見るからに性能アップしているのが分かる。
 
「ついに、完成したなリサ!」
「うん……これが私の新しいフリックス……ブレイズウェイバー」
 リサは恐る恐るそのブレイズウェイバーを手に取ってみた。
「ほぉ、初成型にしてはなかなかな出来じゃな」
 剛志がリサの手の上にあるブレイズウェイバーを眺めながら感心した。
「まだだよ。テストバトルして問題が無いかチェックしないと、完成とは言えない」
 既にブレイズウェイバーが完成した気でいる一同へレイジが釘を刺した。
「形造るだけなら簡単なんだ。でも、ちゃんとバトルで性能を発揮できないと完成とは言えない」
「そ、そうじゃな。わしらもここでつまずいたんじゃしな」
 
 と言うわけで、ブレイズウェイバーのテストバトルを始めた。
 テスト用のフィールドの四隅で、四人がそれぞれスタート位置にフリックスを置いている。
 
「へへっ、テストバトルだからって手加減はしないぜ、リサ!」
「うん!……これからよろしくね、ブレイズウェイバー」
 リサは優しくブレイズウェイバーを撫でた。
 
「それじゃ、行くよ!」
 
 
「「「3.2.1.アクティブシュート!!」」」
 
 バシュッ!!!
 
 四機のフリックスがそれぞれのスタート位置から勢いよくシュートされる。
「カッ飛べ!ディフィートヴィクター!!」
「ブチかますんじゃ!グランドギガ!!」
 ヴィクターの軌道の先にはギガがいる。このままでは正面衝突だ。
「いぃ!邪魔なんだよ!!」
 
 ガッ!!
 ヴィクターとギガは互いに大きく弾き飛ばされて後退した。
 そこをファントムレイダーが通り過ぎる。
「一番は貰ったよ!」
「くっ!」
 しかし、ファントムレイダーへブレイズウェイバーが素早くツッコミ、横っ腹を霞めるように接触した。
 するとファントムレイダーはバランスを崩して横転、ブレイズウェイバーは加速して一気にフィールドの角までたどり着き、停止した。
「そんな!」
「なに!?」
「なんじゃ、今の動きは……!」
「すごい、ブレイズウェイバー……」
 リサ自身も、この動きには驚いている。
 何はともあれ、一番はリサ、二番はレイジ、三番はバン、四番は剛志だ。
 
「けっ!アクティブシュートで一番になったってバトルに勝てるとは限らないぜ!」
「……」
 リサは慎重に狙いを定めて、シュートした。
 
 シュンッ!!
「「「なにっ!?」」」
 
 一同は目を疑った。
 ブレイズウェイバーは素早く、手近なマインにぶつかり、そのまま直進。
 そして、そのままディフィートヴィクター、グランドギガ、ファントムレイダー……と次々にヒットしてしまった。
 
「……い、一回のシュートで俺達全員マインヒット……!」
「なんじゃ?敵機にぶつかる度に、角度を急激に変えて加速しおったぞ……!」
「これが、ブレイズウェイバーの力?」
 この中で一番驚いているのは何を隠そうリサだろう。
 
「フレイムウェイバーは、元々ポテンシャルの高い機体だった。それがFXシステムと融合する事で凄まじい進化を遂げたんだ」
「たった一回のテストでここまでの性能を発揮するとは。さすが元スクールナンバーワンの実力者じゃ」
「よし、性能に問題はなかったし。テストはここまでにしよう」
 そう言って、レイジは自機を回収した。
「なんだよ!最後までやんないのかよ!」
「あくまで性能が発揮できるかどうかのシュートチェックだったからね。せっかく完成したばかりの機体に無理はさせられないし。あとは微調整して、仕上げをしないと」
「ちぇっ、つまんねぇの」
 バンは不満そうにしていたが、リサはいつくしむようにブレイズウェイバーを手に取った。
 
 
 ……。
 ………。
 
 ブレイズウェイバーの仕上げも終わり、日もとっぷり暮れていたのでバンとリサは急いで家路についた。
 
「くぉら二人とも!!今何時だと思ってんだ!!」
 玄関にたどり着くと、いきなり父の大目玉を喰らってしまった。時刻は夜7時半。小学生はとっくに家に帰ってテレビでも観てなきゃいけない時間だ。
「「ご、ごめんなさい!!」」
 二人は必死に頭を下げて謝った。
「この物騒なご時世にフラフラしてんじゃねぇ!」
「フ、フラフラしてたわけじゃねぇよ、ちょっと外せない用があったからさ……!」
「いっちょまえな事言いやがって。何もなかったから良かったけどよ」
「たはは……俺、腹減った。晩御飯なに?」
 バンは図々しくもお腹を摩りながら玄関を上がった。
「はぁ、まぁいいか。リサちゃんも、お腹空いたろ。もう怒ってないから飯にしよう」
「は、はい」
 リサは遠慮がちに靴を脱いで玄関を上がった。
「っと、そうだ。その前にいいものを渡さないとな」
「え、なになに?いいもの!?」
 バンがギラッとした目を父に向ける。
「おめぇじゃねぇよ。リサちゃんにだ」
「私に?」
 父は台所から、A4くらいの厚めの封筒をリサに渡した。
「お祖父さんからだ。今月分の通信学校の教材。あと一応養育費も受け取ったから、確認よろしく」
「あ、はい」
 リサは慣れた手つきで封筒を受け取った。もう何度か繰り返したような感じだ。
「え?なんだよそれ……祖父さんって、スクールの校長の事だよな?なんでそんなもんがこっちに郵便よこすんだよ」
 バンは事情が呑み込めずにきょとんとしている。
「あれ、お前に言ってなかったか?数ヶ月前から、リサちゃんのお祖父さんに事情は伝えたんだよ。そんで、毎月通信教材と養育費が送られてくるって事になったんだよ」
「なっ!なんでそんな勝手にスクールと連絡なんか取っちゃってんだよ!あいつらはリサに酷い事してたんだぞ!!」
「アホ。これが大人の責任だ。世の中はお前個人の正義感だけで動いてるわけじゃねぇんだよ」
「でもっ、リサをあんなところに返す事になったら…!」
「そうならないように話し合いをして、譲歩した結果がこれなんだよ。本人だって納得してるし、実際リサちゃんはここにいる。何も問題ないだろ」
 ここまで正論を言われてしまえば、バンもうなずかざるをえない。
「ま、まぁそうだけどさ……でも俺に黙ってる事ねぇじゃねぇか」
「だから、それは単純に忘れてたんだ。すまん」
「わ、私も、なんとなく話題にするタイミングが無くて……」
 それに、下手にスクールからの援助を受けてる事を知ったら、バンがどんな反応をするか分かったものじゃないだろう。
「まぁでもお前介入すると話がややこしくなりそうだから結果良かったかもしれないけどな」
「う、うっせー!」
 
 グゥゥゥ……!
 突如、バンの腹から大きな音が鳴った。
「は、腹減った……」
「んじゃ、この話はこれでお終いだな。今度こそ飯にすっぞ!」
 
 
 飯も食い終え、風呂にも入ったバンは自室のベッドに腰かけて寛いでいた。
「いよいよ全国大会か……ディフィートヴィクター、頑張ろうぜ」
 手に持ったディフィートヴィクターへ語り掛けると、それにこたえるようにヴィクターはボディで光を反射した。
 
 コンコンッ、と遠慮がちに扉がノックされた。
「バン、ちょっといい?」
 扉越しでリサの声が聞こえる。
「おう」
 バンが短く返事をすると、リサはゆっくりと扉を開いて中に入った。
「どうしたんだ、リサ?」
「うん、ちょっと話がしたいなって」
「そっか。まぁ、座れよ」
 バンに促され、リサはそっとバンの隣へ座った。
「……ごめんね、バン」
「え?」
 開口一番、リサがポツリと謝ると、バンは訳が分からないような顔をする。
「その、おじいさまから援助されてた事、黙ってて」
「あぁ、その事か。別にいいよ。冷静に考えりゃ、俺には直接関係ないしな。今のこの状況に不満なんてないし」
 熱が冷めたのか、バンの返答はあっさりしたものだった。
 知らされてなかったのはちょっと気に入らないが、知らされていようがいまいが、今の状況が変わるわけじゃないと思い直したのだろう。
「それだけじゃなくて、今までの事とか、いっぱい迷惑もかけてきたし、お世話になりっぱなしで……」
「大した事じゃねぇよ。俺達が勝手にやった事だし、俺はむしろ感謝してんだ。今までリサと出会ってからのいろんな事、すっげぇ楽しかった……」
 バンは想いを馳せるように天を仰いだ。
「バン……そうだね、いろんな事があったね」
 リサもバンと同じように今までの事を思い出しているのだろう。しんみりとした表情になる。
「スクールの事とか、いろいろあるけどさ。次の大会、純粋に楽しみなんだ。どんなすげぇ奴らと戦えるのかワクワクしてる」
「うん、私も」
「それに、今だって俺の気持ちは変わらない……」
 そう言って、少し間を置いたバンの表情をリサは覗き込んだ。
「え?」
「俺は……あの時からずっとリサの事だけを考えてきた」
「わ、わたしだけを……?」
 真剣な眼差しでそういわれ、リサは気恥ずかしくなったのか少し顔をそらした。
 
「あぁ。俺は、お前を……大会で倒す事だけを考えてきたんだ!」
 バンはグッと拳を握りしめた。
「バン……」
「倒したい相手はたくさんいる、まだ勝ったことない奴だっている。でも、やっぱり俺は、初めての大会で、初めて負けちまったあのバトルは忘れられねぇ。リサじゃなきゃダメなんだ。リサとじゃなきゃ……!」
 力のこもったバンの言葉に、リサはそらした顔をバンの方へ向けた。
「リサ、俺はお前を倒してダントツ一番になる。大会で勝負だぜ」
「うん。私だって、負けない」
 
 そして、時間は流れ……。
 いよいよ、グレートフリックスカップが開催される日となった。
 
 大会は、バン達の住む日本の第二の首都千葉県の幕張で開かれる。
 海浜幕張駅から徒歩で数分、幕張メッセの横を通り、海の方へ向かうと見えてくる『千葉マリンスタジアム』が会場だ。
 
 スタジアム内では、既に多くのフリッカーたちで埋め尽くされている。
 
「っひゃ~!すげぇ人だなぁ」
 バンが周りを見渡しながら感心する。
「全国大会とは言え、こんなに集まるんだね……」
 隣にいるリサも、この人ごみには驚いている。 
「剛志やレイジ達はもう来てるのかな?」
 どやらバンとリサは剛志、レイジとは別行動だったようだ。
「多分、もう来てると思うけど。この中じゃ、見つけられそうにないね」
「まぁ、勝ちすすみゃいずれぶつかるか」
「うん」
 そう考え、バンとリサは大会の進行を待つ事にした。
 
 そして、しばらくすると場内のライトが北側に設置されたステージへ集中し、良く知った声がマイクを通して響き渡る。
 
『みんなー!!フリックスの全国大会、第1回グレートフリックスカップへようこそーー!!!僕は、司会進行を務める、バトルフリッカーコウだ!!』
 バトルフリッカーコウが耳が痛くなるほどの声量で叫ぶとフリッカーたちは負けじと歓声を上げた。
 それに満足したコウは進行を続ける。 
『今回エントリーしてくれたフリッカーたちは、ゆうに3000人を超えている!!』
 
「ま、マジかよ……!」
「フリックスの競技人口って、そんなに増えてたんだ」
 バンとリサで驚くポイントが微妙にズレている。
 
『そんじゃ、早速予選のルールを説明しよう!簡単に言えば予選はバトルロイヤルだ!!
大会開始してから2時間、ここにいるすべてのフリッカー達と自由にバトルしてくれ!
ただし、バトルに負けたら、エントリーした時に渡した3つの星のうち、1つを勝者へ渡す事になる』
 
「星って、これか」
 バンはポケットからプラ製の小さな星型の物体を取り出して眺めた。
 
『全ての星が奪われて0個になった時点で、脱落!それ以降バトルには参加できないぞ!
そして、制限時間終了した時点でもっとも星を多く獲得したフリッカーの上位8名が本戦進出だ!!』
 
「とにかく、勝って勝って勝ちまくってダントツになればいいんだろ、簡単だぜ!!」
 
『ところが、そう簡単にはいかないぞ!バトルのルールは普通のアクティブバトルだが、一つのフィールドで同時に参加できる人数は4人まで可能なんだ!
つまり、タイマンだけじゃなく、3人以上の多人数戦も起こり得るんだ!そういう場合は、一人の勝者が一気に星を獲得できるから美味しいぞ!
そして、バトル前に申請をすれば、タッグとして参加する事も可能だ!その際は獲得した星は二人で分け合う事になる。
獲得した星の数が奇数だった場合は、どっちが多く獲得するか二人で相談してくれ』
 
 それを聞いて、バン達とは離れた場所にいる剛志とレイジがほくそ笑んだ
「なるほど、それはありがたいのぅ」
「ここは協力した方が良さそうだね、剛志」
 
『バトルを介さない星のやり取りは原則禁止だ!判明した時点で失格にするぞ!!それじゃ、そろそろ準備をしよう。フィールドオープン!!』
 
 バトルフリッカーコウがぱちんと指を鳴らすと、地面から無数の台が出現した。
 
『このフィールドが、君たちが戦う場所だ!!基本的に、同じフィールドで連続してバトルする事は出来ない!譲り合って使ってくれよ!』
 最低限のマナーだろう。
『そんじゃ、そろそろおっぱじめるぜ……!グレートフリックスカップ予選……レディ、ゴー!!!』
 
 
 その合図とともにフリッカーたちはいっせいに我先にとフィールド目掛けて駆け出した。
 少しでも早くフィールドについてバトルをした方が有利だからだ。
 
「バン、私たちも急ごう!」
 リサがバンを急かすが、バンは神妙な面持ちで立ち尽くしている。
「バン?」
「リサ、ここからは別行動しようぜ」
「え?」
「この大会、俺にとってリサは倒したいライバルなんだ。だから、タッグは組めねぇ。それに、こんな早々と決着付けたくねぇしな」
「バン……」
「本戦で会おうぜ、リサ」
 そう言って、バンは別方向へ駆け出した。
 それをしばらく眺めていたリサも、少し寂しそうな表情をしながらも、頷いて反対方向へ歩みを進めた。
 
 一方、剛志とレイジはバン達とは正反対にタッグとして行動を開始していた。
 
「いけぇ!グランドギガ!!」
「ファントムレイダー!!!」
 
 バキィ!!
「うわわ!俺のミルフィーユラキエータ!!」
「ツインファング~!!」
 いかにもモブっぽい少年が使っている、積層フリックスとオレンジ色のフリックスがスッ飛んだ。
「これでわしらの勝ちじゃな!!」
 早くも星をゲット。
 
「順調だね、剛志!」
「おう!タッグ戦が出来るなら怖いもの無しじゃ!」
 そんな二人へ、二人の見知らぬ少年が話しかけてきた。
「あっ、きみたちはっ!!!」
「まさか~、タッグバトルの達人の~、剛志とレイジだ~」
 身長130センチくらいの小さく、早口な少年と小学生にしては脂肪が付き過ぎで、のんびりした口調の少年だ。
 
「なんじゃ?お前らは」
「僕は~、亀山~」
「俺はっ!天童っ!」
 太ってる方は亀山、ちびの方は天童と言うらしい。
「僕たちは~~、君たちに憧れて~」
「タッグバトルにハマったっ!親友コンビさっ!」
 正反対の二人だが、なんとなく息が合っている
「へぇ」
「わしらになぁ」
「鍛えに鍛えたっ!タッグバトルの成果っ!」
「試させてよ~」
 二人が、フリックスを取り出しながら勝負を挑んできた。
「ええぞ、望むところじゃ!」
「うん!返り討ちにするよ!」
 
「よしっ!いくぞっ!チャージングレディバグ!!」
「頑張ろう~、スライディングタートル~!」
 二人の持っている機体は緑と赤の見た事もないフリックスだった。
 
 
 
     つづく!
 
 次回予告
 
「ついに始まったグレートフリックスカップ予選!ルールはバトルロイヤル!いきなりこんなにバトルが出来るなんて、楽しみだぜ!!ガンガン勝ちまくって、絶対本戦に出場してやるぜ!!
さぁ、俺の相手は誰だぁ!?……って、お前ら、まさか……!俺の前に現れたのは、良く知っている予想外の二人だった!
 
 次回!『バトルロイヤル!それぞれの戦い!!』
 
次回も俺が、ダントツ一番!!」
 
 




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