爆走兄弟レッツ&ゴー!!における『勝者の条件』とは一体何なのか?

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勝者の条件……レッツ&ゴーのファンならばこの言葉を聞いて燃えない人はいないでしょう

名作と名高い
WGP編第49話(通算100話)「勝者の条件」のサブタイトルとなった言葉です

この話の見所はなんと言っても後半戦
雨降る山道での死闘です

悪条件の中のレースとなり、他のメンバーやチームが脱落していく中
天才と名高い無敗の帝王ミハエルと
我らが主人公星馬烈との一騎打ち

サポートしてくれる仲間がいない、純粋なレーサーとしての実力勝負です
 
アップヒルの多い山道にウェットコンディション……と若干バスターソニック有利な状況ではあるものの
それでも、天才であるミハエルの実力は群を抜いており
持てる力の全てを使って挑む烈も万策尽きて、一旦は仕掛ける事を保留して現状維持に徹します

レース状況に余裕が生まれた二人は自然と会話が生まれ、それが次第に宗旨の主張となって対立します
 
そこで烈の闘志に火が付き、それに応えるようにバスターソニックも底力を発揮してベルクカイザーを抜き去り
レーサーとしては烈が勝利します

が、レースはそこで終わらない
ドンジリから驚異の追い上げを見せたカルロが、戦意喪失したミハエルをあっさりと抜き去り
ゴール手前でバスターソニックを抜いて逆転勝利します
 
烈とミハエルの激闘とその末に天才ミハエルを初撃破!……させただけじゃなく、まさかまさかのカルロがケツからまくって大逆転と言う
詰め込みまくりな燃え展開で、非常に評価の高い話なんですが

ここで気になるのが『勝者の条件』っていったい何なの?

って所ですよね

この答えは非常に簡単です
『最も純粋にゴールを目指したものが勝つ』

コレに尽きます
では振り返ってみましょう

ミハエル、烈、カルロ、それぞれがレース終盤で主に観ていたものを

ミハエルが観ていたのは「ベルクカイザー」です
マシンを支配し、自分が思った通りに走らせる。それがレースだと彼は豪語していました

そして烈が観ていたのは「ソニックとミハエル」です
ミハエルが言った通り「相手レーサーの事も考えて」走っており
最後のストレートでミハエルを置いて行った瞬間に烈は『勝利』してしまったのです

そしてカルロは、とにかく先にゴールする事を考えていました
ジュリオにソニックを攻撃するようにアドバイスされても、それを振り切ってゴールを目指すほどの純粋さです
もちろん烈も、突如現れたカルロに対応して気を引き締めますが、ドンジリからずっと純粋にトップに返り咲く思いで現れたカルロの気迫には一歩及ばなかったのでしょう
 
この勝者の条件は、実は他の話にも適用されています
分かりやすいものだと
第50話のゲンでしょうか
彼はレース終盤にブロッケンのバトルパーツを外して、怒涛の追い上げで勝利を捥ぎ取りましたが
それはバトルレーサーから改心したわけではなく、ただ純粋に勝ちたくて、勝つためにどうすればいいのかを考えて考えて、その結果彼なりの答えが『バトルパーツを外す』と言う行動に繋がったのです
肝心なのはバトルが正しい正しくない、強い弱いではなく
「勝つために必死にもがいたから勝てた」って所ですね
これがレッツ&ゴーの世界の法則なんです

 

そして、この勝者の条件に置ける『勝者』の部分も実は一つではありません
レースではカルロに負けたものの
ミニ四駆は敵じゃなく友達だという事をミハエルに走りで示した烈ももちろん違う視点で見れば勝者ですし

どうしても影が薄くなりがちな前半部分
 
子供を庇って怪我をし、それでも怪我を推してでもレースを続けると言った藤吉
それは、かつて卑怯なやり方に手を染めてた自分とは真逆の行為であり
彼もまた『勝者』と言えます

 
カイの言った
「完全なる勝利とは、レーサーとしての心の勝利」
がここで適用されてくるわけですね
正々堂々と戦い、満足の行く走りをする事もまた勝者であると

あくまでレースとしての勝者の条件は
「誰よりも純粋にゴールを目指す事」
ですが

「勝者とは、レースで優勝する事だけではない」
と言う意味も、あのサブタイトルには込められているのだと思います

 

 


CM

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