先ほど、男優の大杉漣さんが66歳の若さで急死されたそうです
数々の名演技、怪演技で我々を楽しませてくれた名優の死は非常に惜しいものですが
ご冥福をお祈りいたします……
個人的に大杉さんと言えば世にも奇妙な物語で
その中でも「夜汽車の男」での怪演が忘れられないですね
様々な雑音が入り混じり、どこへ行くとも知れずに走る夜汽車の中
ただただ黙々と、それでいて頭の中では緻密な分析で弁当を食べ続ける男の姿を描くという
そのセリフのほとんどがモノローグ、実際に汽車の中で発した言葉は「いただきます」とか「あっ!」とかだけだった
ほぼ表情のみの演技、いや、表情すらもほぼ無表情、微妙な絶妙な口元や目線の変化のみの演技で弁当の美味しさや食べる事の楽しさを伝えていました
雰囲気がちょっと暗いものの、奇妙さはほとんどないので『世にも』と言う括りで見るとちょっと肩透かしではありますが
ちなみにこのドラマの中で
「弁当を食べる順番には西洋式と東洋式がある。西洋式は、おかずを一品ずつ片付け、最後にメインのおかずを。東洋式は、メインのおかずを中心に全てのおかずを一口ずつ食べていくスタイル」
と言う説明がありましたが
食べる順番に西洋だの東洋だのって関係あんの!?
と疑問に思われた方、多いと思います
恐らく、脚本家の独自解釈だと思うんですが
弁当ではなく、高級料理で考えると分かりやすいかもしれません
西洋の高級料理は、『フルコース』スタイルですよね。一品ずつ順番におかずが出てきます
そして東洋…と言うか和食の高級料理は『懐石料理』ですよね。全てのおかずがいっぺんに出てきます(どういう順番で食べるかは自由ですが)
これらの事を弁当に当てはめたんじゃないかなと思います
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